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隋紀七 大業13(617)年 (29)
初め唐公の李淵は神武肅公である竇毅の娘を娶り(妻として迎え)、妻の竇氏は四人の男子、つまり建成、世民、玄霸、元吉と一女を産み、その一女は太子千牛備身で(臨汾郡)臨汾県の人である柴紹に嫁いだ。
そして李淵の二男である李世民は聡明かつ勇敢で決断力があり、識見の高さと度量の大きさは人並み外れていて、隋の皇室がまさに乱れるのを見て、密かに天下を安んじようという志を抱き、腰を低くして兵士に接し、金品を分け与えて豪傑と交際し、例外なく彼らの好意を得ることができた。




