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つれづれな詩たち

墨を流す

作者: 風蘭

空を見上げる

暮れかけた空の雲の行方

交差する風の通り道

君と僕の行方


空を見上げる

曇り空に流れる雲の帯

くるくると移ろう風の行き先

天と地を繋ぐ帯


打ちつける雨の温度に

秋の深まりを知る

去るものを止める術を知らず

雨粒は頬を伝い

薄く穿いた笑みは心を隠す


空を過ぎる雲の帯

白を残した空に墨を流す

天と地を別つ

現在(いま)と過去を分つ


頬を伝う雨粒

絶え間ない雨音

ぽろぽろ ぽろぽろ

乾いたままの心に染みる

ぽろぽろ ぽろぽろ

流れる墨の行方を思う


空を見上げる

暮れゆく今日の名残を隠す

風にたなびく雲の

墨色の帳に隠す


立ち尽くす靴先を濡らす雨に

止まない雨の行方を思う

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