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プランDでいきましょう!! -聖女の涙-  作者:
第三章 孤独な人魚
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第53話

 教会まで辿り着くと、カノン班が外に集合していた。恐らくツバサを探しに行こうとしていたのだろう。


「お! ツバサどこ行ってたんだよ……っておい! お前その格好……!」


 ところどころ焦げて穴が開いたスエット、服諸共湿った体、顔や腕などに見える赤茶色の外傷。それらを見て、ラックが驚いてツバサに駆け寄る。


「おれのことはいいです。それより、リリアが!」


 ツバサは今までの一部始終を説明した。リリアが人魚だということも全て包み隠さず。本当はその点については話すのを躊躇ったが、これは重要なファクターであるため、彼女に申し訳ないと思いながら話すことにしたのだ。


 ラックとダイスは二人して相当驚いていたが、カノンはいつも通り、ただ事実として話を受け入れている様子だった。


「なるほどー」


 カノンが腕を組みながら、うんうんと頷く。


「話は解ったよー。でも何でその人たちはリリアンを連れて行ったんだろうねー?」

「それは彼女が人魚の姿してたからじゃないですか?」


 カノンは、そういうことじゃないんだよねー、と頭に付けて語を継ぐ。


「何で人魚を必要としてるかってことだよ」

「!!」


 確かにそうだ。なぜ人魚を探している?


 そこでもう一つ似たような話を思い出した。


 なぜボルドー教官は人魚を欲している?


 どこからか湧いてきた冷汗が頬を伝う。


《リリア殿を探しに行くのは勿論だが、その前にツバサ殿はまず手当をすべきであるぞ》

「確かにそうだな」


 ダイスの台詞に頷き、ラックはツバサを見つめた。そしてツバサの背中と膝に手を回し、ひょいっと持ち上げる。


「ちょっ……、先輩!?」


 まさかのお姫様抱っこである。


「怪我人は丁寧に扱わないとな」


 ラックは当然の如くそう言い放ち、ツバサを部屋へ連れて行った。

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