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Skydrift  作者: さっそう
第1章 幻想郷壊滅の危機
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第4話 幻想郷緊急会議

霊夢が目を覚ましたのはあれから3日後のことだった。

霊夢「うっ…ここは…」

霊夢が眠っていたのは守矢神社であった。神社は目で見ても分かるほど強力な結界で守られていた。霊夢は起き上がろうとしたが、まだ体に負担がかかっているため、起き上がれなかった。

霊夢(そっか、テレポートはすぐ発動すると10万近くレートオーラが必要だから不足したせいで体に負担がかかっているのね。10万だからマシだけど、もうちょっと多かったら数日どころか数週間寝込みっぱなしだったかもしれないわね…)

本人の所持レートオーラよりも多くのオーラを使うと、レートオーラがマイナスになり、その不足分の反動が来る。

反動はレートオーラ数の不足分が自身のレートオーラの1倍で吐き気や頭痛、10倍で気を失うほどの痛み、100倍で精神崩壊、1000倍で治療不可、1万倍で魂崩壊と、不足分が増えるほど耐えられない負担となるため、レートオーラの不足は必ず避けて使いたい。

この場合、霊夢は10万近くレートが不足したため、約30倍の気を失うほどの反動が来て気を失っていたというわけである。

布都「おお!起きたか!霊夢!」

早苗「霊夢さーん!生きてて良かったー!」

お燐「姉さん!生きてたのか!」

目を覚ました霊夢を迎えてくれたのはこの3人であった。

霊夢「ああ、あんた達も無事だったのね。」

布都「とりあえず立ち上がれるか?話したいことがあるのだが」

霊夢「ごめん、まだ目まいとかがして上手く立てないのよ。起こしてくれない?」

3人は霊夢を起こす。

霊夢「ありがと。んで、今どういう状況なの?てかあんたらも状況は把握出来てるの?」

早苗「さすがに霊夢さんがあんな即時発動のテレポートまで使って避難してきたんですから緊急事態だと感じて調べました!それにしても大変なことになりましたね…まさか魔理沙さんがあの神隠しに遭ってしまうなんて…」

霊夢「神隠し?どういうことよ?」

布都「萃香やレミリア、チルノとかがある日突然消えたことがあっただろう?未だに原因不明だが、あの現象を我達は神隠しと呼んでいるんじゃ。」

霊夢「ああ、紫の追放のことね。それはもう把握してる?」

お燐「最近あの人の気配がおかしかったからすぐ調べたよ。にしてもあのレートのデカさはなんだい?到底ここの住人とは思えないけどね…」

霊夢「そうそう、あれは紫じゃないのよ。紫は操られてるのよ。なんか禍々しい黒いオーラを放ってたわね」

早苗「…もしかして!」

早苗は押し入れから一冊の書物を取り出し、とあるページを開ける。

早苗「紫さんを操ってるやつってまさかこの悪勢力なんじゃないですか?」

本にはこう記されていた。

【悪勢力】

善勢力と対となる存在。この世界の悪全般を指し、幻想郷全体の不幸や苦しみ、理不尽などの不満な感情がエネルギーとなる。黒い禍々しいオーラを放つ。

この勢力は厄介なことに種族関係なく広がっていくことができるため、善勢力は悪勢力が幻想郷で発生した場合、速やかに退治しなければならない。これを放置してしまうと、はるか昔のように幻想郷に終焉が訪れてしまう。以下、悪勢力名簿

お燐「あれ?名簿は?なんか見切れてるよ?」

そこから下は何者かに上書きされているようで読めるようなものではなかった。

早苗「ここで終わってる...そして書いたのは阿求さん、記録では数年前に行方不明になってます。」

霊夢「待って、そんな記録あるの?ちょっと見せて」

それは早苗達がこれまでに記録した神隠しの状況である。そしてそこには魔理沙も書いてあったが、霊夢は恐ろしいことに気が付く。

霊夢「ねえ、これ一日につき一人ずつ記録されていってない?」

その本にはここ毎日、日記のように一人ずつ名前が書かれてあったのだ。そして霊夢は恐る恐る三人に向かって尋ねる。

霊夢「ねえ、幻想郷には今は誰が生き残っているの…?」

布都「…我ら三人とお主だけじゃ。他はみんなあの賢者もどきにやられたり、連れ去られたりした。」

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