魔法について
前話でのグラジオラスの描写を修正しました。
彼女は小太刀二刀流で戦うガルライディアよりも年上の魔法少女です。
暫く説明会が続きます。
ご了承ください。
「簡単に言えば、火を出すことが得意な魔法少女がいれば、逆に火を出すことが苦手な代わりに水を出すことが得意な魔法少女もいる。……といったものです。要は、得手不得手の話です。また、先に述べた固有の魔法は固有の特性によるものです。」
グラジオラスは例を挙げていく。
曰く、火や水、風などの魔法と言えば、とでもいうべきな魔法が得意な者。
固有の魔法を使える代わりに他の魔法がまともに使えない者。
魔法の強さなどには関係無く純粋に魔力を集めたり、飛ばしたり、別の物に込めたまま長時間保ったりすることを得意とする者。
など千差万別であるとのこと。
「ちなみに、私の魔力特性は『堅固』。物体の強度を上げたり、防御用結界―要はバリアのような魔法を扱い易くなる特性です。更に付け足すと、魔力自体の性質なのか纏わせた物の強度が魔法を使っていなくても上がります。なお、人体も。」
締め括るようにグラジオラスは自身の特性についての話をする。
そこまで聞いて、ガルライディアは納得を示した。
「なるほどねぇ。ありがとう。よく分かったよ。……で、ごめんなさい。元々どんな話だっけ?」
ガルライディアの発言を聞いて、グラジオラスは苦笑する。
「魔法についての話です。魔法に魔法少女が共通して使えるものと、固有のものがあることは覚えていますか?」
ガルライディアは首肯する。
「よろしい。では、共通の魔法についてです。共通といっても、勿論例外はありますが。ただ、特性が『収束』の貴方には関係がありません。満遍なく扱えるはずです」
ガルライディアの様子を見つつ、彼女は続けた。
「共通の魔法にも、幾つかの種類があります。自身の身体に干渉する、身体系。体外でそれこそ火や風などを操る、放出系。物体に様々な形で干渉する、干渉系。大きく分けるとこの三つになります」
例を挙げると、身体系は身体強化や治療。放出系は火球を放ったりする。干渉系は物を高速で動かしたりする。また、生み出した火などは魔法由来なので例え密室で火を出しても窒息することはない。
「身体強化などは、特性上の問題で扱えない者以外のほとんどの魔法少女が修得しています。とても、使い勝手の良い魔法なので、ガルライディアさんも覚えることをお勧めします」
とはいえ、魔法少女の姿の時は絶えず多少の身体強化などが施されているので、追加で強化するということだが。
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