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1/28 冷気の輪郭
たたきの上に靴を軽く放り投げて、ゆっくりと足を入れた。
その瞬間、冷たさが足に張り付く。
そのまま身を縮こませながら、ギリギリ一人が通れるくらいだけ校門を開けて、その中を抜けていく。
空の雲は私の頭上一直線を避けて両端に、波立つ海の如く、折り重なり堂々とそびえ立っていた。
コンクリートの道路を一人、風に押されながら進んでいく。
葉っぱを落として枝だけになった木の、微妙な合間と曲がり具合が御伽噺のようで、陽光が宿って見えた。
曲がり角で大きな建物が目の前を閉ざし、日向から日陰に乗り移った。
寒さが身体中に一気に群がる。




