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1/8 世界を愛する

 学校側の帰り際、赤いバイクを停める配達員が目に入った。

 茶色の建物の前で朝日に照らされて、一瞬、人間ではないものを見ているような錯覚に陥った。

 私に実体がなく、他に認識されない存在であったのなら、この世界を愛せたのではないか、なんて思った。

 他の人になって世界を見たことはないから確かなことは分からないけれど、私は多分、人より世界の光景は愛せてるのだと思う。

 朝日に照らされたピンク色の薔薇。

 毎度、驚かされる鳥の瞬き。

 他人と光景が混じり合った絵になるような景色。

 だけど、自分と他人の壁を感じた時、人は苦しまずに生きていられるのに自分だけが苦しんでいるなんて感じた時、自分と光景が交わった時、私は世界を嫌う。

 恨む。

 だから、自分は何にも直面せずに、ただただこの世界の光景を眺めていられる存在になれたらいいのに、なんて夢物語を願った。



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