不味い事
僕らは鍛冶屋によってシンプルなダガーを買ってユーリに分け与えた。僕らは続きになっていた3階に向かった。ついつい僕は過保護にユーリを守ってると
「ニックそれじゃユーリが自分で身を守る力を得るのを阻害します。不味い時だけにして過保護になりすぎないでください」
「分かったよー」
(ミュウってどことなくユーリに厳しいような気がするな)
なるべくユーリに直接戦わせるようにして、僕らは戦った。確かに過保護だったかもしれない。アントから得たカード、ウインド、ロックなどのカードをいくつか与えて後は彼女に任せていたら。
結構頑張って戦ってる。過去からずっとやってきた、怪我をしても回復しながらどうにか対処するが身についてて、後はカードを使ったことが無かったみたいで、カードによるファイヤなどを使った戦闘は今まで器用にやってきたのに較べるとものすごく大きいようだ。
「カードを持ってないと言うことは、モンスター倒すの今日が始めてだよね?」
「うん、逃げる事ばかりに専念してたから。そんなには強くないんだね」
ミュウがちょっと強めに話した
「それは違います。今までのユーリの対処は間違ってませんよ。その力の大半はニックのおかげです。他の冒険者のファイヤ見てますけど、ニックの強化が無ければあんなファイヤじゃないですよ」
「もうユーリが萎縮しちゃうじゃない…」
「うーん、それぐらいすごい事なんだと知って欲しいんですよ。それを誰にも漏らさないそれがパーティ加入の条件です」
(微妙にミュウずれてると言うか違和感があるな…)
ボスはクイーンアントとアントの群れ。まあ弱くは無い。ただ固い敵と言うのが不味かった。戦闘が長引いてしまった。ユーリは弱いわけじゃない。そういうのが油断になってたのか?それとも過保護になりすぎてはいけないなど、いろいろとにかくいろいろ重なって運が悪かった。アントに囲まれてヒールが追いつかなかった時、クイーンアントの対処をしていた僕ら2人の隙をついてクイーンアントがユーリに攻撃を加えて、すぐに僕らは対処したのにたまたま上手く連続攻撃が決まってしまった。本当に偶然がいろいろ重なった。僕はその後すぐクイーンアントを倒し、アントを全滅させた。
しかしユーリが死んでしまった。僕がすぐにユーリに駆け寄って抱きかかえて
「ユーリ、ユーリーーー」
「何?」
(え???)
「死んだフリ?」
いや確かに息をしてなかった。見ているとアリに殴られて噛みち切られたからだが再生していた。
「超回復のヒールが極限を超えて再生できるようになった?」
そんな風にミュウは話し始めた。
「そなの?前からなの?」
ユーリに話しかけた。
「以前から直りが早いのは自覚していたけど、これはニックの力じゃない?」
「不死身の力か。あのさミュウ。ミュウってユーリの事便利なカード持ってる道具扱いしてるでしょ?」
ミュウは戸惑いながら
「え、いや、はいそうです」
「もう今日からそれ禁止ね。僕達仲間だよね?」
「はい、私も不味かったと思います。別に死んでも良いとか思っていたわけじゃないです。それだけは信じてください。ただニックが甘すぎると思ったから私がフォローしようと」
「うんそれは分かってるから良いよ。ただ僕もまさか死んでしまうとは思わなかった。ユーリが不死身なのは分かった。でもそれを利用した戦い方は僕はやらないからね。ユーリも出来たらやめて欲しい」
「うん」
「たださ僕はどこかで回復のカードさえ使えれば良いってユーリを軽視していた。でもユーリの不死身の力は立派な冒険者の力だよ。これからは冒険者仲間として助けてもらおうと思ってるから」
ぐったり疲れて、すぐに4階に行かずに最上階に戻った。
「ええ???」
「ああご免ここが僕達の家だよ。ダンジョンの最上階だよ」
「ええ、もしかしてニックってここまで来たの?」
「違うよ。元々はミュウが一人で住んでいて、僕がその権利を貰った。そういえばミュウどうしてユーリも来れるの?」
ミュウはしばらく考えて話し始めた。
「基本パーティとして集団で動くなら来れますよ。ただどうやって識別するか?はまあいろいろ。ただ今はっきり言えるのは、私達3人が契約者だからですよ。
ええっとですね。私がユーリに厳しく接してきたのは、契約者よりもこの情報を絶対に漏らしてはいけないからです。いずれは私達で制覇しようと思っています。でもそれまではこれは正規の方法で得たものじゃないです。
ユーリから取っていたのか?は分かりませんが、実はダンジョンの階の選択で数%お金物品を徴収しています。その事が公になると利用者はニックに良い感情を抱かないでしょう」
「知らなかった」
「まあばれませんからね。いずれ噂でも流しておけば良いんじゃ無いですかね。ダンジョン利用料をダンジョンが取ってるって謎の噂です。ユーリあなたが孤児院でどうだったのか?知りませんけど、他の子と仲良くしてて、その子に今の話を漏らしてしまうとかありますか?」
「皆と仲が悪かったわけじゃないけど、そこまで親しくない。私あそこに来て日が浅いから。ニックに言い忘れいたけど、私もお母さんとずっと暮らしてて、お母さんが冒険者として死んでしまったからあそこに引き取られたから。その前までは良くダンジョンに私もついていってたからその延長であそこに行ってた」
僕は疑問に思って尋ねてみた
「ええなら何故カードお母さんから貰わなかったの?」
「それは私の対処こそお母さんがしつこく教えたものだから」
「そうだな下手にカード渡すと使うよね。ミュウが言った事的確だったのか。お母さんと同じ判断だっただね。お父さんは?」
「知らない私が意識した時にはもう居なかった」
翌日4階に向かった。1階が鉱石だと思っていたけど、本番は4階だと思う。ウルフゴブリン軍団が剣を装備してる。剣持ちで沸くのかな?と言うとそうじゃない。こいつら剣を作ってる。鉱石森豊富な水を利用して鉱石を精製して金属に精錬して剣を作ってる。こんなにも頭があったのか?2階と4階を見ているとモンスターの生活を脅かす人間なんじゃないか?と思える部分がある。




