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10 美香の過去

美香の過去回想編です。

今回の案件は作者の身近の友達をもとにしているため、少し濃く、長めになっております。

どうぞよろしくお願いいたします。

___


私は、大成くんとは2年にクラスが一緒になってから良く話すようになった。

元々、委員会が1年後期だっけ?、に一緒だったな〜ぐらいの関係だったんだ。

同じバスケ部の夕羽も一緒のクラスですごい嬉しかったな〜


そしたら、いつの間にか夕羽いじりが始まってた。私もそんなかにいたよ。夕羽は可愛いからね。もう、そのころはそこそこの仲だったと思うけどな…。

大成くんは基本的に、ある程度仲の良い女子は常にいじり倒している気がするなぁ。夕羽に対しては特に。

あ、ごめん、いま本人いたけどこんなにしゃべっていいのかな?ま、いっか。


席替えしたら大成くんと私は前後になった。それもあってもっと良く話すようになったかな。

すごい、楽しかったんだよね、大成くんと話すのは。なんか、ずっと話してられる感じ。

そうやって他愛のない話をして毎日笑いながら過ごしてた。


ある日、バスケ部の花菜(はな)って言う女子に聞かれたんだ。


「美香ってさ、大成のこと好きなの??」


「え?」


正直、本当にびっくりしたよ。そんなこと考えたことなかったもん。

だって夕羽に何回もフラれてるって聞くし、マジでうざいよとか、大成くんの同中によく言われたんだよね。

普通に考えたら、付き合ったりしないよね。

でも、もし付き合えたらどうなるんだろって思うと、ちょっとぽかぽかしてきたんだ。

この時自覚した、私は。


私、大成くんのことが好きなんだ。


傍からみれば意味がわかんないって思われるかも知れない。周りの人はきっと、なんで?って言うと思う。

でも、話していて「もっとこの時間が続いたらな、」とか、「大成くんが笑って笑顔なところをもっとみたい」って感じるようになったんだ。


じゃあ、何すれば振り向いてもらえるんだろう、と考えたの。

でも、


私が男子だったら、絶対私になんか目もくれないと思う。

だって、男子には庇護欲を掻き立てられる女子が好かれやすいんでしょ?

自分より背の高い女子は嫌だろうし、自分で言っちゃうけど、多分自分より頭良い人なんてもっとそうなはずだもん。


そうやってね悩んでる時に、思い出して気づいたの。


前まで夕羽が好きだったんなら、夕羽みたいになればいいんじゃん。


私は多分、周りから見れば比較的真面目な方だと思う。

対して、夕羽は、根はいいんだけど、天然バカが隠せてないみたいな人だ。


だから、まず、ちょっとバカっぽさを出すために、授業で分からない問題があった時、すぐに解くのを諦めて「ここ、教えて!」って聞くようにした。特に大成くんが得意な数学ではしょっちゅうやってた気がする。


あとは…、思ったことをすぐに言うことにしていたな。いつもは会話で「ん?」っていうことがあっても頭の中で解決していたけど、それを考える前に、「それってこう言うこと??」って感じに安直なまま話していたかな。いわゆる少し天然風。


流石にどれも過激にはやらなかったよw?バレたら本末転倒だからね。


だから、簡単に言うと、気をひくために夕羽を理想にしていったってこと。


でもね、夕羽は本当に優しいの。

少しでも美香が大成と近づくならって、っていじられることをそのためだったらいくらでもいいよ、とか言うんだよ?

心の底から夕羽みたいになりたいって思い直したよね。


夏休み一緒に遊ぼうって夕羽が誘ってくれた。しかも大成くんを呼んで。

もちろん二つ返事でOKしたよ。

夕羽には、公には知られていないが、彼氏がいた。その四人で夜に花火をしようって。


楽しみすぎてやばかったよねww

夕羽が浴衣で行くって言うから、9月に誕生日だった私は、早い誕プレってことでお母さんに買ってもらった。せっかくならいつもとは違った姿を見せたいなって。


当日、すごい心臓バックバクだったと思う。

大成くんはTシャツに半パンといういかにも夏ですっていう感じだった。

遊んでる時も、すごい全力で楽しんでたから、笑顔がかっこいいなって思い直したよね。


夕羽が一旦二人で作戦練るぞって私を呼び出した。


「美香、告らないの?」


「……。迷ってる、でも、夕羽のことが好きなんでしょ!?じゃあ、やっぱり無理だよ、」


「美香がフラれるわけないじゃん!頑張りなよ!」


「そうだね…、もうそんな機会ないかも知れないもんね…。」


「じゃあ、私はmy彼を呼び出すからね、するならそこだよ。」


「うんっ」



大成くんと二人っきりになった。

もうここしかないんだから!夕羽がこんなに支えてくれたんだもん!その気持ちを無駄にしたくない!!


「今、いい?」


「あぁ。どした?」


バクバク、バクバク……


「あの、ね、前から大成くんのことが好きだったの。私と付き合ってもらえませんかっ。」


い、言えた!


「あぁ、いいよ」


ゆ、夢じゃない!

正直なところ、軽っ、て思った。でもそれが気にならなくなるくらい嬉しかった。


夕羽たちが見えた時、思わず走って報告しに行っちゃったww

夕羽は、いっぱい喜んでくれた。こんな良い友達を持ててよかったなって私は思った。


これが私と大成くんの付き合ったはじめ。



口止めはしなかったから、すぐ学年中に広まったよね、異色カップル的なんで。

夏休みの部活で広まったのかな?多分。


残りの夏休みでは一日も会わなかったけど、気持ちはずっと上がっていたかな。

夏休み明けの最初の数日は気まずくて何も話せなかったな…。


でもその後の学校生活は1学期に戻ったみたいだったな〜。ずっとどうでもいい話に花を咲かせていたよ。


そうやって何だかんだ過ごしてクリスマスデートや、大成の誕生日とか祝ったり。色々したなー。


メールで誕生日にあげた返信してくれて「美香の笑顔は太陽みたいに輝いているよ」とか、言ってくれてすごい照れたな……。


でもね、ずっと、そんなふうに続いたわけじゃないんだよ?

三月ごろかな、大成が他の女の子といっぱい話すようになったのは。

今までより、接し方がそっけなくなったというか…。


もう嫌いになったのかな。


そもそも、好きでいてくれたのかな。


こんな思いが少しずつ出てくるようになった。


ちなみに、もちろん夕羽や花菜もその女子の一部だ。


夕羽は、大成からの相談も乗っているみたいだ。夕羽経由で私のことを聞いたりする。

でもね、私はね、思うの。


夕羽に相談することをなんで私には言ってくれないの?

なんで、暇になったりしたら私より先に夕羽に話しかけるの?


今までは、恩の気持ちが強かった。でも、もう、耐えられない、よ。


ずるずると引きずってしまいながらも、進級した。

大成くんは同じクラスだった。


でも、やっぱり、話しかけてくれなかった。

最初に話したのは2週間後、去年の委員会の引き続きで、放送をしたときだ。


(まだこんな感じで1年過ごすのか…。嫌だ。…、だったら、)


放送からの教室への帰り、私は、


「別れてほしい。」


と告げた。


これで長いようで短かった生活は終わったのだ。


___


「「「「「………。」」」」」


思っていたより、細かく話してくれた美香さん。

そんな気持ちだったんだ。俺もフラれるんだったら…。(過去が頭の中で駆け巡る)


「美香!俺も、話させてくれ!」


大成さんが今度は過去を語ってくれるみたいだ。

この作品が良いと思ってもらえたら、コメント・ブクマ・★ ★ ★ ★ ★をぜひ!

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