6 活動を宣伝しよう!
〜放課後〜
「マジか駿樹、お前なんかすごいことになったなww」
「俺も思うよww」
帰り道、彼方と帰っている時に、お互いどんな感じだったか共有タイム中だ。
ちなみに、彼方は正式にバスケ部に入部することになったようだ。
「ま、面白そうならいいんじゃね?」
「そうだなww」
変なことには巻き込まれたくないな。いたって楽しくやれれば十分だから。
「うん?彼方今日なんかあったか?顔が沈んでるぞ??」
「そうなんだよ!聞いてくれよー、今日さ………」
そして、彼方の愚痴に家まで付き合わせれる羽目になった俺でした。
___
数日後、
『ピンポーン』
「あ、駿樹じゃん!」
「おう、お母さんからおすそ分けだって。」
悠莉ん家は俺ん家の向かいだから、こうやってお互いの家をよく行き来するのだ。
「うわぁ!美味しそうな肉じゃがじゃんっ!ありがとー!」
「なら良かったよ、お母さんに喜んでたって伝えとくわ。」
「よろしくね〜」
「そういや悠莉、学校はどうだ?」
「ん〜、やっぱり授業がちょっと難しくなったなーって感じだけど、すぐ慣れると思うよー。あ、駿樹の陰キャ生活どうなったの??」
「それがなぁ…。」
俺は入学式にあったこと、そして、恋愛相談室部に気付いたら入部してたーwwみたいなことをざっくり説明した。
「何それww!?なんか楽しそうっ!!」
「軽っww」
他人事感が否めねぇ…。いたって真剣に陰キャしようとしただけなんだよ、俺は。
「まあ、こっちもなんとかやっていくよ。」
「うん、お互い頑張ろうねっ!」
___
「三人とも話がある」
部活の時間に部長に呼ばれる。なんだろ?
「なんでしょうか、李央先輩?」
前から気になってたが、未璃奈、先輩に対して口調がすごく丁寧なんだよな。あ、いや、変とかじゃないからな?俺には暴言同然の言葉しか言わぇのにって思っただけだから!
「実はな、もっとこの部活を活性化させたいと思っていてね、せっかく部が存続できたんだから、どんどん活動していきたいんだ。ということで、アイデアを出してもらおう!」
なるほど、確かにやるならきちんとやりたいかもな。
「でも、地道に宣伝していくしかないんじゃないですかね?」
「千星もそういう感じのことしか思い浮かばないですっ」
「李央先輩、じゃあこういうのはどうでしょうか?」
「なんだ未璃奈、言ってみな!」
「現代にそったやり方なんですが、学校外だけでなく様々な人に相談してもらえるように、SNSで募集するのはどうかなって、もしここに来にくい生徒も気軽に相談できると思ってんですが…。」
「…。すごくいいじゃないか!よし、そうと決まれば善は急げ、今すぐ実行だ!」
いや決断はやっ!なんというか…、うん、さすが部長だ!
「とりあえず、ここのパソコンでアカウントを作っておくからなー」
え、ここパソコンあったん!?物置部室に!?いや、逆にだからこそあったのか??
「……。よし、作っておいたから、学校の掲示とHPにリンクをはる許可を取ってくるよー!!」
部長、手際良すぎっす。二人も少し引いてますよ?
「じ、じゃあ私たちは友達とかに宣伝してこようかなw?」
「え、ええ。君もやっておくのよ!!」
「お、おう。わかっt」
『ガラッ!』
「黒川!今いいか!?」
うわっ、なんかゴツい人きた。てか、ここに来る人みんなドアぐらい落ち着いて開ければいいのに。
「部長は今不在ですが、」
「お前らは…新しい奴か?」
「はい、そうですが。」
「ならお前たちでいいから、俺の相談を受けてくれ!」
瀬早駿樹、女子二人と新しい案件に挑みます。
恋愛相談室部はWEBで相談を募集することになりました。
ということで私、氷兎のTwitterにて恋愛相談受け付けます!
リンクは作者のページに貼っておきます。ぜひ、DMにて相談してくださいね!
この作品が良いと思ってもらえたら、コメント・ブクマ・★ ★ ★ ★ ★をぜひ!
作者の励みになります。