戦国高校生
翔「どうも皆さん。お久しぶりでございます。御影翔です。今回は、俺がその後を言いたいということでお話をします。どうか楽しんでくださいね?改めまして自己紹介を致しますが。まずはこの俺、戦国高校生一の兵!翔でございます。人気では確か2位だったかな?とりあえずよろしくお願いします。今度は杏里、頼むわ。」
杏里「相変わらずだらしない紹介だな」
翔「分かってるよ。だからこうしてんじゃないか。」
杏里「うるさい!この馬鹿夫!」
翔「馬鹿とは何だ!」
杏里「そのまんまだ。」
桜羽「はいはい。夫婦喧嘩はそこらへんで、皆さんが退屈してしまいますよ?それに初めての方とかもいるのですから。」
杏里「おぉ、そうだったな。すまない。皆もすまなかった」
桜羽「ということで、お馬鹿な杏里は置いといて、私は星野桜羽と申します。翔様に仕え日夜身の回りのお世話、戦になれば『我が弓使いに踊れ!』などと言って頑張っています。どうか最後まで楽しんでいってくださいね。」
杏里「おい、桜羽...馬鹿とはなんだ、最近だと料理もうまくなってきたんだぞ!」
桜羽「魚を三枚におろしてからいってください」
杏里「ふ、ふ~んだ!いいもん!嫁は愛があればいいんだ!だって、翔は愛があってうまいって言ってくれたもん!なぁ、翔?」
翔「お、おう...」
桜羽「それはお世辞です...」
杏里「うぅ...でも、うまいって言ってくれた事には変わらないもん...」
桜羽「はいはい。」
静香「急に入るでござるよ!忍者静香ここに推参!ほらみんな見てるでござるし、久しぶりなんだから喧嘩はよすでござる。こほん!林静香でござる。主殿に仕え、お側にこの身滅ぶまで仕えるでござる。ちなみに忍術だったら誰にも負けぬでござるよ。ほら杏里殿出番でござるよ?」
杏里「やっとか...私の名はみ!か!げ!杏里だ!大事なことだからもう一度言うぞ。み!か!げ!杏里だ!皆、間違えたら容赦はせんから覚悟するように。とりあえず、皆久しいな。初めてのものもおるか。ならば、少し説明するか。私はそこにいる翔の妻、杏里だ。深〜い愛で繋がっている。一応この国きっての槍使いだ!これからよろしくな。」
翔「やっと終わったか、藍様いいですよ?」
藍「はっはっは!相変わらず仲良しだな?お前らは。いいことだ、聞け!私は有間藍だ!こいつの元城主にて、1国を収める大名だ。以後よろしくな。」
翔「珍しくすっきりしてますね?」
藍「あぁ、それはな?」
雪「皆さん、百乃雪です!まだまだ翔様達には劣りますが、頑張って行きます!以後よろしくです。」
藍「こいつがまとめたんだ、ほれ?」
翔「おぉ、しっかりしてる。」
杏里「お前も学ばんとな?」
翔「わかってるよ」
桜羽「女心も」
静香「で、ござるな〜」
翔「そ、それもか...俺も頑張ってるつもりなんだけどな...」
紺奈「翔!私を忘れてるよ!」
翔「申し訳ありません。姫、どうぞ?」
紺奈「うむ!一条紺奈だ!今は1人の主としてこの国を立派にするぞ!よろしくな!」
翔「相変わらず元気で何よりです。」
紺奈「えへへ」
陽「おい!翔さんよ!俺らを忘れてるぞ!」(小声)
翔「忘れてるんじゃなくて物事には順序があるの!んじゃぁ、どうぞ?」
陽「お、おうよ!こいつの相棒にて剣道部先鋒の矢野陽ただいま推参でござる!忍々!皆よろしくね!」
翔「尺的にあれだから皆さん連続でお願いします。」
零「待て!私たちの扱いが雑になってないか!?まぁ、いいか...改めて五十嵐零だ、剣道部では副将を務めている。以後よろしくお願いします。」
武「大将を務めている堀口武だ。ここの面子を束ねるのは大変ですが、頑張ります。皆さん、よろしくお願いします。」
竜「久しいな、皆のものよ。我が名は竜、荒木竜だ!我は先の戦においても龍と恐れられるほどの実力がある。我と相対そうものなら、それ相応の覚悟を持つように。」
守「陸奥守だ、こいつらの顧問で、一時期は主にもなってたことがあるぞ?実力は程々だが、頑張るから活躍見ておいてくれよ?」
愛花「最後は私だね?成田愛花です。今回は翔くんの気まぐれでここに来ました。皆さんよろしくお願いします。一様マネージャーです。」
翔「よし!一通り終ったな!」
陽「てか、これって何で集めたんだ?」
翔「それはな...」
杏里「私たちの娘や息子が活躍するからだぞ?」
陽「あ〜、なるほ...って!待て!お前はいつの間に子供できたんだ!?」
翔「できてない!できてない!あれだわ...これからやる本編を見てくれたら分かるよ。皆さんもぜひこのお話とゼロリバリアスがどのように頑張っていくか見てくださいね?」
陽「おう、俺達の子孫が未来で頑張るんだっけか?」
翔「それは、戦国高校生とゼロリバリアスを見た人だけのひ・み・つ。...それでは、戦国高校生外伝スタートです!どうぞ。」
俺は、あの戦のあと何とか一命を取り留めた。俺が目を覚ましたのはそれより数日たったあとのことだ。俺の考えてた通り、愛花達は消えた。ちゃんと戻れたかな?これは、俺が目覚めた時、そして...愛花とまた会った時の話だ
翔「ぐっ...」
杏里「ん?」
翔「杏...里?」
杏里「翔!?」
翔「がっ!...いてて...いきなり飛び付くな、痛いよ。」
杏里「すまん...ぐすっ...でも、無事でよかったよー!しょー!」
翔「心配してくれてありがとな、よしよし...」
桜羽「杏里さん、涙で顔がいっぱいですよ?ほら。」
杏里「うぅ...ありがとう...桜羽」
桜羽「いえいえ、でも今度は飛びついてはダメですからね?翔様が無事とはいえ、傷は浅くないんですから...」
杏里「うぅ...ごめんなぁ翔」
翔「大丈夫だよ?ほら、泣くな、美人が台無しだぞ?」
