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雨月  作者: ヤマグチ
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詩声が聞こえる

あふれるほどの陽の光が降り注いでいる。ベランダから空を、空を見上げた。溢れんばかりに降り注ぐ愛情にも似た暖かい光が静かに昨日を洗い流してゆく。美しい陽の光が。

遠くから詩声が聞こえてくる。草、木、土、そして風の。湧き出てくる、秘そやかな愛。解き放たれる日を待ち続ける、秘そやかに。

溢れるほどの陽の光が降り注いでいる。ベランダから空を、空を見上げていた。溢れんばかりに降り注ぐ愛情にも似た暖かい光が、静かに昨日を洗い流してゆく。美しい陽の光が。

遠くから詩声が聞こえてくる。草、木、土、そして風の。湧き出てくる秘そやかな愛。解き放たれる日を待ち続ける、秘そやかに。

児童書や絵本ばかりを集めた本屋さん。形だけはキチンとしなければと勤めるようになってから三年。疲れ果てていた。休むことなくひた走った三年。

血を流しても変わらない。曲げることもない。信じるということは、間違いを押し通す道具なんかじゃないから。明日も明後日も雨は降り続けるのだろう。永遠が夢だとしても。

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