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先輩は女騎士で俺は剣で  作者: 枯木真田呂
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仲間との出会い

 俺が岸上先輩の剣になった翌日、学校はまだ昼までしかない。昨日、岸上先輩に終わったら生徒会室に来てくれと言われた。いったい何の話だろう。これからの事について話すのだろうか。


 HRや集会が終わり、生徒会室に向かった。


「昨日は色々あって大変だったけど、俺は岸上先輩と知り合えたんだよな」


これは進歩だ。俺の予定では7月の生徒会選挙で当選して岸上先輩と知り合うはずだったのに。こんなにはやく知り合えるなんて。


そんな事を考えている途中で、俺はふと思った。


 生徒会室ってどこだ?


そういえば生徒会室の場所を知らないぞ。誰かに聞くしかないか。


 すると前から背は低めで黒のカチューシャをつけている美少女が歩いてきた。俺はこの人に聞いてみることにした。


「あのー、突然すみません。生徒会室の場所を教えてもらえませんか?」


「いいですよ。その前にあなたの名前を教えてもらってもいいですか?」


「1年C組の総土(そうど)海影(みかげ)です」


「あなたが……」


「えっ? 何ですか?」


「いえ、何でもありませんよ。私は2年の夢月(むつき)夢羽(ゆめは)です。よろしくお願いしますね、総土君」


「こ、こちらこそよろしくお願いします!」


「生徒会室は本館1階の1番端にあります。一緒に行って案内した方がいいですか?」


「いえ! 後は俺1人で行けます! 教えてもらってありがとうございました!」


 俺は夢月先輩に教えてもらったとおり生徒会室に向かった。


「あったよ、生徒会室!」


 俺はやっと生徒会室にたどり着くことができた。


「失礼します! 1年の総土海影です!」


 俺はドアをノックしてからドアを開け、自己紹介をしながら中に入った。

 すると中には岸上先輩と生徒会役員の腕章をつけている女の人と多部がいた。


「え? 隼也? なんでお前がここにいるんだよ!」


「まあまあ、話は後だ。まずは会長の話からだ」


「わ、分かったよ」


「来てくれてありがとう。今日は私の仲間を紹介したいと思ってね」


「仲間……?」


「私と共にこの町の平和を守っているんだよ」


「岸上先輩以外にも化け物と戦っている人がいるんですね!」


「では、まずは舞衣(まい)に自己紹介してもらおう」


 すると舞衣と呼ばれた女の先輩が口を開いた。首のあたりまである紫色の髪の毛、青くて少しつり目な目、スレンダーな体型の美少女で腕には生徒会役員の腕章をつけている。この学校には美少女しかいないのか!


「私は2年で会計の光明寺(こうめいじ)舞衣(まい)よ。君のことは束音から聞いたよ。私も束音と一緒に化け物と戦っているの。と言っても私は騎士じゃなくて陰陽師なの。」


「陰陽師? お札を使ったりするあれですか?」


「そう、お札を使って色々な術を使うの。それに式神もいるわ。今度紹介するわね」


「分かりました。よろしくお願いします!」


 騎士以外にも陰陽師がこの町にいたなんて昨日から驚くことばかりだ。


「後2人仲間がいるんだが、今生徒会室にいないのでまたの機会に紹介しよう」


「まだ仲間がいるなんて……。心強いです!」


「ああ、みんなでこの町の平和を守っていこう」


 自己紹介も終わり俺は隼也と一緒に帰ることになった。


「まさか隼也が岸上先輩の仲間だったなんて、いつから先輩達と一緒に戦ってるんだ?」


「1年前くらいからさ。俺も代々この町を守ってる家系でね。詳しいことはまた今度話すさ」


 そんな事を話しながら俺は家に帰った。昨日岸上先輩から聞いたのだが、心の中で自分は剣だと言えば剣に変身できるらしい。出来ることを試してみたいし変身してみることにした。


 俺は剣だ! 


そう心の中で言うと俺は光に包まれ、短剣になっていた。どうやら剣になるのは簡単みたいだ。色々試してみよう。俺は動くことができるかを試してみた。全身に力を入れジャンプをしてみようとしたが、できなかった。どうやら動くことが出来ないらしい。俺1人では戦えないということだ。剣になっただけなのにひどく疲れたので俺は変身を解くことにした。


「そういえば変身を解くにはどうすればいいんだ?」


心の中で戻れと言えばいいんだろうか。昨日は化け物を倒したら元に戻ったからな。なんで戻ったんだろう。


 それから色々試してみたが元に戻らない。どうしようか少し考えていると俺は光に包まれ、人間の姿に戻っていた。なぜだ? 何もしてないのに戻れたぞ。訳が分からない。明日岸上先輩に色々教わらないとな。


 「今日は疲れたし寝るか」

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