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3 波乱の入学式

桜が咲き乱れる中、高校の入学式が行われた。


「…俺は隠キャです…俺は隠キャです…俺は隠キャです…俺は隠キャです…俺は隠キャです…。」


「おい駿樹、流石にヤバい奴にしか見えないからやめてくれ」


彼方とは同じ高校に進学した。お互いそこそこに頭悪いからなあww

悠莉は…アイツは規格外に近いぐらい頭がいいからな…。ここらの進学校で一番レベルの高いところに行ったよ。


「いや、隠キャになるには心構えからしっかりしないと」


「程度を考えろ、程度を。同情はするが一緒にいる俺の見られ方も随分やばそうだからな!?」


「まー、いいじゃんww?」


「あのなぁ…。」


そこで折れようとするのも親友の務めだぞ、彼方。


「彼方ー、クラス見に行こうぜー」


「ああ、そうするか。」


折れてくれた。やっぱり彼方は心の底から親友だぜ。

彼方がいるだけでもすごい気持ちが楽だから同じだといいな〜。


「どうかなー?」


「お、一緒みたいだぜ。やったなー!」


本当だ!よかった、一安心だね。


「おう、やったなー!」


「じゃあ教室いくぞー」


___


教室まで遠いんだけど!!階段だるぅぅぅぅ。


「そういや北高って部活多いよなー」


彼方が廊下の掲示を見ながら呟く。

俺の高校-錨北高校は自由な校風なことから多くの部活があるらしい。(彼方情報)


「ふーん、そうなんだ」


「マジで興味なさそうだな」


「だって俺は隠キャだ。帰宅部一択しかないだろ?」


そうなのだ。スポーツ部でめちゃんこ有名になったりする可能性はゼロ%なのだ!


「確かに、それもそうかww。あ、おい駿樹もうすぐ着くぞー」


長かったぁー!これから毎日上るのか……。辛いぞ。


「あいよー、さて、俺の席はどこかな?…うわぁ、一番前かよ、しかも隣も後ろも女子やん。隠キャ生活初日から難ありすぎだろぉぉー!」


座席表は男女で色分けがされていてぱっと見でわかってしまった。ついてないにも程があるだろっっ!


「どんまいすぎwwちなみに俺安定の窓側だぜー」


なんだと?名字が溝口だからってずるいんだが。名字の格差!


「うう、羨ましい…。」


「まあ、次の席替えまで我慢しろ?」


「ぅぅぅぅ、そうするよ」


悲しいぜ…。


「じゃあ俺そろそろ席行くぜー」


「おk」


はあ、初っ端から憂鬱だぜ…。こんなんで上手く隠キャ生活できるんだろうか。

(悶々悶々悶々悶々悶々悶々………)


『ガンッ』


いてっ。悶々してたら机に足を引っ掛けちまった。やべ、謝んねぇと。


「すみまs」


「キャァァァァァァーーー!!!」


いや、どうされました??その人の方を目線で伺ってみると……。お茶が制服にぶちまけられている。あ、俺が今ぶつかったからか。……。いや、ごめんなさいすぎる!!!


「すみませんでしたーーー!!!!」


本気で謝る時はスライディング⭐︎土⭐︎下⭐︎座⭐︎に限る!


「……。新しい制服が…。」


そうだよな…。高校生になったばっかだから新品だもんな。


「あの、大丈夫ですか…?」


「…名前も知らないけど君、さぁっいてぇぇぇーーーい!!」


うーん。そこまで俺言われなきゃいけないww??


「ちょっと待ってよ、俺謝ったし、そんなに悪く言われなきゃいけない?」


「あったりまえじゃない!」


でも、もうどうしようもないんだよなー。え、がちどうしよ汗。


___


結局あの後あの女の子の友達が保健室から替え借りに行こっと言いその件は終わったのだが、


「まさか、俺アイツの隣なのかよ…。気まずいにも程があるだろ…」


そう、俺はさっき叫ばれた女子と隣だった。

今日はとことんついてないなぁー。


「うっわー、何があったか気になって来てみたが、駿樹派手にやらかしたなぁ〜。隠キャ生活もう成功しないんじゃねww」



グサッ 俺もそんな気がしてきた…。


「いや、まだどうにかなる!…はず。」


まだ俺の高校生ライフは始まったばかりだ。いくらでも巻き返せるぜ!!


___


無事に入学式とHRも終わり、この後はそのまま部活見学の時間になるみたいだ。


「ま、俺は見る必要がないからさっさと帰ろっと!」


ちなみに彼方は中学からやっていたバスケ部に入るみたいだ。


「おい!君!」


「君!呼んでるでしょ!?」


んん?もしかして、


「俺のこと呼んでた?」


「それ以外ないでしょっ!!」


いや、それ以外も可能性ありまくりなんですよ…。


「で、なんの用なんでしょうか?」


「私の制服汚したお詫びについてきなさい!」


は?どゆことだww??


「君は、恋愛相談室部に入部するのよ!」


うん、意味がわからないね!

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