復活
普通に戦って、勝てるような相手じゃない。融合異能力を使用されてしまえば、流石の世界最強である俺でも勝ち目がないかもしれない。そんな相手なのが、前世で俺の親友だった神童カズだ。
「さぁ。もう遊ぶつもりはないぜ?さっきまでは、発動されては瀕死に陥ってたが、もう流石にそんな下りはいらない。さぁ、潔く死ね。世界最強」
どうするどうする。底力なんて、もう残ってない。今さら、もう覚醒するのは無理だ。じゃあ、最期に足掻くしかないか?限界を越える・・・?そんなの、分かりきっている。というかもう、限界だったら既に越えている。越えた結果が、これだ。カズ然り、俺然り・・・。
「だぁあぁぁぁぁもう!!だったら暴れてやるよ!!」
残す手なんかない。とにかく暴れるしかない!!そうして俺はとにかくカズに向かって銃を乱射した。
「は?は・・・?」
何発か、あいつに命中しているが、あいつは今融合中。俺の最後に残った異能力で強化した銃を取り出したが、そんなものでも効かない。じゃあ、どうせ死ぬことは確定している。最後に、やったことのない試しをしてやるよ。
「待て。お前自決するつもりか!?」
銃口を、俺の額へ向けて、俺は力強く言い放った。
「再開」
そうして、俺は何もかもをリセットさせた。俺の異能力で産み出した銃も、カズの融合も。全てリセットさせた。
「さぁ。再スタートだ。行くぞ」
畳み掛けろ。差をつけるんだ。これからこいつが何をしてくるかなんてわからない。だから、ここで差をつけないと・・・!!
「ふふっ」
刹那、カズが笑いを溢した。
「は?」
何か、残っているのか?あの体力を消費しやすい融合異能力を使用しておきながら・・・!?
「そんなことだと思っていたよ。だって、世界最強なんだもん。予測不能なことしてくるんだろうなって。最初は、諦めたのかと思った。けど、こんな潔く諦めるわけないもんね。君が引き金を引く寸前に気づいたよ。あぁ、おそらくリセットをするんだって。だから、直前に継承を使っていてよかったよ」
「・・・は?なんだよ、それ」
どこまで勘が優れていやがるんだ。なんで、直前で継承を発動できる?
「ははっ。立ち話しているうちに、融合完了♪」
「くっ!!しまった!!」
ゆっくりしすぎたばかりに、隙を与えてしまった!!どうしようどうしよう!!銃もなくなって、ナイフだけで対応できるか?相手は、神と天使の上位互換だぞ?・・・そんなの、
「無理に、決まってる」
「諦めるなよ!!最後まで戦う約束だろ!?」
ナイフ一本で、どうしろって言うんだ。いくら剣術が優れているとは言え・・・。対策がない。
「っだぁぁぁぁぁぁもう!!考えてもわからん!!」
とにかく、猪突猛進だ!!・・・と、俺がナイフを握りしめた、その瞬間。
「・・・・・・。あぁ、やっと。起き上がれたよ」
刹那、遠くから小さいが、微かにそんな声が聞こえた。
「ま、まさか!!」
「俺の大事な幼馴染を傷つけるとは・・・どんなやつだ?」
進治郎が、立ち上がった!!
「進治郎!!ナイスタイミング!!!」
助かった。ここで起き上がってくれるのは本当にありがたい。
「大和さん。私も忘れないでください」
「知夏!!」
全員が、揃った。とてもいいタイミングで。
「ちっ。起き上がってしまったか。・・・だが、世界最強に匹敵するかもわからない雑魚か?」
「さぁ。どうだろうな」
進治郎は、強い方だと思う。知夏に関しては・・・まだ系統を知らないから未知数であるが。
「大和。少し休んでろ」
「は?いや、俺もなんとかするよ」
「いいから。俺たちに任せろ」
「うるさい。黙れ。俺は大和以外の人間に興味ねぇんだよ」
刹那、俺でも目で追えない何かが飛来した。しかし、
「・・・は?」
それは、いつの間にか砕け散っていた。そうだ。こいつは、進治郎は・・・速攻系も長けている。だから、あの見えないスピード以上で、その物体を砕いたってわけだ。
「さぁ。これが最期の足掻きだ。やるぞ」
「あぁ。いくぞ!!」
そうして、俺らが動き出したことによって、戦いの火蓋は切られた。しかし、
「もう、融合は終わったんだよ」
その一言で、状況は一変することがなかった。
「波動砲」
刹那、俺が空を見上げると、超巨大な隕石が飛来していた。しかも、俺じゃ避けれない!!
「もう・・・無理・・・」
「やっぱり、キミは生き残るよねぇ。世界最強は本当に伊達じゃない。他は、あの一撃で瀕死だって言うのに」
進治郎も、知夏もあの一撃で瀕死に陥ってしまった。脈は微かに動いているのは目に見えてわかるが、その目が開いているかはわからない。
「もう、だめ。大和さん。私は、大和さんをかっこいいって思ってましたよ」
「は?いきなり何を言い出して・・・というか、立ち上がって大丈夫なのか?」
正直、寝ていると思っていたが、知夏は平然と言わんばかりに立ち上がった。
「大和さん。いつか、どこかでお会いしましょうね」
「なんだよ。その最期の別れみたいな言い方」
俺の言葉を無視するかのように・・・知夏はその一言を言い放った。
「帯電」