杏里「だってー!!うぇぇぇん!」
翔「わかったから、泣くな」
桜羽「相当嬉しいのですよ?杏里さんは翔様がお目覚めになるまでずっと、そばにおられましたから」
翔「そっか...」
杏里「よかったよー」
翔「ありがとな...」
桜羽「私からも...よくぞ生きておられました。この星野桜羽、翔様が亡くなるまでお供いたします。」
翔「桜羽もありがとう。これからもよろしくな。」
桜羽「はい!そのですね。起きてすぐに言うのもあれなんですけど・・・」
翔「なんだ」
桜羽「翔様が最後に言った言葉・・。もう一度言ってくれませんか」
翔「えーとごめん。あの時伝えるのに必死であまり覚えてないんだ。なんていってたっけ?」
桜羽「あい・・・してると」
杏里「それはだめだ!」
桜羽」「杏里さんには関係ないことです!」
杏里「おおありだ!」
翔「まぁまぁ。そう、けんかするな。桜羽、今度でいいか?今はそんな状態じゃないから」
桜羽「はい!」
杏里「翔。もし言ったら。どうなるかわかってるな」
翔「わかってるって」
杏里「ふんだ!本当にわかっているやら」
翔「ははは。ところで静かは?」
静香「ここでござるよ!」
翔「おお。其処にいたのか」
杏里「あれ、お前は今偵察中じゃないのか?」
静香「主殿の気配がしたので他のものに変わってもらったのでござる」
桜羽「そういうことでしたか」
静香「はい!それよりも主殿お目覚めお待ちしておりました。現在一条家は復興中。有馬家は治安の維持をしてるでござる。本当に良くぞお戻りで」
翔「ああ。静香これからも迷惑かけるがよろしくな」
静香「はいでござる!では私は任務の途中なのでこれにてドロン!」
桜羽「では体拭くものをとってきますのでそれまで杏里さん。よろしくお願いしますね」
杏里「ああ。翔。もう少し抱きつかせてくれ・・・」
桜羽「失礼します。・・・(ああ。よかったよぉ。翔様が無事で。うー。一時はどうなることかと思ってひやひやしてたよー)うう。もう。杏里さんだけずるいです!ううでもでも。ぼんどうによがっだよーおおおおおおおおおおお。うわあああああああん」
杏里「あ、そうだ翔」
翔「なんだ?」
杏里「今。姫と有馬様たちがこられないのは。忙しいだけだから気にするな。」
翔「分かってるよ。」
杏里「うむ。それでは。私も満足したし仕事に戻る。私が戻るまっていてくれ。後は桜羽がしてくれるから」
翔「ああ。いってらっしゃい」
杏里「うむ。お、桜羽後はよろしくな」
桜羽「はい。行ってらっしゃいませ。それでは翔様後ろを向いてください」
翔「それより桜羽近づいてくれ」
桜羽「なんですか。きゅう、きゃ」
翔「桜羽ごめんな。いつもお前に無理させてしまい。その上甘えて」
桜羽「どう・・・し・・・て」
翔「お前が気づいてるか分からないが、いつも一人で無理して、こらえてないてたろ。実は分かってたんだ。何もできなく本当にごめん」
桜羽「え・・・と。無理なんかしてませんよ。」
翔「桜羽。今のうちに泣いてもいいんだぞ。俺が受け止めてやる」
桜羽「お気持ちだけ受けとって」
翔「桜羽戦いは終わったんだ、素直になれ」
桜羽「う・・・うわああああああああ翔様ああああ!ずっと我慢してたよおおおお。つらかっちょおおおおおお」
翔「よしよし。好きなだけなきな」
桜羽「うわあああああん!」
こうして俺が戦の後目覚めてすぐ彼女らとあった時はこうなった。この後は・・・・皆さんのご想像にお任せします。では、物語は進み愛花たちにあったときのお話をしましょうか。まずは愛花たちから
愛花「やっと戻ってきたね」
零「ここがお前の言う翔がいるところ」
陽「相棒がいるところ」
愛花「性格にはかも。ですけどね。」
静香「ん?あれは。おーい愛花どのー!」
愛花「あ!静香さん!」
静香」「久しぶりでござるな」
愛花「はい!」
武「この人は?」
静香「何でござるか武殿。なんかそっけないでござるな」
愛花「前のときの翔君と一緒で記憶が私を除いてないんですよ。少しづつ戻りはしてますが」
静香「そうでござったか。ならし方がないでござるね。私は翔様に仕える忍び林静香でござる」
武「丁寧にありがとうございます。では私たちも」
静香「それは大丈夫でござるよ。もう知ってるでござるから」
武「なぜ」
愛花「武さん。前に言ってありますよ。」
武「おお。そうだったな」
愛花「はい。それよりも大きくなりましたね。」
静香「愛花殿たちは変わらないでござるな。むしろ縮んだのでござるか」
愛花「それはないですよ。五年もたてば翔君たちも変わってるか・・・。」
静香「主殿は私より大きいでござる」
愛花「それは気になるかも・・・」
陽「おーい。早く要件いいなよ」
愛花「ああ。そうだった。静香さん。今静香さんがいるということはここに翔君はいますよね」
静香「いるでござるよ。それが?」
愛花「私たち翔君に会いに来たんです」
静香「そうでござったか。今主殿は杏里殿を連れて藍さまに会いに行ってるでござる。それまでの間桜羽殿と私は暇をもてあそんでいたのでござる」
愛花「そうでしたか・・・。なら会うことも?」
静香「できるでござるよ」
愛花「よかったぁ。」
守「会うことができるのか?」
愛花「はい!」
陽「よかったな愛花」
愛花「うん!」
竜「我は興味ないがな」
武「そういうなって」
零「そうだぞ。それでいつごろ面会できますか?」
静香「久しぶりの面会でござるからな。うーん。結構かかると思うでござる。」
零「そうですか」
静香「とりあえず。休むのはどうでござるか。きっと長旅だったのでござろう。城下町に茶屋があるゆえ其処で待つでござる。主殿とも其処で待ち合わせているでござるしな。」
