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【六章】収束の魔法少女 ガルライディア  作者: 月 位相
真なる欲望

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根底の願い

「全力で来い、とは言った。…………でも、お腹は勘弁して。魔力込めすぎ……………………」

「なんか、すみません…………」


 端的に言って、模擬戦は結の勝ちだ。

 単純な戦闘でもそうだが、それ以上に試してみたいことが見事成功した。


 だが、その実験の相手であるアルベローーオリビアの被害は甚大だ。

 昼ごはん出るかと思ったそうな。


「…………………………………………ふぅぅ。――それで、さっき私の首を掴んだのはどういう原理?」

「魔力を掴んだんです。――私なら出来ると思ったんです」


 魔法少女(彼女ら)にとって魔力は願いに由来する力。

 適性も言ってしまえば、魔力の性質の差に過ぎない。


 だからと言って、先程の現象は不可解だ。


 魔力で魔力を操れる存在に直接干渉するのは難しい。

 その部位に纏った魔力が防壁となり干渉を拒む。

 魔力の防壁を突破するには防御の魔力を上回る密度が必要だ。


 これが常識、というよりも理だ。


 だが、先のアルベロとガルライディアとの魔力の密度の差はそう無かった。

 少なくとも、あれ程の影響を与えられる差では無かった。


 では、どうしてか?


「昔、友達が遠くへ行ってしまって……その前に友達の心にもっと寄り添えていたら、何か違ったのかなってずっと…………」

「だから、収束? 手元に集める力……?」


 魔力と感情は切っても切れない関係にある。

 魔力を集めるのが得意なのは、想いを集めたかったから。


 脳裏にこびりついた後悔は魔力に汲み取られ、故人との邂逅で表出した。


 最悪なタイミングでの表出であったがために理解に時間はかかったが、分かりはした。

 だが、表出時の力は出ない。

 恐らく完全な理解は出来てないのだろう。


 鍵はその時の精神状態にあるのだろう。

 結は半ば確信していた。


「ふむ……。『起源魔法(オリジン・マギカ)』が魔力消費の割に出力が高いのは、『起源魔法(オリジン・マギカ)』の由来となった感情が出ている時の魔力の状態に最適化されてる、とかなんとか。ガルライディアの力のヒントになりそう……?」

「すみません。もうちょっと詳しくお願いします」


 魔力は個人のその時の感情によって僅かにだが状態が変わる。

 波長や密度に本人が自覚するのさえ難しい変化が出るのだ。


 一般的な魔法は変身アイテムがイメージを魔法陣に変換する際に魔力の状態に関係なく一律に展開される。


 だが、『起源魔法(オリジン・マギカ)』だけは違う。

 変身アイテムの担い手の魂の発露。

 外部からの干渉があるとは言え、魂に由来する力である魔力を変質させ得る強い想い。

 それは変身アイテムの機能さえ歪める。


 その結果、『起源魔法(オリジン・マギカ)』だけは特定の感情によって状態が変化した魔力がもっとも力を発揮できる形で効力を示す。


 ざっくりとオリビアはその時の力は『起源魔法(オリジン・マギカ)』と同様に特定の感情の時だけ扱えるのではないかと言いたかった訳だ。

 要は遠回しに結と同じ見解を言っただけだ。


 ただ『起源魔法(オリジン・マギカ)』に近い状態なのではないか、というのは新しい視点だった。


 圧倒的な力。

 それを結が手中に収められるか、次の戦いはそこで決まる。


 最後の戦いはすぐそこまで迫っていた。

お読み頂きありがとうございます。

今後も読んでくださると幸いです。


分かりにくくて申し訳ない。

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