第13話・幕間
エーデルとイングバルド。
イリスとペルレ。
以上でお送りします。
皆の感想&評価&ネタ提供が作者の力になっております。
アオイが日々の不安に苛まれていた日の夜。
場所はルメルシエ夫妻の寝室。いつものようにベッドの上で膝を突き合わせて報告会をしていた。
今はエーデルがその日にあった事を報告し終わったところだ。
「――そう。アオイちゃんがそんな事を。予定よりも大分早いけどそろそろ限界かしらね」
話しを聞き終わったイングバルドはタメ息を一つ吐いていた。
息子の成長を喜ぶ気持ちとスアチが近いのではないかという不安な気持ちが合わさって内心は複雑だった。
「はい。ペルレと私はそのように判断致します。なによりマスターは現状に不安を感じられております。対処法として一部の情報を開示するか外出を許可頂ければ不安も和らぐかもしれません」
「下手に爆発されるよりはそのほうがいいと言うのかしら?」
エーデルに聞きながらも可能性がないではないとイングバルドは考えていた。
工房内で実験と称して時折り爆発を起こして破壊しているし、いつだったか高出力レーザーが暴発して壁を突き破ってきた事もある。
訓練でも一音発しただけで詠唱魔法を行使できるだけの地力もある。現時点では破格の力だ。
しかもまだ若いのでこれからも成長に期待もできる。
身体能力も無駄に高い。ルメルシエ夫妻がアオイに知られる事なく身体能力向上用のナノマシンを服用させて生体強化を続けてきたからだ。
イングバルドはそれに加えて必要以上に筋肉が目立たないように細く頑強な筋繊維になるように調整していたようだがそれは語られる事のない話しだ。
こうして考えるとただ地上に出るだけならアオイにはそれだけの実力はあるのだ。万が一爆発した場合は目も当てられない。
さて困ったぞ、という顔をするイングバルドとそんな彼女を涼しい顔で見ているエーデル。
「肯定。ですが実行の際はマスターの安全を最大限確保する事が大前提となります。必要なら障害の全てを排除する事も厭いません」
「ちょっと待ちなさいって。仮に外出を許可するとしてもいきなり危険な場所に行かせるわけがないでしょ。少しは落ち着いて」
「イングバルド様。私は冷静です。冷静に対処法を検討した結果これが最も効率的だと判断致しました」
あらあら、とイングバルドが頬に手を当てて別の意味で困り顔になった。
このままでは人類殲滅がエーデルの手で実行されてしまうのではないかと愚にも付かない事を考える。
状況次第ではありえそうな未来像だけにイングバルドはどうしたものかと頭を働かせる。
「まあそれはいいわ。でも本当にどうしようかしら。アオイちゃんを“外”に出すとしたらどこが適当かしらね。今のアース大陸はどこも戦ばかりだから。絶対に安全と言える場所なんてないのよね」
「その件ですが中央部の南寄りは除外すべきでしょう。今あの地域では浮遊大陸化計画と原初の箱舟計画が進行中ですので」
浮遊大陸化計画は読んで字の如し。一〇〇km以上の大地を浮遊させるというものだ。故に詳細の説明は省略する。
もう一つの原初の箱舟計画はイングバルドとクロード主動の下で発動されたものだ。
こちらも詳細は省くが二つの計画はアオイの将来を見越して計画されたものだ。
エーデルの言にイングバルドは納得したように一つ頷くと先を促した。
「続いて北方面ですがこちらは昨年の秋から不作による大飢饉が起きたことを切っ掛けに動乱が絶えません。では西方面はと言えばこちらも昨今の情勢不安定化により各地で紛争が多発しております。更に東方面は――」
「あー、あっちは特にダメよ。小国が乱立して一番の戦場じゃない。昔から連合としての体裁を取っているけど今はもう形骸化して殆ど意味をなしていないわ」
西に広がる中央部は大砂漠、南北には大国が位置しているために外交能力は巧みだが小国ゆえに戦力が乏しいためにどこの国も決定打に欠けている。
小国同士がぶつかり合い更に他の小国が背後を付く形で戦国乱世となっていた。
「はい。ですから東方面を含めて今挙げた三つの方面は除外すべきでしょう。他にも小島群が存在しますがこちらも同様に対象から除外致します」
「そうなると残るは南方面だけか。あそこも国境線近くは似たり寄ったりなのだけど。まあ奥のほうにある大森林地帯へ行けばどうにかなるかしら」
「現時点では肯定。状況の変動次第では目的地の変更もありえますが」
条件付だが賛同は得られた。イングバルドは『そうよね』と頷くと南方面のどこへ行くかと考えを巡らせる。
エーデルがジッと見ている中で頬に手を当て考える。今はどこが安全かと考えているとそう言えばと閃いた。
「南方面なら少し奥に行った場所に今も懇意にしているエルフ族の集落があるわ。少し閉鎖的だけど打ち解ければ皆気のいいヒト達よ」
「訪問する場所の判断はイングバルド様にお任せ致します。私は当日の警護計画を練りましょう」
