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【六章】収束の魔法少女 ガルライディア  作者: 月 位相
黒か花か

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138/265

ゴスロリ・ハイテンション Ⅰ

投稿当日の22:09

タイトルを多少変更しました。

内容には関係ありません。

「――馬鹿娘が」


 吐き捨てるように嘲笑う(・・・)女が一人。

 彼女の眼前には、一つの死体。

 額の角は完全に砕け散り、その身に宿っていた魔力も完全に(・・・)無くなっている。


「……ハ、ハハハハハハ――――」


 静から動への変化が著しい。

 それもそのはずだ。


 女は元より求めていたものを遂に手に入れたのだから。

 彼女の手には、青紫色で僅かに紫電を漏らす宝珠が握られていた。


 にい、と口元が引き裂けた。


「――これで、計画は進む」


 宝珠を空に放り投げる。

 瞬間、空間は歪み、宝珠を持ち去る。


「……さて、先に奴を貰おうか」


 彼女は金色に瞳を輝かせ、その場を後にする。

 空に消えるように。



 __________




「ゲームやらねえのに、付き合わせて悪いな」


 そこは、街の中心部に位置する家電量販店。

 その店に今入ろうとしているのは、春日部 陽子と加集 結の二人。


 本日遊ぶことになっていた二人は、陽子の要望で家電量販店にやってきたという訳だ。

 ちなみに、謡も参加の予定だったが急用でキャンセル。

 ドタキャンというやつである。


「気にしないで良いよ。こういうお店嫌いじゃないし」


 彼女の言った通り、割と結は家電量販店に入り浸れる人種である。

 機械のスペック比較とかが楽しいようだ。


 言い方はあれだが、結は大分拗らせたオタクの感性に共感出来る。


 今も視線は大量に並んだ冷蔵庫に向かっている。


 まあ、まずは陽子のゲームだが。


「それでどんなゲームが欲しいの?」

「やりこみ要素の多い感じのRPGとかかねぇ……。時間泥棒系が良い」


 時間泥棒って…………。

 言いたいことは分かるが、言い回しが気になった。というか気に入った。


「あんまりゲームやらないから、何かやろうかな? 陽子は何がおすすめ?」

「やる時間あるのか……? すぐ区切り付けられるのなら、音ゲーとか向いてそうだな」


 音ゲーなら、一応一曲ずつで止められる点と、結の磨き始められた反射神経的に向いてそうと判断する。

 結は音感はあるので、出来ないことは無いだろう。


 そんな陽子の意見に結は、しかし、不満げだった。


「流石に私生活全部捧げてはないよ。ちょっと前よりは頑張らなきゃだけど……」

「今から悪化する余地があるのかよ。……それって、件の確証の無いやつか」


 陽子は割合と直接聞きにいく。

 謡は最低限は濁すが。

 だが、結として陽子の聞き方の方が答えやすい。


「……うん。分かったからって陽子達に言えるかは分からないんだけどね。機密情報になったら、ね?」

「そうか…………」


 雰囲気は暗くなったが、陽子が気に入ったゲームを見つけたので、レジに向かう。


 その際に、家電量販店に於いて、ゲーム類のコーナーの近くに良くある玩具コーナーで、結はその人(・・・)を見つけた。


「美勇さん……?」

「――お? 結っちじゃん、やっほ」


 フリルが大量の黒メインのゴテゴテした衣類――属に言うゴスロリ服――に身を包んだ蕗原 美勇の姿がそこにはあった。

 何かヒーローのフィギアを手に持って。

お読み頂きありがとうございます。

今後も読んでくださると幸いです。

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