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20・志
悪党どもを斬り捨て、壁も壊れた今、生徒たちが我先にと外へ逃げて行く。
黒幕を考ゆれば一件落着とはいかねど、一先ずはこれでよかろう。
その背を見ていると、蝶々開が袖を引いた。
「ねぇ、貴方はこれからどうするの?」
「きゃつらにも言ったが、今の世は国民主権。ならば、拙者が忠を尽くすべきは民となろう。故に、民を害すものを斬る、それが拙者の成すべき事なろう」
そなたは、と蝶々開に言う。
「前世では貴方は奥方のもの。でも来世では私のものとすると誓った。私は貴方と共にある」
「望む所。なれば行くとしよう、お蝶よ」
「ええ、もちろん」
転生せし世界。
されど拙者は変わらぬ。
傍らに愛刀を帯び、忠を尽くすのみ。
それが拙者の武士道なり!