「お願いね。あっ、でも人員は最低限でお願いできない?彼らは多くの訪問者を歓迎しないと思うから」
エーデルの目がスッと細められた。
イングバルドの納得し難い言い分に疑問を覚えたようだ。
「……警護の人員はどの程度までならお許し頂けましょうか?」
「私とクロード、そこにアオイちゃんだから、そうね……。三名から四名かしら」
「ご冗談でしょう?イングバルド様はお上手なのですね」
エーデルは鼻で笑うように言った。戦乱の災禍が跋扈する地上で行動するのに警護の人員が一桁台とは何事かと憤りを感じていた。
だがイングバルドはニコニコと笑みを増しただけで無常にもエーデルに現実を突きつけた。
「残念だけど事実よ。彼らを悪戯に刺激しないためには必要なの。これでも多めに見積もったつもりなのよ?」
「お話しになりません。本来なら最低でも四百名は警護に回して頂きたいものです」
エーデルは即答した。
なぜ敬愛する主を差し置いて見ず知らずの有象無象のために気を遣わなければならないのか。エーデルにはわからなかった。
今も少々大袈裟な警備計画を挙げているがこれもアオイの安全のためだ。必要と判断したなら百万の軍勢を用意する事も辞さない覚悟があった。
「あらあら、それはいくらなんでも大袈裟じゃないかしら。アオイちゃんだって自分の身くらい自分で守れるわよ」
「なぜそのように言い切れるのでしょうか?何かあってからでは遅いのですよ」
なんでもないようにイングバルドは涼しい顔をして言ってのけた。
エーデルも表情には出さないが内心ではチリチリとした苛立ちが燃え始めている。
何をしている、心配ではないのかと声を大にして問い詰めたい衝動に駆られる。
「私とクロードがそう鍛えたからよ。相手を殺す事は場合によるでしょうけど守るだけなら十分な力をつけているはずよね?」
イングバルドは専守防衛という条件付で生き残る事は可能だと言い切った。
とは言えエーデルは勿論だがイングバルドとて命の奪い合いが激しい戦場を知らないアオイが生き物を殺す事に忌避感があるのではと不安視している。だからこそ条件付だ。
それでも何も対策を取っていなかったわけではない。
実はアオイが一三歳の時に牛や豚、鶏などの食用肉を敢えて解体させた事がある。少しでも“自分の手で生き物を殺す感覚”というものを擬似的にでもわからせるためだ。
そう言えばこの時からエーデルがアオイにべったりになったようなと思ったイングバルドだった。
結果的に言えば初めて解体した時にアオイはその後に吐いた。涙を滲ませてわあわあ泣きながら胃液しか出なくなるまで吐き続けた。
その後日から数日間は肉料理を食べられないほどに衰弱もしてしまっていた。
その事で優しいアオイには酷だったとイングバルドとクロードは激しく反省した。ただ、反省はしたが後悔はしていないからこそ止めなかったところがこの夫婦らしい。
お陰でアオイの解体術はちょっとした腕前になっているのだから当の本人も笑えない。
そうした経緯もある事から万が一の事があっても後は切っ掛けさえあれば乗り越えられるとイングバルドは信じていた。
その事はエーデルも重々承知しているはずだが表情は苦渋に苛まれている。
「それは……はい。今のマスターであればそれだけの実力はあると判断致します。ですがイングバルド様!私はっ」
「ですがじゃないの。これは決定事項よ。こちらの都合で先方に迷惑は掛けられないわ」
相談事ではなく決定事項。イングバルドは自分の考えを曲げない事を宣言したに等しい。
心配と悔しさからエーデルの手が強く握りすぎて白くなっている。
「……承知、致しました。決定には従いましょう。ですが一つだけ条件があります。連れて行く警護者の人選は私に一任して頂きたい。よろしいでしょうか?」
承諾は搾り出すような声だったが、最後の条件にはそれだけは譲れないとそう決意した者の目でエーデルは言った。
対してイングバルドは引き攣った苦笑をした。
「よろしいもなにも断ったら集落を制圧するつもりでしょう。いいわ。任せる。本当ならアーフも連れて行こうと思ってたのよ。あの子ってアオイちゃんの事が気に入っているようだから」
「だからこそです。絶対に連れて行きません。マスターは私の、んんっ失礼致しました。私達のマスターですから。私達の手でお守りするのが筋というものでしょう」
妙に声に力の入った拒絶だった。
それに面白そうに反応したのがイングバルドだ。悪戯猫のように目を細めて笑んでいる。
ここから先は場の空気が弛緩したのは言うまでもない。
「あらー?素直に私ヤキモチ焼いてますって言えばいいじゃない」
「イ、イングバルド様っ!ご冗談が過ぎます!」
「あら?それじゃアオイちゃんの事は嫌いなの――」
「そのような事は言っておりませんっ!」
間髪入れないどころか台詞の途中に割り込んでまで止めにかかった。
真っ赤になって否定したせいでイングバルドの笑顔が更に深まったのは言うまでもない。彼女の顔に書いてある。『いいネタ、ゲット♪』と。
