4 恋愛相談室部
「君は、恋愛相談室部に入部するのよ!」
うん、意味がわからないね!
「意味がわからないんだけど?」
とにかく、ツッコミどころが多すぎるんだよな。
連れていかれる意味も分からない。
てか、恋愛相談室部ってなんだよww。
部活の自由にも程があるだろっww。
「君は黙ってついてこればいいの!!」
いや〜、でもねぇ。
「みーちゃんがごめんね??」
「!?」
急に誰だ!?
…あぁ、お茶こぼさせちゃった時に保健室に連れてってた子か。
てかあの人みーちゃんって言われてるんや。
「でも、今回ばっかりはみーちゃんの言う通りにしてくれないと困るんだよね〜。だから、まあ、とりあえず話しながら行きましょっ?」
この人も通じない感じかなww?
んー、でも行かなきゃ永遠に終わらなさそうだもんなー。
「行くだけだからな。」
それで手を打とう。
お互いの妥協点を作らねば…。
「そうとなればさっさと行くのよ!」
わー、いい予感が全くしないよ…。
___
二人に連れられて部室?に向かっている。
そういえば…、
「お前らの名前聞いてないわ!!」
「「あ」」
うん、結構大事なことだよね!
「俺は瀬早駿樹だ。」
「私の名前は高松千星だよっ」
こっちがふわふわしてる方で、
「未璃奈よ、華条未璃奈。」
こっちがツンツンつっかかってくる方だな。
「二人は何?友達か??」
「うん、そうだよ!小学校からの仲なんだ!!」
「千星、こんなツンツンしてる奴といてよく飽きねぇな」
「君、とことん失礼ね!」
やべ、つい本音がww
「嫌なわけないでしょ?こんな性格も顔もかわいい女の子滅多にいないよ??」
「ちぃ!」
「あはは、ごめんってみーちゃんっww。駿樹くんはまだ知り合ったばっかだからみーちゃんの良さが分からないだけだよっ」
そうなのか。
てか、俺は陰キャになって女子と関わらない生活送るって決めたんですけど!!
もうアウトォォ感がすごいよー泣泣
「着いたわよ。」
「第五会議室が部室なんだってっ!」
会議室!?
見た目ほぼ物置なんすけどww?
てかじゃあ会議室は少なくとも第一から第四まであるってことか?
めちゃくそ多いやんけww
え、ここ部室なんww??
『ノックノック』
「李央先輩、未璃奈です。」
「ぶちょー、千星も来ましたよ〜」
「おお、二人ともありがとう!さ、入りなっ!」
部長?この人が恋愛相談室部の部長なのか。
「ああ!貴方が二人が言ってた新入部員の子か!私が部長の黒川李央だ!よろしくな。」
部長さ〜ん、勝手にことを進めないでもらえますかねww?
「いや、俺はそんなつもり全くないんですけど。この二人に連れられた来ただけなんで。」
こんなところで俺の目標を諦めるわけには行かないんだぁぁー!
「悪いけど、みりちゃんから連絡受けた時にもう入部届書いちゃって…」
なんだとっ!?俺の人権はぁぁー??
「先輩、訳分かんないです。」
「まあ、一回入ってみるのも悪くないと思うぞww?」
部長も大概だったーーー泣泣
『ガラガラピシャンッッ』
「李央ちゃーーん!!いるーーー??」
うわっ、急になんや??めっちゃびっくりしたわ。
「愛梨、そんな切羽詰まった顔してどうしたのっ?」
「今、相談できる時間かしら?部活の時間よね?」
「ああ、大歓迎だよ!おい、新入部員三人、初仕事だぞ!」
仕事?恋愛相談室部だからということか?
てか、アイツら二人も俺を連れ込むだけあってちゃんと新入部員だったんだな。
___
「さて、まず相談を受けるために大事な恋愛相談室部の掟を知ってもらおうじゃないかっ!」
あ、なんか部活っぽいww
『バンッ』
「この紙を見なっ!」
壁にかかっている紙に目を移すと、
ー恋愛相談室部の五か条ー
一、相談を部外に持ち出さない。
ニ、相談者を突き放さない。
三、冷静な心をもつ。
四、必ず客観的な視点をもつ。
五、解決できるように最後までやり切る。
あ、なんか部活っぽいww#2
「うちの部はこれがモットーだよ。」
意外にちゃんとやってる部活なのか?
「…李央ちゃん、そろそろいいかな??」
「ごめんごめん、愛梨。ゆっくり話を聞くよ。」
なんだかんだで流れに呑まれてしまったが、もうこのまま突っ走るかーww
「ありがと、実はね……」
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