今年を漢字一文字で表すと……
もうすぐ2023年が終わる。
毎年、年末が近づくと、今年を漢字一文字で表すと……なんて、しょーもないイベントをとある団体がやり始め、それをどこかの寺の坊さんらしき人が大きな紙に大きな筆で書き、見せびらかしている様子がテレビでニュースとして取り上げられるのが通例となっている。
こういうイベントというのは止め時が肝心であって、そろそろネタが尽きそうだと思ったら、さっさと止めてしまえばいいのだが、テレビで取り上げられる事に味をしめたものか、未だに延々と続けられている。
そもそも、今年の世相を漢字一文字で表そうとすること自体、無謀な試みでありナンセンスだと言っていい。
『しょーもないイベント』と書いたのはそういう意味で、例えるなら、俳句を漢字一文字で詠もうとしているようなものだ。
そろそろ本気で止め時を考える時期だろう。
僕には、とっくにネタが尽きているように見える。
ちなみに、今年を表す漢字は『税』なのだという。
実は今月の中頃にはすでに発表されていたらしいのだが、今の今まで全く知らなかった。
「そういえば毎年アホな事してるよなー」というくらいにしか思ってなくて、ふと「今年はどんな漢字を無理やり選んだのか」と興味が湧いて、調べてみたら『税』だったという訳だ。
どんなヒネくれたボールを投げてくるのかと思えば、何のひねりも無い棒球のストレート。
気に入った。
まさしく、このイベントを終わらせるのに相応しい漢字だと思う。
今年を表す漢字と言うが、上がった税はまず下がらないし、税を払うのは今年だけではなく、この先ずっと継続的に払い続けるものなのだから、その理屈で言えば、来年以降を表す漢字はすべて『税』にしてしまっても問題はない。
ということで、もうこんな行事は止めにしたらどうか。
まぁ主催している側は、これまで通りこのイベントを続けていこうとするだろうから、来年は無理やりにでも『税』とは違う漢字を引っ張り出してくるに決まっているが、たとえ違う漢字が選ばれたにせよ、税金が高いと常々思っている庶民にとっての一番の関心事もしくは一番の不満の種は、来年以降も常に『税』であり続けるに違いない。
来年を表す漢字が、さらなる増税を指した『増』でない事を祈るばかりである。
『税』の一字で表される今年の世相を象徴するかの如く、増税を連発する現在の内閣総理大臣は、『増税メガネ』という不名誉なあだ名を付けられている。
「なにとぞ国民のご理解を」などと言って税金を上げておきながら、自分たちの給料はちゃっかり上げているのだから、理解もへったくれもない。
これは、他の国会議員も同罪である。
彼らは相変わらず、出費を切り詰めて節約するという誰もが真っ先に思い浮かぶであろう対策などは一切打ち出さず、ただ税金を湯水の如くジャブジャブと使い、無駄にせっせとバラ撒いては、足りないからと言っていとも簡単に増税を決定してしまう。
国会議員たちは、本当に国民の暮らしを第一に考えているのであろうか。
国民に増税をお願いするなら、まずお前らの給料を大幅にカットして覚悟を見せろと言いたい。
あるいは、国会議員全員が一斉に国民に対して土下座してお願いするというのなら、考えてやらなくもない。
彼らにそこまでする覚悟は果たしてあるのか。
僕は、彼らがあまりにも安易に増税を決めてしまう事に対して、大きな不満を持っている。
ともかく、『増税メガネ』というあだ名を付けられるほど、無神経に増税を繰り返す総理大臣には、一刻も早く辞職して頂きたい。
かといって、代わりとなる候補は全く思い浮かばないのだが。
『増税メガネ』に代わり、『減税レーシック』と呼ばれるような若い総理大臣が早く出てきて欲しいものだ。
読んで頂き、ありがとうございました。