「へえ?もう必死ねえ。にやにや」
「っ!?は、謀りましたねっ!?イングバルド様っ!」
今度こそエーデルの無表情が崩壊した。
他人や下の者からからかわれても冷たい眼差しで氷付けにしたように一顧だにしないエーデルだが、どうも彼女は自分が少なからず認めている相手を引き合いに出されると弱いようだ。からかう相手が常から頭の上がらないイングバルドである事も関係しているかもしれない。
そうして今混乱したエーデルは頬や耳といった顔全体を限界まで赤くさせ目の端には涙が滲んでいる。それを隠そうと両手で覆うが指の間からはシッカリとイングバルドを睨んでいた。
それを見たイングバルドは更に笑みを増してカラカラとからかうように笑っている。
「えー?そんな事ないわよー?私はエーデルちゃんの本心が聞きたかっただけですもの。にやにやにやにや」
「そ、その『にやにや』と言うのはお止め下さいッ。なぜか私を激しく苛立たせ理不尽な羞恥心に苛まれますから」
拳を握り震わせながら言うエーデルをイングバルドは微笑ましいものを見るように笑っていた。こうして見るとこの従者は実に主人と似ているとイングバルドは思ったのだ。
「あらあら。言わなかったら続けてもいいのかしら?」
「イングバルド様っ」
「あらあら。まあまあ」
それでもイングバルドは更にからかってしまう。こればかりは止められないようだ。
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本日の報告会もひと段落してイングバルドとエーデルは休憩も含めて談笑していた。
表情に乏しいエーデルとニコニコ笑顔のイングバルドの話題は殆どがアオイに関連する事や日常の事だ。時々クロードとの惚気染みた話しもあるが将来の参考になるかもととエーデルは黙って聞いており情報収集に余念がない。
それでも膝詰め談義であるのは変わらない所はなぜなのか……。
話しは進み、今はアオイが召喚実習の時に知り合った女悪魔の事に及んでいだ。
「それにしてもあの時サネルマ・クレータ・レフヴォネンが“外”の戦乱について言及しはじめた時は危なかったです。その場で叩き伏せそうになりました。幸いにも話しは流れて終わりまししマスターもお気にされておられないご様子なので安堵しましたが」
「なに、そんな事があったの?もうちょっと躾けるべきだったかしら……」
イングバルドとエーデル。この両名やクロード達はアオイに“外”の事は最低限の事しか話さずにいた。
ただ『危ない』としか伝えていないのでアオイも疑問に思っているがそれでも親愛するヒト達の言う事ならと不満も少ない。興味は尽きていないようだが。
「いえ、あの場では最適の行動だったと判断致します。必要以上の折檻は後に禍根を残しかねません。それにあの乳幼児のためにもならないでしょう」
事も無げに言うイングバルドにエーデルは大いに賛同したい気持ちだったがそれは我慢した。我慢した理由は彼女の主にある。女悪魔サネルマには産まれたばかりの赤子が居りその子をアオイが気に入っていたためだ。
赤子のためと口にするエーデルだがその実はアオイの心に配慮しただけだ。
アオイを悲しませてまで自分の考えを押し通そうとは思わない。だがそれがアオイの安全に繋がるなら微塵も躊躇などしないのがエーデルという女性型機械人形だ。
「あー、アオイちゃんに懐いてたあの子ね。オネルヴァちゃんだっけ?」
「肯定。乳幼児の名前はオネルヴァ・フローラ・レフヴォネン。父親が上級悪魔との事ですので後千年と幾許かの時と鍛錬次第では頭角を現す可能性が高いと予測致します」
「あらあら。エーデルちゃんがそこまで言うなんて今後が楽しみな子ね」
その子かその娘にでもアオイと召喚契約させてみようか、と思いつき半分に考える。
尤も自分達には“そんな時間があるとも思えない”ので繋がった縁と時の流れに期待するだけに止めた。
アオイには今後十年以内に永い眠りに付いてもらう予定だ。こればかりは無理矢理にでも眠ってもらう事になっていた。
その先はもう一緒には居られない……。
親子三人の短い家族生活だった。初めての子供、アオイ。まだまだ一緒に居たいし教えたい事も多い。愛している。だが寂しいがそれでも一緒には居られない。それではアオイが自由になれない。それだけは我慢ができなかった。
故にイングバルド達は原初の箱舟計画を断行するのだ。
例え己が命を捨てるような事態になったとしても――とここまで考えてイングバルドはハッとした。
いけない。思考がいらぬ方向へ逸れたと頭を振って追い出した。エーデルは訝しく思いはしてもその事には敢えて触れずに話しを続けた。
イングバルドとアオイ。どうせ話題にするなら後者を取る。
「マスターは可愛がっておられました。子供がお好きなのかもしれません。とても楽しそうにしておられましたから」
