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【六章】収束の魔法少女 ガルライディア  作者: 月 位相
初めての変身

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『起源魔法』とは

 結が医務室にて寝かされた、その翌日。

 その日は月曜日であるため、魔法局には赴かなかった。


 しかし、結は守美子に聞きたい事があったため、マギホンにて連絡をした。


 ――守美子さん、今時間ありますか?


 まずは確認。これ大事。


 ――何かな。質問?


 僅か5秒後、返事が来た。流石は現役女子高校生とでも言うべきか。


 ――昨日、守美子さんが使ってた、オリジン何とかって何ですか?


 結はうろ覚えだが、正式には『起源魔法(オリジン・マギカ)』。


 ――オリジン・マギカ。起源魔法って書いてそう読むのよね。考えたの誰なのかしらね……。


 厨二的ネーミングに守美子からの返事に呆れが混じっている。


 ――起源魔法は、魔法少女の奥義みたいなものと考えればいいかな。


 ――起源魔法は、魔法少女それぞれの願い、憧れが魔法という形を持ったもの。だから、効果はそれこそ人それぞれ。


「願い、憧れ……」


 結は口の中で単語を転がす。


 ――いつ使えるようになるかも、人それぞれ。覚悟を決めた、とかそんな時に使えるようになることが多いみたい。


 ――私の起源魔法は、簡単に言うと自分の身体を頑丈にするものなの。エレクの全力攻撃でも、傷一つ付かないわよ。


 そこまで読んで結は、


(雷効かないの……?何でいつも使わないのかな。‥‥燃費?)


 正直なところ、引いた。雷に打たれても死なない。しかも、魔力込み。何で死なないどころか傷すら付かないの?どう言うこと?と。


 ――ただ、燃費が悪いってもんじゃないのよね。今の私じゃ3分持たないのよ。


 一見無敵に見えたが、大きいデメリットが。

 守美子の魔力量は、結よりも格段に多い。魔力は使えば使うだけ増えていく(もちろん成長限界はある)ので、当然といえば当然なのだが。


 結が使えば(実際には使えないが)、1分と持たないかもしれない。


 ――それって戦わないで?それとも戦って?


 結は気になったことを聞いてみた。戦闘時は、魔力放出やらで魔力を消費する。だから、その2つは激しく異なる。


 ――残念ながら、戦闘無しで3分なの。


 世の中は都合良くはいかないな。と、小学生にして、悟ったようなことを考える結。


 ――私の起源魔法って、どんなのだろう。


 答えを期待してはいないが、聞いてみた。


 ――さっき伝えたように、結の願い次第としか……。私は何があっても壊れない、頑丈さが欲しかったから。だから、結が自分の願いをしっかりと把握すれば、使えるようになるかもよ?


「私の願いかぁ……。何だろう」


 結の頭の中には幾つかの候補があるが、それが合っているかどうかはそれこそ本人にも分からない。



読んで頂きありがとうございます。

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