愛花「わかりました。」
静香「ではついてくるでござる!」
藍「久しいな翔、それに杏里も」
翔「はい。お久しゅうございます。」
藍「しかし、あの小童がここまでの男になるとわな。私が婿としてもらっていればよかったかもな」
杏里「それは殿とてなりません!」
翔「おい、杏里」
藍「よいよい!。私も悪ふざけが過ぎた。杏里は翔にぞっこんでおったな。だが惜しいな。側室として私をもらわんか?」
翔「ご冗談を」
杏里「翔、したらどうなるか」
翔「わかってるって。藍さまもからかうのはおやめください。杏里は怒ったら怖いのですから」
藍「はっはっは。いやー。すまんすまん。最近面白いことがなくてのう。つい興奮してもうたわ。それでそちらは初夜は済ませたのか?」
翔「いや・・・それはまだでございます」
杏里「はい」
藍「ならば。私がもらうとしよう!」
翔「それは・・・ちょっと・・・」
藍「この体では不満か?もし私が初夜を体験してると思っているなら安心しろまだしておらんからな」
翔「そういうことではなくてですね。私は杏里と心に決めておりますゆえ。他の女子とはできません。特に初めてならば」
杏里「殿とはいえ。私から翔をお取りになるならばそれ相応の覚悟をなされよ。」
藍「怒るな。冗談だ。そちらが深い愛で結ばれておるのは私とて分かるわ。そんな中を裂きはせん。それに、この国最強の武士、それに槍使いの最強夫婦に喧嘩などふっかけてみろ。こんな城などたやすく落とされてしまうわ。おーこわ」
翔「それは、ほめすぎかと」
藍「ほめてはおらんのだがな。いやー本当に面白い。一条の娘のそばに送ったのが私の人生最大の汚点だな。」
翔「だがこうしてそばにいるではありませんか。やはりあなたは切れ者ですよ」
藍「そうだったな。改めて、翔含め四人、五年の歳月で諸国を旅し良くぞ無事帰った。」
杏里「ありがたきお言葉」
翔「感謝いたします。」
杏里「殿。気になったのですが。いつも隣にいる雪はどうなさったので?」
藍「あいつか?あいつなら今姫のそばにいる。あのおてんば娘。一人にさせると自分の立ち居地を考えず好き勝手するからな」
翔「それもあのお方の魅力ですよ。さぞ民からの信頼もよいのでは?」
藍「そうなのだがな。手が焼けるのだ。もう少し立場をわきまえてくれれば尚良いのだがな」
翔「ははは。天下の有馬藍をここまで悩ませるとさすがお姫様だ」
杏里「そうだなw」
藍「人事だと思って。はぁ・・・。まぁ、あの娘のことは置いとくとして。此度の収穫はどうだ」
翔「なんら変わりません。どこもかしこも戦乱だらけでひどいです。中には穏やかな農村はあれどここくらいです。穏やかな城下町で人が戦を忘れ笑っていられるのは。ただ変わったとしたら。藍さまの思った通り。織田が伸びてきてます。それも、世代が変わってから」
藍「だろうな。これはなおがんばらねば。いつか飲み込まれるかもな。他には」
翔「私の憶測ですが天下が決まるのもそう、遅くはないかと。それぞれが有能な大名になり始めましたので。」
藍「そうか。ありがとう。以上か?」
翔「はい」
藍「うむ。それでそなたは何人打ち負かした?」
翔「何のことで?」
藍「とぼけても無駄だ。ここにまでうわさは広がっているのだからな。それで何人だ」
翔「それは・・・」
杏里「きっかり二十人です」
藍「それだけか。私は50ときいておったが」
杏里「私たちのも含めるとそうなります」
藍「ははは。そうか。そうか。それは大変だったな。それで一番強かったのはどいつだ?」
翔「それは近江にいた、いや。違いますね。明日の早朝戦う相手でしょう」
藍「ほう。それはどのくらい強いのだ。おおよそお前にはかなわないだろうがな」
翔「いや。分かりません。あいつの気持ちしだいでしょう。」
杏里「いったい誰だ。約束など私は聞いておらんが」
翔「俺も受け取っていないよ。ただ感じるんだよ。明日の朝。俺にとって一番の強敵が現れるだろうってな」
杏里「そうか。ならがんばれよ」
翔「ああ」
藍「それでその者の名はなんと言う」
翔「それは・・・」
桜羽「ふう。ここのお茶とお団子が一番ですね。どこの店にも勝ります。あとで作り方でも聞いとこうかしら。それで翔様に後で振舞うのいいですね。それにしても静香さんおそいですね。外、見に言ってくるでござる!ていってからずいぶんとたちますし。どうしたのでしょう。せっかくのお茶が冷めてしまいます」
静香「おーい。桜羽殿!」
桜羽「遅いですよ。せっかくのお茶が冷めてし・・・ま・・・。愛花さん!それに皆様も生きておられたのですね!」
愛花「はい!ありがとうございます!」
零「うわー」
陽「きれいな人だな」
武「まさに山となでしこのような人だな」
桜羽「ほめても何も出ませんよ。でもありがとうございます。ちゃんと弓矢は練習してますか?」
武「一様」
桜羽「まぁ。いいでしょう。それよりもよく生きていました。本当によかった」
静香「最近の桜羽殿は大きく捉えすぎでござるよ。でも本当に無事で安心下でござる。」
武「ありがとうございます」
守「ほらお前たちも」
陽零「ありがとうございます」
竜「感謝する」
愛花「でも、桜羽さんがこんなにもきれいになってるなんて」
桜羽「愛花さんも十分きれいですよ」
愛花「ありがとうございます」
桜羽「さぁさぁ。早く中に入ってお座りください。今、頼みますから」
静香「そうでござるな。おーい娘さん。お茶を五つお願いするでござる!」
愛花「ありがとうございます。でも」
陽「俺たちお金ないんだよね」
桜羽「其処は安心してください。私たちが払いますから。」
守「それならお言葉に甘えて、皆。ご馳走うになれ」
