12 結末と、りふじん。
「私は…、大成くんが私のこと好きでいてくれたなんて思っていなかった、です…。私からの一方通行だとばかり思っていました…。」
「え、どういうことなんですか?知らなかったってことですか??」
俺は驚きすぎて、つい聞いてしまった。
「そうです、さっきの話を聞いて初めて知りました。」
「大成さん、美香さんに今まで一度も言葉にしてなかったてことっ!?」
千星も驚いてるな。
「さすがに男としてどうかと思うわ。」
未璃奈、これ以上ボコボコにしちゃダメだよ。
「ごめん、美香…。ちゃんと伝えてなかったから…。」
「……、好きって言われたかった……!」
「!」
大成さんが大きく目を見開く。
「……。大好きって言われたかった……!一度でもいいから大成くんの口から聞いてみたかった……!」
美香さんの目に涙がたまる。
「大成くんは、でも、もう、私のこと、嫌いだもんね……、」
「そんなことない!!俺は……、美香のことがずっと、ずっと好きだった!今でも大好きだ!美香がいいって言うなら、ヨリを戻して欲しい!!」
「……、ありがとう、そうやって言ってくれて。フったのは私なのに、まだ好きだって言ってくれて。」
緊迫した空気になる。
「うん、またよろしくね、大成くん!」
「ああ!」
良かったな。
大成さんも美香さんもみたことないくらいの、とびっきりの笑顔だ。
「なら、これで解決だな。原因はきっと友達寄りになっちゃったからかな。お互いに、言葉にして伝えることを忘れちゃいけないよ?恥ずかしくてもそれが本心だと分かれば、嬉しいだろう?」
さすが部長、きっちり締めて下さる。かっこいいなぁ…。
「「うん(あぁ)。ありがとうね(な)」」
もう今回は救いのないような案件だと思ってたから、この結末には結構驚いている。
「あぁぁぁっ!!!!」
「どうしたのよ、ちぃ?」
「も、もう、とっくに昼休み終わってるぅぅぅっ!!!!」
「何っ!?本当か!?」
確かに、すごく長い時間を過ごしていた感はあったけど、まさか、体感的なものじゃなかったんだ。
『ピンポンパンポーンッ』
『3年A組、志賀大成くん、洞戸美香さん、5限・日本史の御茶先生が探しています。いますぐ授業に戻りなさい。』
「俺ら御茶先生やったんか、ラッキィー!」
「確かにだね、早くいこっか。」
御茶先生は優しいで有名だ。俺らの授業にも来たことがある。
「「ありがとう!」」
「「「「どういたしまして!」」」」
『ピンポンパンポーンッ』
『3年B組、黒川李央さん、5限・生物の網状先生が探しています。いますぐ授業に戻りなさい。』
「私も早くいかないとな。三人もそろそろ呼ばれるんじゃないか?」
部長の反応の感じ、あんまり焦るような先生じゃないのかな?
「私たちの5限、なんだったかしら?」
『ピンポンパンポーンッ』
『1年E組、瀬早駿樹くん、華条未璃奈さん、高松千星さん、5限・古典の里富陣先生が探しています。いますぐ授業に戻りなさい。』
「「「うわぁぁ!最悪や(だわ)(じゃんっ)!!!!」」」
「あはは…、ご愁傷様だよ……。」
きっとこの学校で一番恐れている先生アンケートをしたら里富陣先生がぶっちぎりで1位だろう。
マジついてないわぁ〜……。
「急いで授業行くわよっ!」
「おう!」
「うんっ!」
「健闘を祈るよ……」
___
その後どうなったかって?さんざんな目にあったよ…。あぁあ、運が悪かったな。
「なんでよりによって里富陣先生の授業をすっぽかしたんだお前は?」
休み時間になり、彼方が俺に尋ねる。
「いや、不運中の不運で……、俺だって知ってたらそんなことしなかったって……」
マジで最悪だった。何があったかって?そりゃあもう、さんざんな理不尽な目にあったよ…。
優等生枠の千星だって、見たことも聞いたこともないようなことをされていたし…、未璃奈は…、もう拗ねちゃってるし……。
「まあ、次は違う先生だといいなww」
「次とかないからwwちゃんとサボることがないようにするからww。」
「駿樹、それフラグなww」
「おいっ、言わなかったのに!!」
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