大魔王VSボス
「はぁぁぁぁぁ。・・・死んじまった」
結局、対処できるはずもなく、死んでしまった。主人公補正・・・?そんなもん、異能力を封印した時点でなくなっている。いやまぁ、あると言えばあるのだが・・・。
「やれやれですね。生き返らせることも出来ますが・・・。どうしますか?」
「任せるよ。どうせ俺がここで死んでも、転生するのは確実なんだろ?」
「そうとは限りませんよ。私が今、あなたに興味がなくなったら、転生させることがないかもしれませんよ?」
「でも、それはたらればの話だろ?結局、お前はまだ俺に興味を持ち続けるだろ?」
「なんか、悔しいですね。あなたには敵いませんよ。まぁ、そうですね。興味は未だに尽きませんよ」
「ほんと、なんで俺なんかに興味を持つわけかねぇ・・・。まぁ、なんでもいいが」
「それで、いつ現実世界に戻るんですか?」
「そんなメタいこと言うなよ」
結局、俺は神に助けられているだけの弱者にすぎない。
「いいや。自力で起き上がることにするよ」
「はぁ??何を仰っているんですか。あなたは今、死んでいる状態なんですよ?」
「世界最強は、全ての常識を覆してこそが真の世界最強だろ。だから、神の力になんか頼らない。この世界では、俺のやりたいようにやらせてくれ」
「わかりました。・・・なら、私はもう何も手を差し伸べません。あなた自身で頑張ってください」
「はっ。任せろ。世界最強なめるなよ・・・」
と、創世者という神の目の前で言い張る。これは、気合いだ。気合いで起き上がれ。
「起きろ起きろ起きろ・・・」
脳内に、そうやって念力を送り込む。すると、その瞬間。
「あ、これまずいな」
外の世界で、危機的状況に遭っている感じがした。いやまぁ、死んでいる時点で危機的状況はあるのだが、それ以上にやばい気がする。これは、
「確殺か」
そうなる前に・・・なんとかして起き上がらないと!!
そうして・・・。
「はっ!!」
「っと、まさかの起き上がるなんて・・・。見た感じ死んでいるように見えたのに」
「あ?死んでいたさ。だが、俺の存在忘れたのか?」
「ほんっと、お前はすげぇなぁ・・・!!本当に俺を楽しませてくれるじゃねぇか!!」
「なめるなよ。世界最強を・・・。さぁ、これからがまた始まりだ。カズ・・・改めて、本気でやりあうぜ?」
「そうこなくっちゃ!!世界最強がこんな早くにへばってもらっちゃ困るからな。さぁ、行くぞ!!」
そうして、同時に動き始めたことによって、戦いの火蓋は切られた。
「さっきまではお前の本気モードだったな!!次は、俺の本気を見せてやるよ!!」
そうして俺は最大限に脳内に想像を活かして、異能力を放った。
「解放」
痛い痛い痛い!!!体が異能力に対応してないから・・・無理矢理異能力を発動させようとすると体に激痛が走ってしまう。
「ほんと、なんで異能力を封印しているはずなのに異能力が使えるんだよ!!それに、解放って」
「さぁ。どうやってやってるだろうな」
「どうせ、世界最強のことだし気合いとか言うんだろ!!」
大正解だ。こんなの、気合いでしかない。
「そんな大胆な行動とって良いのか!?所詮お前の体は一般人だろ?そんな体で異能力出せまくれるのか?」
「だから世界最強なめるな!!」
話していても仕方がない。初っぱなから本気で行かさせてもらうぞ!!そうして、俺は発動させた。
「封印術!!」
「はぁ??」
気づけば、その術はカズに飛来していた。
「チッ!!お前、異能力を封印したな!!」
「これも戦略なんだよ。あと、まだ攻撃は終わってないぞ?」
もうこの際、死んだってどうでもいい。世界なんて、どうでもいい・・・。最期に、こいつと戦い合えたらもうそれでいい。だから、
「降臨」
「・・・は?」
「大魔王、降臨」
その瞬間、
「う、うわがぁぁぁぁぁぁ!!!!」
今までに感じたことのない痛みが俺の体を襲った。そりゃそうだ。だって、大魔王が俺の体に憑依しているんだから。
「はぁ。はぁ・・・。なんとか、意識は保てた」
これだけでも、もう十分辛い。でも、コイツを倒すためには・・・ここまでしないといけないのだ。
「さぁ。逆転劇の開幕だ。大魔王vsボス・・・どちらが強いかな?」
俺は気づけば手にしていた杖をそいつに突き出して、宣言した。
「一瞬で死ぬなよ。カズ」
そうして、その瞬間・・・。