「そう。そう考えると経緯は別として結果的にサネルマちゃんもいい仕事してくれたと思えるわね。これでアオイちゃんの気も紛れてればいいのだけど」
「それは、はい。おそらくは……」
おやとイングバルドは目を少し大きくしてエーデルの顔を覗き込む。心なしかエーデルの表情が沈んでいるように一瞬だけど見えたように思えたからだ。
今も表情に変化の乏しいエーデルが眼前に居る。いつも通りの彼女が居た。
「んー?歯切れが悪いわね。どうかしたのかしら?」
「いえ、瑣末事です。それよりもマスターがご自身なりに今後を見据えられておられるようで様々なものをお作りになられておりました」
「そう……」
エーデルの話した内容にも興味はある。今度はどんなものをアオイは作ったのかと。
だがそれも今だけは抑えてエーデルをよく観察した。
変化はないが変化がある。そんな雰囲気があった。気になるのは先程の会話についてだが。さてどの部分だったのかとイングバルドは頭を働かせる。
ジッと監視されるエーデルは意味もわからない視線に曝されて居心地が悪くなる。
「???イングバルド様いかがされましたか?」
多少眉を顰めて問い質すエーデルを前にイングバルドは少し考えてから『うむ』と一つ頷くと試しに揺さぶりを掛けてみる事にした。
「んふふ。ねえエーデルちゃん」
「はい。なんでしょうか?」
突然雰囲気が変わったイングバルドにエーデルがやや警戒した体で答えた。
僅かに腰を引いていつでも立ち上がれるようになっているのが警戒心の強さを如実に表していた。
「突然なんだけどね。子供って可愛いと思う?」
「わかりません。私には未熟な存在、その程度の認識でしかありません。しかしマスターはお好きかと思われます」
エーデルの表情に変化はない。しかし空気は揺れた。
鍵は子供かと考えるイングバルド。それにしてもここでもアオイが基準かと内心で苦笑してしまう。
これでただの依存関係だったのなら無理矢理にでも引き離して改善を強要してしまうのだがそれぞれに独立した志向で動いているのだからそこまでではない。
アオイの配下にある者達もそうだがお互いがお互いを大事にしている、ただそれだけだ。
子供。お互いを大事にしている。男と女。ここまで思い出し考えて思いついた事があった。まさかと思ったが今のエーデルの何かに残念そうな顔を見て確信した。
そうなると悪戯猫の耳と尻尾がにょきっと生えてくる。顔にはおくびにも出さずに内心でニヤニヤ笑いが止まらない。
さてこの子猫をどう料理しようかなと悪戯な思考が駆け巡る。
「そうね。それじゃあいつかは自分の子供が欲しいとか思うかしら?」
「それは……いえ、行為自体は可能ですが無理でしょう。ご存知でしょうが私はガイノイドです。身体の大部分が生体ナノマシンで構成されています。その一部を切り離し再設定した後に培養して増殖し機能を構築し直す事で後継機を“作る”事は可能でしょうが子供を“産む”事は不可能です。行為そのものは可能ですが」
なぜ二回言ったとイングバルドは敢えて聞かずに見逃した。
それに思ったよりもまともな答えが返ってきた事にも興味を覚えた。
ガイノイドとは言えエーデルも女だ。本来なら生殖行動など必要ない機械人形ゆえに性欲を含めた欲望は皆無だが機体の性能と高度に成長した情報生命体によっては情欲が激しく燃え上がる事がある。
事実としてイングバルドは半ば冗談で嗾けた手前、エーデルが以前からアオイにアピールしている事をよく知っていた。
「別に自分が産む事に拘らなくてもいいわよ。養子を取るとか考えた事はないのかしら?」
「ありません」
「うわ、え?即答なの?少しも考えた事ない?」
あまりにもキッパリした物言いにイングバルドの悪戯な耳と尻尾が引っ込んでしまった。
アオイとの間に子供が欲しいとエーデルが思っているのだとイングバルドは考えていたのだがそれも違うとわかり好奇心が一気に萎んでしまった。
「申し訳ありません。ですが今の私にはマスターが全てです。その他の雑事は後に考えればよろしいかと」
先程のエーデルの言い方に依存関係云々の疑いが再燃したのでもしもの話をしながら聞き出そうとした。
「雑事。雑事か。ねえエーデルちゃん。もしもだけど貴女はアオイちゃんが居なくなったら――」
「――どうかお止め下さい。それ以上を口にするのなら例えイングバルド様といえども討たなければなりません」
が、それもエーデルの予想していた以上の重圧を持った声と言葉に止められた。
武器を向けられたわけでも怒鳴られたわけでもない。静かな声量だったが鉄をも貫くような鋭い声色だった。まだ機械人形として数年のエーデルに出せる空気ではないはずだ。
やはり“条件付け”がされていない自由意志を持つエーデルだからなのかとイングバルドは自分の中で好奇心が再燃するのを感じた。
「……そう。それが貴女の覚悟なのかしら」
「さて、そのような上等なものではないでしょう。この身は従者として敬愛する主への不適切な発言をお控え願っているだけに過ぎません。決して殺す理由ができたなどとは考えておりません」