陽「ならもらうぜ」
武「礼儀ただしくな」
零「そうだぞ。お二人。ありがとうございます」
桜羽「静香さん何故皆さん他人行儀なんですか?」
静香「記憶がかけてるようでござる」
桜羽「そうですか。でしたら皆さん一服しましたら家に行きましょう。そのほうがくつろげますし。」
愛花「いいんですか?」
桜羽「そのほうが記憶も戻るかもしれませんし」
愛花「ありがとうございます」
雪「姫様。走ると転びますよ」
姫「大丈夫!、?、あ!おーい!愛花!」
愛花「ふう。」
陽「ん?誰かに呼ばれてるぞ」
愛花「ん?あー!…て誰?」
姫「一条柑奈だよ!」
愛花「えー!嘘だー!あの子はこんなにちっちゃかったはずなのに」
姫「ふふーんだ。今は愛花と一緒だね」
愛花「驚いたな」
雪「愛花さん。それに皆さんもお久しゅうございます」
姫「うむ、久しいのう」
桜羽「はい」
静香「お久し振りでござる!」
零「はじ、じゃなかった。お久し振りでございます」
武「お久し振りです」
竜「ふんっ」
守「こら」
陽「おいっす」
守「お前も」
桜羽「大丈夫ですよ」
静香「いつも通りでござるからな」
雪「はい」
姫「うむ、苦しゅうないぞ。しかし、お茶かあ。雪、飲んでもいいか?」
雪「仕方ありませんね、いいですよ」
桜羽「でしたら私達の家にお越しください。そこで御馳走しますよ」
姫「やったー!雪、行ってもいい?」
雪「いいですよ」
静香「決まりでござるな」
愛花「あ、でも翔君はここに来るんじゃ…」
雪「でしたら、私はこの後一旦城に戻らなければいけないのでその時に伝えます。ですので皆様、姫さまをよろしくお願い致します」
桜羽「分かりました。では皆さん、もういいですか?」
守「はい。みんな大丈夫ですよ」
雪「では、私はこれで」
静香「いってらっしゃいでござる」
桜羽「それでは、私達の家までレッツらゴーです」
姫「ゴー!」
零「?どうした竜、行くぞ」
竜「先に行っておいてくれ。我は後から合流する」
愛花「でしたら私が残りますよ」
桜羽「お願いします。他の方はついてきてください」
少女「あの…」
竜「なんだ。先程からずっと我を見ていたな。何用だ」
愛花「どうしたの?」
少女「その…ありがとうございました!竜のお兄ちゃん」
竜「む、何故我の名を」
少女「お兄ちゃんは覚えてないかもしれないけど…五年前あの戦で私達のために戦ってくれたんだよね。本当にありがとう!」
竜「構わん」
愛花「(ああー。皆が死んだ。あの戦のことかな。)」
少女「それでね…、…あっ!その眼帯も切れちゃいそうだね。私が明日また作ってくるよ!それじゃまたね」
竜「ああ。またな少女よ」
少女「もうそんなに子供じゃないよー!」
愛花「終わりましたか」
竜「ああ。待たせた」
愛花「あの、思い出したんですか?」
竜「いや。だが自らが五年も経って覚えている相手。しかも高々お礼のために。そんな相手に忘れられていたら誰しもつらかろう。そういうことだ」
愛花「へー…(竜さんの意外な一面見ちゃったかも)」
藍「久し振りの話し合い楽しかったぞ」
翔「私も楽しかったです」
杏里「同じく」
翔「では、私達はここら辺で」
藍「わかった。また来い」
翔「はい。おっと危ない危ない。藍様に伝え忘れるとこだった。藍様、明日の夜お越しください。きっと楽しくなるとおもいますので」
藍「そうか。なら伺うとするかのう」
翔「是非お越しください。杏里行くぞ。では」
杏里「ああ。失礼します」
雪「あ!翔様、杏里様お久しゅうございます」
杏里「おお、雪か!元気にしておったか!」
雪「はい!翔様達もお元気で何よりです」
杏里「ああ。しかし大きくなったな」
翔「そうだな」
雪「まだまだ翔様達には負けますよ」
翔「でも、いつかは抜かされるかもな」
杏里「かもなw」
雪「有難うございます。それとですね、皆様が生きてお戻りになられてますよ。今は桜羽さん達と共にご自宅に向かわれています」
杏里「そうか。ところで皆とは?」
雪「愛花様や陽様達です」
杏里「凄いな翔!」
翔「俺の言った通りだっただろう」
杏里「ああ、惚れなおした」
翔「お、おう。ありがとう」
雪「では、私はこれにて」
翔「ああ、またな。そうだ、雪も明日の夜来な。藍様も来るから」
雪「わかりました。是非お伺いします」
杏里「是非来い!じゃ、私達も行くな」
雪「はい、失礼します。(翔様達前より仲良くな
ってるな。微笑ましいな)」
杏里「よし!愛しの我が家に戻るか」
翔「ああ。皆が待ってるしな」
桜羽「着きました。皆さん上がって待っていてくださいね。今お茶をお持ちしますから」
愛花「はーい。皆さん上がってください」
陽「おう」
零「はい」
静香「でも懐かしいでござるな。前もこんな事があったでござる」
愛花「そうですね」
武「そうなのか?」
愛花「はい」
桜羽「愛花さん。手伝ってください!」
愛花「はーい!」
静香「みんな固いでござるよ。ゆる~くでござる」
武「と言ってもな」
零「ああ」
竜「失礼する」
守「竜」
静香「いいのでござるよ。それに皆の家でもありますから」
陽「どゆこと?」
翔「それは、俺の家でもあり貴方達の帰ってくる家。で、今帰ってきた、ただそれだけです。わかったか相棒」
静香「主殿!」
翔「おう、静香待たせたな。皆のおもてなしご苦労様」
杏里「こら、静香。翔にくっつき過ぎだぞ」
静香「これは失敬。とりあえず上がるでござる」
翔「ああ」
桜羽「皆さん、お茶をお持ちしました。あ、翔様お帰りなさいませ」
翔「ただいま」
陽「こいつが」
愛花「翔君!」
翔「愛花、よく来たな」
愛花「うん!会いに来たよ」
翔「ああ。でもごめんな一人にして」
