表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【六章】収束の魔法少女 ガルライディア  作者: 月 位相
初めての変身

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

28/265

久方ぶりのお出かけ Ⅰ

 結が魔力制御の訓練を初めて数日。

 今日は、魔法少女になってから初の日曜日だ。


「結、準備はいい?」


「うん、大丈夫だよ」


 リビングに集まった親子(結と香織)はそう確認を終えると玄関にて、各々靴を履く。


「「いってきます」」


 偶然にも重なり、笑い合う。

 香織が鍵を閉めて、2人は街へと繰り出す。


 今日は、2人で香織たっての希望のお出かけに行く。



 ことの発端は、前日の夕ご飯中。

 昌継はまだ帰って来ておらず、結と香織の2人だけの食事の席。


「結、明日時間ある?」


 香織が突然言い出したことが原因だった。


「うん、丸々空いてるよ。どうしたの?」


 お手伝いかな?と、結は思っていた。

 暫く行っていないためか、結の頭に()()は浮かぶことはなかった。


 香織は結の返答に笑みを浮かべて、


「明日、お洋服見に行きましょ?」


 と言った。

 その時の結の表情は、見ものだったとだけ追記する。



 そんなこんなで急遽決定したお出かけだが、香織はもちろんの事、結も存外楽しみにしていた。

 ……2人揃って、目元に薄っすら隈があるのは、ご愛嬌である。香織の方は化粧で隠されているが。


 2人並んで、住宅街を歩いていく。


 今日の結の装いは、白いシャツワンピースにブラウンのパンツ。

 香織は結と良く似た服装。絵面は双子コーデのそれである。


 2人がまず向かったのは、街で一番大きなショッピングモール。


 その中でも、レディースの服屋が多いフロアだ。


 2人は、いくつもの店を見て回る。

 基本的には、香織が選んだ服を着せ替え人形の如く結が試着して、また着替える。その繰り返し。


 香織は、久方振りの娘とのショッピングに大はしゃぎ。

 事実、結の数倍はテンションが高い。


 可愛いさをメインにした服装、落ち着いた雰囲気の服装、様々なものを試させる。


 試着するように渡された服が、一度で10着近くになり、ただでさえ狭い試着室が服の小山で圧迫された時には、それまで言われるがままに着替えていた結でも、


「流石に多すぎだよ!」


 そう声を上げざるを得なかった。

 それを香織が聞き入れたかは別として……。


 結の試着回数が30を越えた頃、ようやく香織のエンジン(ブレーキは無いに等しい)は、多少おさまった。


 その時には彼女らの手には、紙袋が5つほど握られていたが。

読んで頂きありがとうございます。

個人的な意見ですが、日常回って非常に難しく感じます。何ででしょうか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