色々と弱みを握ってきたイングバルドをこれを機にヤッてしまおうなんてエーデルは考えていない。
イングバルドが少々得意気にしているエーデルにジト目を向けている。
「よく言うわよ。今の台詞半々で本音が混じってたでしょ?今の貴女は本気で殺しに掛かる目だったわ」
「所詮この世はパワーである。イングバルド様の教えですよ。私は忠実に実行したに過ぎません。直接実力行使しなかっただけでも理性を働かせていますしマスターも少なからず影響を受けていると思われます」
「え、ええ?あれは軽い冗談のつもりだったのだけど……」
慌てだすイングバルドの事をエーデルは冷ややかに見ている。
割と本気で言っていたではないかと思ったが口にはしない。誰でも虎の尾は踏みたく、否この場合は竜の逆鱗と言い換えたほうが正しいか。
ともかく触らぬ神に祟りなしという事だ。誰だって好き好んで死にたくはない。
「訂正致します。おそらく大分影響を受けていると思われます」
「うっそー……」
それでもやられたらやり返すのがエーデルだった。
だが決して嘘は言っていない。本来のアオイは後の先を行く思慮深い人柄だが許容量を超えて面倒になると力ずくで物事を解決しようとする嫌いがあった。
事実を突きつけられたイングバルドが肩を落として項垂れている。ブツブツと『まずい?このままだとまずい?クロードみたいになっちゃう?あの可愛らしい顔のアオイちゃんが?い、いやぁぁぁあぁぁ』と虚ろな目で呟いていた。
この一体と一人、実は悪友なのかもしれない。
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とある日。訓練室の一つにて一心不乱に剣を振るう姿がある。彼女イリスは今日も己を高めるために鍛錬に励んでいた。
「フッ!シッ!フッ!」
戦闘技術。戦術情報。体重移動。その他にも様々な情報は効率化と最適化が進んでおりレギオンシスターズの間では常に更新されて共有化されている。
こうしてイリスが鍛錬している今も中央部で戦闘を繰り広げている他のイリスやレギオンシスターズが戦闘情報を蓄積し続けていた。
今のイリスなら歴戦の騎士や熟練の戦士にも匹敵する経験と実力を持つ……のだが。
「シッ!フッ!ハァッ!――むっ、ペルレか」
それなのにエーデルに勝てないのはどういう事だ、と内心で悔し涙を流している時にペルレがやって来た。
「精が出ますわね。少しお時間よろしいですか?」
「うむ。構わないとも。そろそろ一息入れようと思っていたところだ。あちらで話そうか」
そのまま素振りをやめて向き直ったイリスは休憩スペースにペルレを誘うと椅子に腰掛けた。ペルレも向き合う位置に座るとチョーカーから茶器やお茶菓子を取り出していた。
「すまないな。それでどうしたのだ?」
「ええ、少し確認したい事がございまして、今中央部で進行中の計画についてですが気になる部分がありましたの。現場では――」
「ペルレっ。ちょ、ちょっと待ってくれっ」
「はい?なんですか?」
少し慌てていた。イリスが腰を浮かせるようにして止めた事に驚いたペルレがきょとんとしてしまっている。
「私は武のレギオンだ。確かに計画の概要は知っているが今現場に居る私は建設作業には関わっていない。なぜ私に聞く必要があるのだ?」
「え?……ああ、そういう事ですか。違いますわ。計画と言っても工事関連ではなく、その警備の状況について少々確認したい事があるのですわ」
「なに?そ、そうか。それならいいのだ、うむ」
ふふふと微笑むペルレにイリスが安堵の吐息を溢している。よく考えればわかる事ではないかとイリスは額に手をやった。
乱れた気を落ち着けるために紅茶を口にしてからお茶菓子も一口齧る。紅茶も美味だったがシンプルなクッキーだがこちらも優しい甘みがあり顔を綻ばせた。
堪能するイリスを前にペルレの顔は笑みを増した。
「ふふ、話しは最後まで聞きましょうね。そうしないと早とちりして勘違いする事に、ああ、なるほどこれが……。確かに今のイリスは陛下の仰っておられた通りですね」
「待てペルレ。今の台詞は聞き逃せない。閣下が私の事をなんと仰せになったのだ?」
クスクスと何かを思い出して笑うペルレの言にお菓子に頬を緩めていたイリスの顔が瞬時に凛々しき騎士のそれに変わった。
が、直ぐに口の端にクッキーのカスが付いている事を指摘されて赤面するとごしごしと拭う事になっていた。
外見年齢上だが二歳ほど年下に位置するイリスを微笑ましく見るペルレだがふと内心に悪戯心が湧いた。
「それは構いませんけど……イリスは後悔しませんか?」
「むぐぐ、え……?そ、そんなに酷評されておられたのか?え?まさか私は陛下に嫌われてる?そんなのやだぁぁ……」
ぐじゅっと泣き出そうとするイリス。まるでこの世全ての絶望を目の前にしたかのような表情だ。
