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【六章】収束の魔法少女 ガルライディア  作者: 月 位相
真なる欲望

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すぐそこに

「――これより、打倒『魔人同盟』の為の作戦の説明を開始します。質問は最後にまとめてお伺いしますので、まずはこちらの話しを聴いてください」


 画面の向こうで仕切るのは『絶唱』シンフォニア。

 強化プログラムが異常なのであって、基本的に魔法少女を一塊にする訳にはいかない。

 本日はインターネットにて会議ソフトを繋いで説明会が開かれていた。


「まず大雑把な流れとしましては、本会議に参加されている魔法少女全員が『魔人同盟』の拠点へと奇襲をかけます。具体的な方法は後程説明しますが、拠点周辺に大量の魔物の反応を観測しており、作戦当日は現状判明している数よりも多い魔物との戦いとなると考えられるので、初撃で間引きます」


 資料は配布されている。

 最初は全体のざっくりとした説明。


 その後は、細かな情報の擦り合わせを行う。


 作戦に参加する魔法少女は優に100名を超えるが、そこにはガルライディア、グラジオラス、セージゲイズ、エレク、ファルフジウムに加えてクリムゾン・アンドロメダやアスタークレセント、シンフォニアなどの歴戦の猛者も含まれている。


 どれだけ『魔人同盟』が危険視されているかが伺える。

 また、ラークスパーを始めとした環境調査などを主な仕事としている魔法少女ら、セージゲイズよりも解析に特化している魔法少女や妖精の全面協力のもと、『魔人同盟』の拠点周辺の立地や回線状況などもおおよそ判明している。


 とは言え、あのラウムが対策をしていないとは思えない。

 インターネット回線を強引に通して隠蔽してる、それぐらいは考えておくべきだ。


 今回使用されている会議ソフトは、魔法局同士が情報伝達を行うための専用の回線、そのセキュリティ強化版だ。そこに特殊な魔法少女によるプロテクトを重ねている。

 ここから情報が洩れることはまずないだろう。


 問題は拠点周辺に張り巡らせてある結界。

 ヒュアツィンテが迂闊だったからこそ分かっただけで、そうでなければ結界の存在さえ掴めなかった。

 幸い物理的な壁となる魔法では無いようだが、それを壊すにせよ無視して突っ込むにせよラウムに感知はされる。こえは確実だ。


 だから、それを込みで奇襲とする。


「我々は航空自衛隊の皆さまの協力の元、輸送機の最高速度にて結界に突っ込み遠距離かつ広域へ攻撃できる魔法を総動員し、魔物の数を大きく削ります」


 流石にマッハは出ないが、それでも時速1000km程は出る輸送機での突撃だ。

『魔人同盟』側の対応に使える時間を可能な限り削り取り、戦況を整える。


 この戦いでは今までとは逆に魔法少女達が敵地に攻め込む形だ。

 当然そこは相手に有利なフィールド、それをどれだけ均せるかがカギとなる。


「まずは遠距離攻撃を放ちます。間髪置かずに近接かつ広域に攻撃を放てる面々が突貫。輸送機の護衛担当以外の他の戦力が降下する道を開いて貰います。また、遠距離攻撃は『断絶』アスタークレセントの魔法の直後です。誤って同時に放たないように注意してください」


 アスタークレセントの魔力は魔力を拒む。

 その為、同時に放たれた魔法は意味を成さずただ魔力を無駄に浪費するだけとなる。

 今回は余裕なんてなく、そんなことをしていては死人が出るどころか負けかねない。それほどの戦力を想定しないといけない。


「魔人やラウムと直接戦うメンバーは状況にもよりますが基本は我々Sランク魔法少女、または魔人との交戦経験のある者です。状況毎の細かな作戦は資料の32ページ以降を参照してください」


 当たり前だが、魔法少女は魔物との戦いを専門としている。

 模擬戦よりも上のことをしたことがある者は稀である。

 土壇場で躊躇する者が現れれば大問題だ。

 なので、経験がある者、単純に戦力として強力な者に限定すべきだ。


「魔人が拠点にて籠城するようならば、先程の面々が突入し、他の皆さんは拠点周辺の魔物の掃討をお願いします。…………もし、Sランク相当の魔物が現れた場合Sランク魔法少女はそちらの対処に当たります。本作戦に動員できるSランク魔法少女は21名中12人。魔物の能力にもよりますが、一体に対して最低でも5人は必要です。そうなった場合は魔人との交戦経験のある魔法少女がメインとなって魔人との戦闘を行ってもらうことになります」


 建物の中ならば戦力の各個撃破が行いやすい。

 基本魔人達は拠点から不用意には出ずに、罠など含めて待ち構える形となるはずだ。


 そうでなく、己から外に出てくれるのなら、遠距離系魔法少女の援護のもとアスタークレセントやクリムゾン・アンドロメダが魔人を殺害する。それが理想だ。

 人類に仇を成すとは言え、魔人は元々人だ。殺すのならそれは大人が担うべきだ。

 現実にはそんな綺麗ごと通りにことが運ぶとは言い切れない。


 なんとも残酷な話だ。

 英雄も全知全能には程遠く、1人で全てを解決するなんて出来ない。


 その後、会議は各魔法少女の役割、立ち回りや配置の話へと移った。

お読み頂きありがとうございます。

今後も読んでくださると幸いです。


アスタークレセントよりもシンフォニアの方がまとめ役には向いており、アスタークレセントは本作戦時には最前線で戦うので全体を仕切るような役割はシンフォニアの方が適切です。

最高戦力にも出来ないことはあるのです。

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