愛花「ううん、今は皆一緒だから大丈夫だよ。ほら!」
翔「そっか。皆さん久し振りでいいのかな。ゆっくりくつろいでいってくれ。それと、宿が無いなら今日からここに泊まっていってくれ。」
守「いいのですか?」
翔「先生、そんな他人行儀はよしてくれ。俺の顧問なんですから」
守「そうなのか?なら俺達は泊まっても大丈夫なのか?」
翔「大丈夫だろ、桜羽?」
桜羽「はい」
杏里「私も異論はない」
静香「私もでござる」
守「わかった、ありがとう」
翔「いえいえ。それともう一人」
姫「しょーうー!」
翔「姫大きくなられましたな」
姫「うん!だって五年も経ったんだから」
翔「そうでしたな」
杏里「本当に大きくなられましたな」
姫「杏里も大きくなったね」
杏里「翔が不甲斐ない分私が大きくなって強く成らねばなりませんから」
姫「うむ!良い心掛けだぞ」
杏里「ありがとうございます」
姫「それはそれとして、翔!一緒に私も寝てもいい?」
翔「構いませんよ。約束したではないですか、一緒に暮らそうと」
姫「うむ!翔!好いておるぞ」
杏里「む!私の方がずーっと翔のこと愛しておりますよ!」
翔「ああ、分かってるから落ち着け」
杏里「あ…ああ(ぽっ)」
桜羽「さて皆さん、これからご飯にしましょう!お腹も空いてると思いますし」
陽「さんせー」
竜「我も腹の虫が鳴いておるわ」
杏里「よし!沢山食べるぞー!」
全員「おー!」
こうして俺達は皆で飯を食べた。その時に愛花から話を聞いた。愛花以外は記憶が無いと。でも、皆この家に来てから徐々に取り戻しつつあることも。そして伝えたい事があると。そのまま皆疲れてたんだろう。すぐに寝てしまった。いよいよ明日の早朝決闘だ。
陽「ふわぁ~あ…、ねむ。珍しく早起きしちまった。んぁ、何だこれ?くな…っつ!く…っはぁはぁ…全部思い出したぜ」
翔「お、陽起きたか」
陽「ん?ああ、今な」
翔「そっか。なあ、愛花の事だけど」
陽「分かってるよ。それより、久し振りに立ち会いしねえか」
翔「いいけど何でだ?」
陽「あん時の続き」
翔「成る程な。なら覚悟してかかってきな、昔の俺とは違うぞ」
陽「んなこと分かってるよ。さあ、やろうぜ相棒!」
翔「おう!相棒!」
陽「よし。ルールは簡単、一本勝負。これでいいか?」
翔「ああ、いいぜ」
陽「うっし。行くぞ!」
翔「来い!」
杏里「ほわぁ…あれ、翔が居ない。どこだ?ん?桜羽か。もう起きてたのか」
桜羽「杏里さん起きたのですね」
静香「おはようでござる」
杏里「ああ、おはよう。ほわぁ…朝はキツい。ところで翔を見なかったか?」
桜羽「翔様ならあそこに」
杏里「ん?」
陽「おりゃ!」
翔「く…甘いぞ。もっと深く斬り込め」
陽「おうよ!」
杏里「な!何で二人は戦っているんだ?」
桜羽「分かりませんが、起きたらこんな風に」
静香「私も同じでござる」
杏里「もしかして、翔が言ってたのがこれかもしれないな」
桜羽「どういう意味ですか?」
杏里「城で言ってたんだ。俺にとって一番の強敵は今日の朝戦う。そいつの名前は陽だって」
静香「そうでござるか」
桜羽「でも、翔様楽しそうですね」
静香「陽殿もでござる」
杏里「こいつは決着が付くまで止められんな」
桜羽「そうですね。黙って見守りましょう」
静香「はいでござる」
杏里「ああ」
翔「はあはあ、乗ってきたな」
陽「ああ、そうだな」
翔「だが、まだまだだぜ。それじゃあまだ任せられないな」
陽「ぬかせ。今に超えてやるよ!」
翔「その意気だ」
武「おはようござ、っっ!」
零「大丈…っっ!」
武「零」
零「ああ、分かってるよ。見守らねぇとな」
竜「ふんっ(今頃思い出しおって)」
陽「はあはあ…辛そうじゃねぇか、翔」
翔「お前もな。だが辛いのは本当だ。だから次で決めさせてもらうぞ!」
陽「来い!俺も最後だ!はぁあ!」
翔「はッ!」
陽「くっそー…最後引き分けかよ」
翔「ははは。何を言ってんだ俺の負けだよ」
陽「何で」
翔「よっこらせと、…ほら」
陽「あ…刀が」
翔「そういうこと。だからお前の勝ちだ」
陽「そうか。なんか納得いかねぇな」
翔「安心しろ、きっと俺より強い奴が現れっから。それがお前の新しい相棒になるかもな」
陽「ああ?何言ってんだ。俺の相棒はお前だよ」
翔「ここでのはな。まあ、直に分かる」
陽「そうかねぇ」
翔「ま、なるようになるさ。立てるか?」
陽「ああ、悪い」
翔「お前の勝ちだ、陽。あいつの事はお前に任せる」
陽「おうよ。お前の分も護ってやるからな」
翔「頼りにしてるぜ、相棒」
陽「おう!相棒!」
杏里「おーい、お前ら終わったか?」
翔「おーう。んじゃ戻ろうぜ」
陽「おう」
零「なあ翔、今日は自由行動にしないか?」
翔「いいですよ。先生は?」
守「構わんぞ。私も藍様に会いに行きたいしな」
翔「分かりました」
陽「俺は散歩」
竜「我は少し会わねばならぬ者が居てな。其奴に会ってくる」
武「俺は零に付き添おう」
零「翔、聞きたいことがあるのだが……」
こうして決闘を終え、それぞれがそれぞれの行いのため動き出した。皆がこの世界に未練を残さないように……
竜「待たせたな」
少女「ううーん、大丈夫だよ。あのね、これ」
竜「これは昨日言っていた」
少女「そう。私がまた作ったんだ。それでね、実を言うとね。竜お兄ちゃん、私達のために右目を斬られても戦ってくれたんだよね。それを知ってるんだ」
竜「何故」
少女「私達、戦の後死体の後片付けを手伝ったんだ。その時にこれをね」
竜「これは、あの時我が身に着けていた」
少女「私が作ったもの。よーく見ると血が付いてるでしょ、それでね」
竜「そうか」
少女「うん。でも私聞こえたよ、お兄ちゃんが私達を守るために雄叫び上げてるの。守ろうとしてくれたのを。本当にありがとう!」
