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詩集S 夜のばけものの塔  作者: 仲仁へび
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第1話 夜の化け物



 静かに 音もなく這いよる 異形

 恐怖を感じる事もなく ずりずり

 背中から近寄って 重たげな音を鳴らす


 闇から手を伸ばして 冷たくそっと

 温度もなく ぎりぎり

 ゆっくりと あなたの首をしめていく


 夜は怯える時間

 無力な子供達は

 大人しく布団をかぶってお眠りなさい


 こぼれた血をすすって笑う 化け物が

 あなたの近くに 潜んでいるかもしれない


 助けを求めて 逃げ回っても 意味などないから

 見つかってしまったら それで最後で終わり


「夜の時間を人の時間に

 なんて どこまで愚かしいのかしら」


――灯りが導くのは 人の世界のルール

 

――ここから先 化け物の世界には通用しない



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