それに対してあらあらと口に手を当ててしまうのはペルレだ。まだからかいの序盤でしかないのにここまで過剰反応するとは思わなかった、と言えば嘘になるが。
「陛下はこう仰られました。『普段は忠誠心溢れる立派な騎士だけど動揺するととたんに可愛い女の子に戻るよね。俺は好きだな』と。とてもいい笑顔でございましたわ」
「す――きっ!?ななななにゃにゅをぉぉっ!?あわわわわっ」
「あらまあ。見事なまでに真赤に。どうでもいいですけど噛んでますわよ」
生産されてまだ二年と少しだがそれでもイリスの使い方や慰める手順は心得たものだ。
言ってしまえば煽てて持ち上げてしまえばいい。身内間ではという限定された条件だがイリスは単純なところがあるのでアオイやエーデル、レギオンのペルレやマグノリエにとってとても親しみ易く扱い易い存在だった。
要するにからかい易く可愛い子なのだ。
そんなイリスはと言えばカクカクとおかしな手付きで動揺している。顔を赤く呂律もおかしい。
そしてイリスの中の何かがプツッと切れた。
「閣下ああああっ!!わたっ、わたしっ、私もっ閣下の事をおしっ、お慕いしておりまちゅ!!い、いちゃひ……」
「イリス噛んでいますよ。更に言わせて貰うならここに陛下は居られませんわ」
「はうっ!?うう、私はなんという無様を曝してしまったのだぁぁ……」
この頼もしくも可愛い仲間を見たペルレは意図せずともタメ息が出た。これがレギオンの武力を司る存在であるとは、と眩暈を覚えたがそれでもペルレは持ち直した。
今目の前で両手を床についてくず折れているイリスだが十代前半の外見に反して普段は仕事に忠実にして忠誠心も人一倍篤い凛々しくも美しい騎士だ。
訓練ではエーデルを相手に惨敗しているので今一つわかり難いがその実力は確かなものがある。
数値上では“外”の戦士や騎士などが何人集まろうともイリスは例え無手だとしても軽く凌駕する事も可能だ。
ある意味でこの残念な仲間を前にさてどうするかと考えるペルレは半ばからかった事を後悔しつつも最後にもう一度からかってから終わらせる事にした。
フフと一つ笑った。
「まったく、仕方のない。少しは落ち着きなさいな。貴女が陛下の事をとぉぉってもお好きなのはわかりましたから」
「っ!?なぜそれを知っている!!……ああっ!?いや、なんでもない!なんでもないのだ!!」
内心でクスクス笑う。直球でからかえば直球で返ってくるからイリスの相手は楽しいと思ったペルレだった。
だがいつまでもこうしてはいられない。こちらは半無限存在できるとしても“外”の時間は有限だ。こうしている間も各計画は進んでいるのだからここからは切り替える事にした。
「もうそれでよろしいですから私のお話しを続けても?」
「あ、ああ!構わないぞ!あはははっ!」
明るく笑うイリスを前にしてもう一度からかいそうになるのをペルレはグッと堪える。最初にからかって時間を取ったのは自分だからダメだと言い聞かせた。これ以上は仕事に差し支える。
ペルレは『それで現場での事なのですが』と前置きすると警備状況について質問を重ねた。
「うむ、警備についてだったか。だが警備の手は抜いていないし情報の共有化は常に更新している。日々の報告書も挙げているはずだがどこか不手際があったか?」
「いえ、仕事そのものに不備はございませんわ。ただ遭遇する敵対者の場所に偏りがあるようなのでイリスの意見を聞きたく思いましたの。何か気になる点はございませんでした?」
イリスは『さてな』と考え込む。
ペルレの言った事について考えているのだが思い当たる事は少ない。精々が想定していたよりも魔物の侵入が多かったくらいのものだ。
今も現場に居るイリス達が得た情報を更新し共有化しているがそれでも不審な点はない。
「知っての通りあの周囲には防御や妨害などの結界が幾重にも張り巡らされている。それでも侵入してくるものは大きな群れの一部か偶然に紛れ込んだくらいのものだがそれくらいのものだ」
「ええ、そうね。ですが計画が進行中のあの場所は危険で知られる中央部ですわ。それはここ南東部に劣らない。山脈を挟んだ向こう側は砂漠地帯が広がっているから水を求めて移動してくる魔物も多いですわ。それらを踏まえて考慮してもおかしい点がある」
「おかしな点だと?当初に想定していたよりも侵入してくる魔物が多いくらいが何ほどのものがあるというのか。今はその点も考慮した警備体制に変更して改善もしている。一体何があると言うのだ?」
イリスが言ったように警備体制の見直しが図られた。今ではもう一段階警戒網が構築されており警備体制も改善されている。以前よりも魔物の流入は格段に抑えられている。
ただしゴブリンやオークなどの力は弱いが数が多い魔物は結界をすり抜けるように侵入してくるので今は専らそれらの駆除に追われている。
「警備状況に不備は見られません。こういう言葉は好きませんが完璧と言っていいほどに。私が気になった点は西方面からの侵入者が多い事ですわ。その方面だけで全体の六割から七割に上ります」