竜「構わん。我はただやりたいようにやっただけ」
少女「それでもありがとう!それでね、それ切れちゃってるでしょ?だから今度はそれが切れませんよーにってお呪いするから、私に着けさせて」
竜「そう簡単に触れて良いものでは」
少女「分かってる。お兄ちゃんの中の私達を守ってくれた格好いい竜が居るんでしょ!」
竜「ああ、ふっ。分かってるなら頼もうか」
少女「うん!よいしょ、よいしょっと…できた!どう?」
竜「ふむ、良い出来だ。これなら永遠に封印ができるかもな」
少女「えへへ。それで…ね。よかったら…その…お兄ちゃんの」
竜「其処から先は何も言うな」
少女「え?やっぱり、農民の子じゃ…」
竜「我を甘く見ておるのか。そのような事では決めん。ただ今言えるのは、我の真なる姿は竜だ。本より人の身には有り余る存在だ」
少女「うん」
竜「だから、その先は言うな。だが心より感謝する。…有難う…」
少女「……え」
竜「我を誰だと思う!我は竜。つまり、生涯孤独にして孤立。まさに孤高の存在!そんな我にはお前は似合わん。我に似つかわしい存在が現れるはずだ。その時は我には劣るかもしれんが其方の傍に永遠に居てくれるだろう。その言葉はその時に取っておけ。我はこいつだけがあれば満足だ」
少女「でも…」
竜「分からんか。我は元よりこの時代の産物ではない。其方とは永遠に交わることのない存在。ただこのひと時は神の気まぐれにより与えられたのかもな」
少女「お兄ちゃん!」
竜「泣くな泣くな、女子は笑顔が一番似合う。ではな、我が思いを抱きし者よ」
少女「うん!またね!本当にありがとう!竜のお兄ちゃん!」
竜「おう!」
零「ここが、あの人の…」
武「そうみたいだな。なら早速お参りしよう」
零「ああ(やっと、名前を知ることができました)紀伊さん。あの時は私のことを助けて頂きありがとうございました!」
武「私からも感謝致します」
零「私はあなたの思っているような人ではなかったと思いますが、一条のお姫様を守ることができましたよ」
武「そうだな。だが、お前は勘違いしているぞ」
零「勘違いって?」
武「あの時あの人がお前に言ったのは思いではなく願いだ。そして、その願いは姫様を助けること。それをお前は叶えてるぞ」
零「そうなのか?」
武「ああ、だから紀伊さんも満足しているはずだ」
零「そうか、それならいいのだが」
武「自信を持て。こうして感謝ができるだけで満足だろ」
零「そうだな。この時代では感謝ができるだけ有り難いからな」
武「そうだ。なあ、零」
零「なんだ?」
武「俺達親友だよな」
零「当たり前だろ」
武「そっか…、うん!これからも宜しくな!」
零「なんだ、改まって。まあいい、こちらこそ宜しく!」
藍「どうした。改まって」
守「御礼を述べたく参りました」
藍「ふむ。聞こう」
守「五年前の戦、その後、復興の補助誠に感謝いたします!」
藍「ああ。そもそも、それを含めての同盟だ。今更感謝される縁はない」
守「そうですかぁ。しかし、私の力がなく、城を危機に陥れたのは私の失態。誠に感謝致します」
藍「本当によいと言っておろうに。なぁ、雪」
雪「はい。これも一条家と有馬家との仲ではないですか」
藍「雪の言うとおり。守、そなたが苦しむことではない。楽にせい」
守「は!有り難きお言葉!」
藍「ははは。それでは他のものに笑われてしまう。それでもそなたは一時期大名であったのだから胸を張れ!」
雪「ふふ、その通りですね。例え元はといえ、皆に一番信頼されていたんです。胸を張ってください」
守「はい!でも実感が湧かなくて」
藍「直に慣れるだろ」
守「そういうものですかね?」
藍「そういうものだ」
守「わかりました。ところで翔から伝言です、今日の夜お越しください」
藍「分かっておる。雪、空いておるだろ」
雪「はい」
藍「必ず向かおう」
守「是非、お越しを…」
静香「愛花殿こっちこっち」
姫「置いてっちゃうよー」
愛花「あ、待ってー」
杏里「ふふ、そう急ぐな」
桜羽「走ると危ないですよー」
姫「大丈夫だよー。ぎゃっ」
桜羽「ほら、言わんこっちゃない」
愛花「大丈夫?」
姫「うん、えへへ。でも懐かしいな、こうして皆と居るの」
愛花「そうだね」
杏里「五年振りだもんな」
桜羽「そうですね」
静香「ところで愛花殿は何故またここに?」
愛花「えーっとですね、ちょっと翔君に伝えたい事がありまして」
静香「そうでござったか」
愛花「はい」
姫「ねぇねぇ。何伝えるのだ?」
愛花「うーんとね。ひ・み・つ」
姫「えー!何それー」
杏里「私らの仲ではないか。それとも嫁である私に言えないこととか?」
愛花「それは…」
杏里「何だその沈黙は。だめだからな、私から翔を取るのは!」
愛花「大丈夫ですよ、取りませんから」
杏里「そうか、ならいいんだが…」
桜羽「まあ。でしたら、私も伝えましょうかしら」
杏里「む!」
静香「なら私も伝えるでござる!」
杏里「何!」
姫「私も私も!」
杏里「姫までもか!これはうかうかとしてられんな。絶対ぜーーったい!翔は渡さんからな!」
桜羽「はいはい」
杏里「桜羽の意地悪」
桜羽「意地悪で結構です。さて、何を言いますか」
杏里「桜羽ー」
愛花「まあまあ、二人共(懐かしいなぁ、五年も変わらないなんて……ん?)あ!用事を思い出したので皆さん先帰っていてください」
静香「わかったでござる」
桜羽「わかりました。先に帰って準備してるので遅れないようにお願いしますね」
愛花「はーい。では」
姫「またねー!」
陽「ふー。やっぱり、ここの景色は相変わらず綺麗だなー」
翔「お、陽もそう思うか」
