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ジョブチェンジ!  作者: うなぎタコ


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第31話 雪が積もれば

 吹雪が過ぎ去った翌日、ベットの上から窓の外を見てみると雪がユウの想像を超えるほど積もっていた。


「おぉ!雪だー!積もってる雪は初めてだ。早くみんなと雪で遊ぼっと」


 ユウは起き上がって部屋を出て一階へ降りるとすでにルイナ、リリィ、ミゼルディアの三人が起きていた。


「あ、ユウ起きたのか」

「うん、みんなおはよ。雪積もったね~」

「ご主人様、そのことなんですけど・・・」


 のんきなユウとは裏腹にリリィは深刻そうな顔をしていた。


「どうしたの?何かあった」

「それが、雪が積もりすぎてドアが開かず家から出られなくなっちゃったんですよ」


 何かの冗談だろうと思いながらユウは扉を開け外に出ようとしたがドアはピクリとも動かなかった。


「ほんとだ開かない」

「どうしましょうご主人様窓も凍っていて開きませんよ」

「とりあえず暖炉に火をつけて部屋を暖めようか。それで窓が開くようになったら窓から外に出ようか」

「今日は雪かきですね」


 暖炉に火をつけて部屋を暖め窓が開くようになるまでの間でジョブを【マジックビルダー】に変更してシャベルを四つと手袋を作った。そしてしばらくたって窓が開くようになるとルイナが窓から外に出てドアの前に積もった雪をどかしてくれてドアが開くようになった。


「さぁ、雪かきを始めるぞ」


 屋根の上は空を飛べるルイナとミゼルディアが雪を落としユウとリリィで家の周りや倉庫の周りをシャベルを使って雪かきを始めた。


「雪が積もったらたくさん遊べると思ったのに・・・こんな重労働が待ってるなんて。しかも寒い」


 ユウは愚痴を漏らしながら雪をシャベルでどかしていた。


「仕方ないですよ、この辺りではよくあることですから」

「それにしてもユウさんの作ってくれたこの手袋はとっても暖かいですね。雪を触っても冷たくないですし」


 ミゼルディア達がつけているマフラーと手袋は特別な糸を使って編まれているものでただ暖かいだけでなく自身の魔力量が上がる効果付きの代物になっている。


「ほら、早く終わらせて雪遊びやるんだろ?あと少しだから頑張れユウ」


 ユウはルイナに励まされながらなんとか家の周りの雪をどかすことができた。

 そして四人は一度家の中に入り少し休憩をとってから再び外に出た。


「今度こそこの雪で遊んでやる!」

「おおぉ!」


 ユウとルイナは手を広げふかふかな雪の上にダイブした。


「珍しくご主人様がはしゃいでますね」

「それだけ雪遊びが楽しみだったんでしょう。さ、わたし達も行きますよ」


 ミゼルディアはリコの手を引いて仰向けに雪の上へダイブした。四人がダイブして舞い上がった雪が日差しに当てられ宝石のようにキラキラ輝いていた。


「よし!雪だるまを作ろう」


 起き上がったユウは雪を集め一つの塊にしてコロコロと転がし丸め始めそれを見たルイナも真似するように転がしていた。数十分も転がせば小さかった雪玉はユウの膝上ほどまで大きくなっていた。ルイナの転がしていた雪玉はユウのより少し小さな雪玉になっていた。


「ルイナその雪玉をこの上に乗せてくれる?」

「ん、これでいいか」


 ルイナは雪玉を持ち上げてユウの雪玉の上に乗せた。


「うんそれでいいよ。後は木の枝をこうやって刺して拾ってきた木の実をここに付けて人参はないから似たような棒を刺して最後にバケツをかぶせれば・・・はい!雪だるまの完成!」

「おぉなんだか愛らしいな。だがいくら雪で作ったとはいえ寒そうだな」

「う~んだったらマフラーを巻いてあげようか」


 ユウはアイテムボックスからマフラーを取り出して雪だるまに巻いた。


「これでもっと愛らしくなったな」


 マフラーが巻かれた雪だるまを見てルイナはにこりと笑顔を見せた。


「ご主人様見てください!ミゼと雪像を作りました」


 振り返るとそこには一目でわかるほど大きく可愛らしいユウの雪像がリリィとミゼルディアの手で造られていた。


「すごいね、これ。よく短時間で造ったね」

「私とリリィちゃんの手にかかれば造作もないことですよ」


 ミゼルディアはえっへんと胸を張ってそう言った。

 雪だるまと雪像を作り終わると次は雪合戦が始まった。チーム分けはユウ&ルイナチーム、リリィ&ミゼルディアチームとなった。

 ルールは 武器の使用の禁止、雪玉を当てられたら脱落、相手チームを全滅させれば勝ちの単純なルールだ。


「それでは行きますよ」

「望むところだ」


 ミゼルディアとルイナがお互いに雪玉を投げて開戦となった。二人の投げた雪玉は勢いよく空中でぶつかり霧散していった。


「ユウには雪玉をぶつけさせない」

「残念ですがそれは叶いませんよ」


 高く跳んだリリィは一気に四つの雪玉をユウに目掛けて投げてきた。一つはルイナが急いで雪玉を作り投げて空中で相殺したが残り三つはユウに降り注いだ。

 だが寸前のところでユウは降り注ぐ雪玉を躱して見せた。


「わ、わたしの知ってる雪合戦と違うけど楽しそうだしいっか」


 ユウも雪玉を作りリリィとミゼルディアに投げ始めた。そしてこの雪合戦は次第に両チームとも熱を帯び始め投げると二つに分離し始める雪玉や風魔法に乗せて飛んでくる雪玉など魔法を組み込んだ戦いになっていった。だがルイナの行動で戦況が動くことになる。


「あ、ルイナとうとう空を飛び始めましたね」


 ルイナは翼を広げ片手に雪玉を一個持って空を飛んだ。


「上ばかり見てていいのかミゼ?」


 ユウは上空のルイナを見ているミゼルディアに向かって思いっきり雪玉を投げた。なんとこの雪玉が見事に命中しミゼルディアがここで脱落となった。ここで間髪入れずリリィも雪玉を投げユウに命中させ脱落させた。

 残るはルイナとリリィだけだった。


「悪いがこの勝負勝たせてもらう」


 ルイナが空中から雪玉をリリィに向けて投げたがタイミングよくリリィは雪玉をぶつけ相殺した。


「残念ですが私の勝ちです」


 相殺した雪玉の後ろから二つ目の隠された雪玉が飛んできて空中にいたルイナに命中して勝負がついた。


「もう一回、もう一回だ!」

「いいですよ。ではわたしはご主人様とチームを組みます」

「いいだろ。ならこっちはミゼと二人で空から雪玉の雨を降らせてやる。


 勝負が終わるな否やルイナの一言で二試合目が始まった。

 そしてこの雪合戦は負けず嫌いなルイナとリリィが疲れ果てるまで続いたと言う。


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