そう言いながら操作すると両者の前に関連情報が記載された空間ウインドウが複数展開された。
ペルレの言だがその事は現場に居るイリスが一番理解している。次いで理解しているのは現場全体に展開しているリーリエだ。
「それは私も知っているが。ふむ、確かに偏っているがそれほど気にするものか?西では少し前に大規模な紛争が起きたのだからその影響で魔物の流入があるし、ただ単に渡りの習性を持った魔物が移動してきただけかもしれないではないか」
「ええ、確かにそうかもしれません。ですがこちらの表を見て下さい。何か気付きませんか?」
「ふむ?これは私達が挙げている報告書か。撃退または撃破した種族と総数を出したもののようだが特に変わった点は見られないが……」
新たに展開された空間ウインドウに目を通していた。そこにあるのは今まで交戦してきた魔物の種族や総数を表にしたものだ。
現場にある湖を中央に見立てて北側に広がる山脈とそれを挟んだ砂漠地帯からは大蜘蛛のウンゴリアント、鷲頭のグリフィンやピポグリフなど渇きに強かったり空を飛べるという強みを持つ魔物が多い。
東側に広大な大森林からは大猪のエリュマントス、大きな山猫のグーロなど森を住処とする魔物。
南側も大森林が広がりその向こうは平原地帯になっているために闘牛のボナコン、長い首を持つ獅子のマフートなど平原にて群れで生息する魔物。
それぞれに特色のある魔物が跋扈している。いずれも強力な魔物だが実際に侵入してくるのは数だけは多いゴブリンやオークなどばかりなので警戒に止めておくだけでいい。
そして西側から――イリスの目がスッと目を細められた。
「むむ、これは……」
「気が付きました?侵入してくる魔物の中で渡りの習性を持つ魔物は極端に少ない。それどころか数の多いゴブリンやオーク、少数ですがオーガなどばかりですわ」
「通常なら別におかしくはない、だが改めて考えるとこれは明らかにおかしい。結界で篩いに掛けられているからこの数値に収まっているが」
「ええ、本当なら実質この十数倍かそれ以上になりますわ。魔物の多く生息する地域とは言えこれは異常ですわ」
元から西側はゴブリンやオークなどの人型の魔物が多く生息している森だ。それら殆どが一斉に東を目指して大移動するとなると余程の事だと言える。
「ペルレは誰かが明確な目的を持って魔物を誘導している。もしくは何らかの影響で魔物を追いやっていると、そう考えるのか?」
「それ以外に考えられまして?少なくとも原因が後者なら西方の大紛争だと考えられますわ。ですが念のために調べましたのよ。それがこちらですわ」
両者の間に一際大きく展開された空間ウインドウには現場の立体地図だ。地図上では青や赤、黄の光点が点滅を繰り返している。
時折り光点が消えている事から現時点の状況を映し出しているようだ。
「青い光点は私達、赤は魔物や敵勢力。黄色は……んん?魔物達の後方に展開している?だが規則性もなく殆どがバラバラだ」
「恐らくそれが原因ですわ。その黄色の光点は紛争から逃れてきた難民を表していますの。難民と言っても武装はしていますから移動してくる魔物はそれを恐れて移動していると思われますわ」
円形に展開している青い光点とその外側で多くの赤い光点が跋扈している。西側から来る黄色の光点は意図せずに扇状に展開して包み込むようにして東へ移動していた。
「ふむ。それはつまり意図せずに魔物を誘導する結果になり更には人間族も魔物に紛れて侵入してくるかもしれないというのか?」
「その可能性があるというだけですわ。水場があるのは彼らも知っているはずですから目指してくる事も考えられますもの。見つからなければ不審にも思うでしょうし見つけるまで彷徨ってしまうかもしれません」
水がなければ生きてはいけないのは生物の真理だ。
最近は人間族と一部の亜人族や獣人族に対して度重なる戦乱に見放されたのか精霊の加護も薄れているという話しもあるために魔法で水を確保する事も難しい。避難先に水が豊富にあるならそこを目指すのは道理と言える。
更に言うなら周囲は深い森に包まれている事から危険はあるが食料の調達は容易い。手持ちの食料もあるだろうから暫くは持つだろう。
近付いてくる人間族はそう考えているはずだとペルレは主張した。
「なんとも頭の痛い問題だ。ペルレよ、これについてご夫妻はなんと言うと思う?正直その時を考えると私は気が重いのだが」
「それでしたら言わなくともおわかりでしょう。きっと難民への殺傷行為は極力控えるようにと願われますわ。そういう方々ですもの」
「だからこそお優しい閣下のご両親であるとは思うのだがな。さてそれにしても困った。これからどうしたものか」
二人は呆れと困惑が半々の表情で笑った。
このような事態を想定していなかったわけではない。今回の事もいくつもの想定された中の一つに過ぎないので対処方法もいつくも用意してある。