陽「翔。もしかしてつけて来たのか?」
翔「うーん、当たらずして遠からず、かな。お前と話したくってな」
陽「そっか、俺もだよ。いやでも、大きくなったなー」
翔「お前は俺の保護者か」
陽「それはやだなー」
翔「はいはい。そうですか。ところでさ。陽、愛花のこと」
陽「分かってるよ。お前に勝った以上、俺が全力で守ってやる。安心しろ」
翔「そうだな、頼んだぜ」
陽「分かってるって。まあでも、こいつだけは俺が決められねぇからな」
翔「そうだな。だが、安心しな」
陽「何が」
翔「わからないか」
陽「だから何が」
翔「うーんとな。お前俺のこと鈍感とかよく言うだろ」
陽「ああ」
翔「お前も相当だからな」
陽「はあ?!いやいや無い無い、そんなの」
翔「それがあるんだな。どこで惚れたのやら」
陽「誰のこと言ってんの?」
翔「ほら分からないだろ。そういうとこだよ。でもお前は気にしなくても大丈夫、いつか分かる時があるから」
陽「いや、だから…」
翔「ほら、お出ましだ」
愛花「翔君!あ!陽君も居たんだ」
陽「ああ、何で愛花が」
愛花「翔君がこっちに向かうのを見てさ」
陽「なるほどね」
翔「とりあえず座りなよ」
愛花「うん!」
翔「久し振りだな、この三人で揃うのも」
陽「俺からしたらつい最近なんだけどね」
翔「そういうなって。俺だけ五年も経ってんだから」
愛花「五年かー…想像できないな」
翔「案外早いぞ」
愛花「そうなんだ」
翔「ああ」
愛花「ねえ、聞いてもいい?」
翔「なんだ?」
愛花「なんで朝戦ってたの?」
翔「そ…それは」
陽「男のひ・み・つ」
愛花「えー、教えてよー!」
翔「教えなーい。ははは。本当に懐かしいや。ふぅ、改めて言うが、二人共ありがとう!二人といた時間本当に楽しかった!」
陽「なんだよ改まって気持ち悪い」
翔「うるせ。ただ、二人に会って本当に良かったと思ってる」
陽「なんだよ、照れるじゃねぇか。それじゃ、そろそろ戻るかな。二人はどうする?」
愛花「私はちょっと翔君に」
翔「俺も付き合うから先に行っといてくれ」
陽「おう!先行ってるな」
愛花「(行った…かな)ねぇ、翔君」
翔「待て愛花。話を聞く前に俺から言わせてくれ、いいか?」
愛花「?いいよ」
翔「愛花、まず、そのことを言う前によーく考えろ。そしてちゃんと言葉を選べ。分かったな」
愛花「えーと…うん、わかったよ」
翔「ならいいんだ。くれぐれも先走るなよ」
愛花「うん(もしかして。ううん。きっと翔君は私が告白するのを分かってるんだ。でも考えるのはもしかして…)」
翔「愛花大丈夫か?ごめんな、変なこと言って」
愛花「ううーん、大丈夫だよ。むしろありがとうね、気持ちが決まったよ。それじゃあ言うね。翔君今までずっと…… 愛してました!」
翔「お…そうか、ありがとう」
愛花「だから、これからも良いお友達でいてください!」
翔「ああ、喜んで」
愛花「うん!さてすっきりしたし、お家に帰ろうか」
翔「おう!(そっか、気がついたんだな。お前をそばで守ってくれて、お前以上にそいつは無意識だろうが一番に思ってるやつのこと。そして、お前の本当に愛しているやつのことが)」
藍「ははは!楽しいな。こんなに楽しいのは久し振りだ!」
雪「藍様、お行儀が悪いですよ。姫様も」
藍「許せ許せ。今夜は無礼講だー!なー、ひめー」
姫「うん!」
雪「もう!いつもお酒が入るとこうなんだから」
愛花「ははは」
杏里「なんだ愛花、さっきよりも楽しそうではないか。もしや!翔に!」
愛花「えーと」
杏里「しょ…」
桜羽「じょうさまー、好きですよー。ひっく」
翔「おう、俺も好きだぞ。ありがとなー」
桜羽「でへへー」
杏里「むー!おいこの酔っ払い!翔に引っ付き過ぎだ!」
桜羽「いいではないですかー、減るもんじゃないですしー。ねえー、しょうさまー。ひっく」
翔「お…おう」
杏里「おい!う…しゃけくさ」
静香「そういえば、杏里殿はあまり飲まなかったでござるな」
杏里「苦手だからな」
翔「俺も酒は苦手だがな」
陽「なんで?」
翔「あのアルコールの感じが苦手なんだよ。それにこいつもこうなるから」
杏里「えへへー、しょーうしょーう。私はいちばんすいてるからなー。ひっく」
陽「なるほど」
翔「この二人は極度に弱いんだ」
陽「でも静香は酔わないんだな」
静香「これも忍の勤めでござるからな」
零「はっはっはっは。でもにぎやかですね」
武「たのしいな」
守「こいつは翔大変だな」
姫「翔と一緒だねー。」
翔「それ俺じゃないよ。姫」
愛花「よしよし」
翔「もうカオスだな」
陽「ああ!でもたのしいからいいんじゃね!」
翔「人事だとおもって」
皆「ははははははは」
この後は藍さまと雪は城へ戻り俺らは寝床につき夜を明かした
翔「はぁ。昨日は皆。叫んでたな。おい。みんな大丈夫ですか?・・・・そっか。いったか」
桜羽「はぁー。いてて。頭痛が。あれ?翔様?」
翔「あ、おはよう。桜羽」
桜羽「皆さんは?」
翔「ああ。みんなは・・・」
杏里「おはぁよう」
姫「ほわぁ」
静香「おはようでござる」
翔「みんな。おはよう。」
杏里「ん?皆がいないぞ!」
翔「落ち着け。そのことなんだがな。さっき行ったは。みんなによろしくっていって」
杏里「そうか。私らがおきるまでまってればよいものを。」
翔「翔がないんだよ。こればかしは。(みんなありがとう。お前らと一緒に過ごした時間とても楽しかった。元気でな。じゃあな)」
陽「おはよう。愛花」
愛花「おはよう」
陽「昨日のこと覚えてる?」
愛花「うん。寝るとこまでは。」
陽「やっぱりか。」
愛花「急ごう。遅刻しちゃったら元も子もないから」
陽「おう」
陽「おはよーす」
生徒「おう。おせーぞ」
