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隋紀六 大業11(615)年 (12)

 9月18日、煬帝(ようだい)車駕(しゃが)雁門(がんもん)城から帰途につき太原(たいげん)郡に至った。


 蘇威(そい)は煬帝に言った。


「今盗賊の横行が止まず、軍は疲弊しております、ゆえに願わくば陛下速やかに西京(せいけい)大興(だいこう)城)へご帰還あそばされ、根を深くし本を固めて、国家のための計をなされますよう」と。


 煬帝は初めこの言をその通りだと思った。


 しかし宇文述(うぶんじゅつ)が煬帝に進言した。


「陛下に随行する官の妻子の多くは東都(とうと)洛陽(らくよう))におりますので、西京への途上、洛陽に向かわれるのがよろしく、そして潼関(どうかん)から関中(かんちゅう)(西京を中心とした地域)に入られませ。」と。


 そして煬帝は宇文述の進言に従った。


 冬、10月3日、煬帝は東都に到着し、車駕(しゃが)の中から街路に目を遣り、近臣に言った。


 「まだ多く人がいる」と。


 そして煬帝は思った、これは以前楊玄感(ようげんかん)の反乱を平定した時、人を殺す事がまだ少なかったのが原因であると。




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