だがそれでも今回の事態は難しい。
襲ってくる魔物と違い今近付いてくる人間族は難民という弱き存在だ。排除するのは簡単だがただ蹂躙すればいいというわけではない。そんな事をすればイングバルド達は間違いなくいい感情を持たないだろう。
「今の段階ならこちらで上手く誘導するかこれ以上近付けさせないようにするほうが得策かもしれませんわ。念のために地形を改変する事も検討しないといけないかしら」
「それも必要なら全ての手を打つだけだ。さてこの距離と移動速度なら一ヶ月前後で接触する事になりそうだが、マグノリエに報告してからにしても動くなら早いほうがいい」
「ええ、そうね。まずは難民の行き先には迷走の効果がある結界装置を設置して少しずつ南へ誘導しましょう。それだけでも接触する人間族は減らせるはずですわ」
対処方法を模索するペルレは映し出される空間ウインドウの中で草案を作り出していた。
予め用意してある対処計画の一部を削っては新たに付け加えて組み替える事で最も少ない労力で最も効率的で最も高い結果を目指す。
対処計画を練り上げるペルレを前にイリスは紅茶を一つ口にしてから話しかける。
「敢えて聞くがそれでも遭遇した場合は如何様に対応するのだ?」
「現場の判断にお任せします、と言えばイリスならおわかりでしょう?」
接触した場合は速やかに排除する。もしも難民や類するヒトと間違って遭遇した場合は運が悪かったと思って諦めてもらうしかない。
記憶処理などで記憶の一部を書き換えたり消したりする穏便な方法も取れるが、これからは対処人数か増える事が加味されるためにその方法は除外されている。
極秘計画が外部に洩れる事だけは避けなければならないのだから例外は認められない。
「ふんっ。そうだな、愚問だった」
「ええ、そうですわ。それでは細かい部分を詰めていきましょうか、騎士殿?」
「ああ。知恵を借りるとしよう、僧侶殿」
苦いものを飲み込んだような渋い表情のイリスと慈愛を体現したかのような微笑を浮かべるペルレ。
その後も二人の話し合いは夜遅くまで続けられた。
計画の発動は近い……。
アオイの知らない裏では着々と物語が進行中しているのですね。
作者はビックリしています。(えっ!書いてるのに!?)
こんなに第一章が長引くとは思わなかったですね。
まあ本編のみで換算するなら二十話と少しで第一章は終わる予定なのですからまだなんとか……。
さて、以下は名前だけですが出てきた魔物についてご紹介をば。
ウンゴリアント
体長三m以上の体躯を持つ蜘蛛の魔物。
タランチュラのような外見をしている。
肉食で獰猛、ついでに大喰らい。動くものは全て食料と考えている。
主に砂漠地帯に生息しているが空腹になると周辺へ足を伸ばす事が多々ある。
グリフィン
獅子の身体に鷲の頭と前足、翼を持つ魔物。
馬並みの体躯とその倍以上の翼を持つ。
誇り高く気位も高いために初見の他者を見下す事が多い。
だが身内を何よりも大事にする優しい思いもある。
ピポグリフ
グリフィンと同上の姿形をしているが生まれ方が違う。
グリフィンと雌馬の間に生まれた魔物。下位種。
空を飛べるが馬の血が濃いためが陸上を走る事を好む。
エリュマントス
体長ニm。場合によると四mにまで成長する大きな猪の魔物。
普段は温厚だが自身の縄張りを荒らされると烈火の如く怒る。
森の主。おっこ●ぬし様ww
グーロ
森に生息する大きな山猫の魔物。
大型犬程度の大きさで五匹から十匹ほどの群れで行動する。
爪や牙、毛皮や内臓まで魔法薬の素材になる。捨てる部分が殆ど無い。
海のアンコウのような魔物ww
ボナコン
体長ニmほどの大きな野牛の魔物。
草食の魔物だが外敵が接近すると突進攻撃と広範囲へ強烈な悪臭を発する糞を撒き散らせる。
平原を主な生息域としており最低でも十頭以上の群れで行動する。
マフート
長い首を持つライオンの魔物。
首の長さは身体の三倍ほどあり高所から獲物を見つける事が可能。
だが逆に見つかる事も多い残念な肉食系の魔物。
しかし戦闘力は高い。その独特の形状から変則的な攻撃が繰り出される。
平原の監視者ww
以上!魔物紹介でした!
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これらの魔物だが身体や力、特性などは例外として数千年から数万年の長い間を使い魔やそれに類する場合に限り外部からの影響で進化や進歩または変異する場合がある。
肉体的には通常の体長以上に成長する事も多い。
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神話やら昔話、他にも何やらから引用した魔物達です。
中身は改変してますが、有名どころやマイナーな魔物までご用意しておりますw
ただしこんな紹介は名前や描写で出てこない限り殆どしないと思います。
ではでは。