陽「少し寝坊したんだよ(やっぱり翔はいないか)」
守「おまえら席に着け。名簿を取るぞー」
陽「(先生は普通だ)」
守「さて教科書の51Pをひらけー。よし。皆開いたな。今日は戦国時代をするぞ。まずはうわさから。お前らは知らんと思うがここには城があったんだ」
生徒A「しってまーす。というか。教科書に書いてあるじゃん。先生大丈夫?」
守「お・・・おう、そうだったな。すまんすまん。それでは・・・」
陽「もしかして・・・愛花」
愛花「うん」
陽「やっぱり」
守「ふぅー。まさかな。今度確かめにいくか」
先生A「お疲れですね」
守「驚くことがありまして」
先生A「なるほど、それはつかれますね。それはそうと、先生が連れてきた子がまってますよ」
守「え?そんな人は誰も」
先生B「こないだ。書類を通したではありませんか。ほら机の上にある」
守「はい。えーと。」
零「武!」
武「どうした。道場では静かにしろ」
零「すまん。だが、さっき聞いたんだが。今日見学者が来るらしい」
武「それがどうした?」
竜「前の記憶と違う。だろ」
れい「あ・・・ああ。授業内容は一緒なのにここだけが違うんだ」
武「そういうことか」
陽「こんにちはっす」
零「おう。あ、そうだ。お前は何か聞いてないか」
陽「なにを?」
零「見学者のことだ」
陽「愛花聞いた?」
愛花「こんにちはー。ん?聞いてないよ」
先生「集合!」
全員「はい」
守「今日見学に来た秋ヶ瀬翔太くんだ。」
翔太「秋ヶ瀬翔太です。よろしくお願いします」
守「よし。この子を道場に連れてけ。それと武はなしがある。ちょっと来い」
武「はい」
陽「ここにおいて。着替えやすいように防具はここに出しときな」
翔太「はい。よいしょっと。」
陽「え?」
翔た「どうしました?」
陽「なんで、たれネームが御影なんだ」
翔太「これですか。これ実は母からのお下がりで。それで母の旧姓が御影なんです。だからタレネームも、お下がりなのでそのままなんですよ。」
陽「なるほど。ありがとう。(こういうことかよ。翔。驚いたじゃねえか)」
愛花「こっれて…。」
陽「ああ。きっとそうだ」
竜「運命は面白いな」
零「武。先生」
先生「分かってる。皆外に出て祠まで向かえ」
陽「こいつは」
愛花「う・・・」
零「ふっ」
武「あいつらしいな」
守「だな」
竜「おもしろくしおって」
陽「何々」
翔「よしここに彫るか」
杏里「そうだな」
翔「皆何か書きたいことある?」
桜羽「私は翔様にお任せします。」
静香「私もでござる、」
翔「杏里は?」
杏里「旦那が書いたものも嫁が書いたのと同じだ。翔お前が思うのを書いてくれ」
翔「わかった。それでは書きますか。うーん」
桜羽「うまくいきそうですか?」
静香「斬新なのを頼むでござる」
翔「えーと。よっしゃ。これでいくか。おはつにおめにかかりまして」
杏里「つまらん」
桜羽「それはちょっと」
静香「あはは」
翔「さっき任せるって言ったくせに。んーじゃ。これで行くかな。どうだ?」
静香「いいでござる」
桜羽「いいですね」
杏里「うむ。それなら良いな」
その志武のごとく、
速さは零の前の嵐の如し
太陽のように輝き
竜のように強く
私たちを守ってくれる
愛のある花
元気におすごしか
我らはたのしくすごしておるぞ。最後に伝える。お前らは仲間だ
これをもって生きてくれ
人生楽しく
これにて幸せ終わり
翔 杏里 桜羽 静香 他一同
高校生へ
陽「はは。まったくきざなことしてくれるぜ」
零「まったく」
武「く・・・」
守「なくな。わらえ」
竜「ふ」
愛花「う・・・」
翔太「なぜ。皆さん泣いてるんですか?」
陽「ちょっと馬鹿な相棒を思い出しててな。ふうー。よし。きめた!お前が俺の相棒だ!」
翔太「えー!」
陽「不服か?」
翔太「いやでも」
陽「大丈夫。翔が全国一位になったなら俺らで全国1位を目指そうぜ」
翔太「何か分かりませんが、僕で良ければ頑張ります。」
零「この馬鹿。二人では団体戦は無理だ。」
武「だから俺らを頼れ」
竜「無双したるわ」
愛花「マネージャーもいなきゃね」
守「顧問もな」
陽「みんな!ありがとう!たーだ。訂正しとかなきゃな。翔ここにいる俺らは戦国高校生だぞ」
翔太「せんごくって」
陽「じきわかる。な。皆!」
全員(翔太以外)「おう!」
陽「よっしゃー!。戦国高校生剣道部!今度は現代の多戦に勝どきの旗をかかげようぜー!」
全員「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
こうして。俺の、俺らの物語は終わった。終わったから言うが。俺の出生やループの原因は分からないでもいえるのは俺は様々な人の死生を味わった。その代わりといってはなんだが幸福や、たくさんの出会いもあった。俺はこの戦の世で天下の一番になれた。まぁ、自称だけどな。今度は陽そして。俺の子孫。現代で一番になってくれ。語らいはここら辺にして何を伝えたいかというと。俺は愛するものを何があっても守り愛し続ける。そして人を信じるたとえ何があっても。この意見に否定もあるだろうが。俺は自分自身が愛すること、信じることに意味があると思う。さてと。すっきりしたところで。運命とは奇妙だよな。まさか俺らの、この血が過去現在とすぎ。今度は未来で又仲間となって日本で一番になるとはな。それでは、皆様これにて戦国高校生は終幕!まさに幸せ終わり。ハッピーエンドです!これからもぜひ俺らの子供たちの活躍見てくれよな。
みんな行くぜ。戦国高校生一同感謝をこめて!321
ありがとうございました!
?「へっくしゅ。誰かがうわさしてんのか?まぁ。いいや。それじゃテロを始めようか!」
敬具