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1/15 輪郭の迷子
冷たさが籠る青空には階段のように連なる筋雲が浮かんでいた。
道端でも枯れ草が目立つようになり、植えてある木も素っ裸で、葉はあっという間に落ちていた。
自分という存在が世界から乖離していて、自分の基本情報の全てがピンと来ない。
名前も、年齢も、身長も、経歴も。
名前を呼ばれてもどこか他人で、年齢も小さい頃に思っていたほど成長していないし、身長だってもう少し目線が高くなると思っていたのに、案外低いし。
過去の記憶の自分が他人かのようにかけ離れて眩しく見える。
全て、事実から乖離している。
自分が何者なのか、それが考えれば考えるほど分からなくなっていく。




