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エピローグ 大根はハマってしまった。
これは、俺が知るはずもない話だ。
人から見つからないような森の中に、子どもが入れるかどうかくらいの小さな小屋がぽつんとある。
その小屋の中は和室で、昔ながらのブラウン管テレビとちゃぶ台が置かれていた。
ブラウン管には俺が映っていて、俺の姿がリアルタイムで流れているようだ。
その俺の姿を、座布団に座りながら旧王が観ていた。
ちゃぶ台の上には比較的新しいパソコンが置いてあり、ブラウン管とパソコンはケーブルで繋がっている。
旧王は、パソコンをカタカタさせながら口を開く。
「なかなかいい映像が撮れたのぉ」
そして旧王は、フッと笑う。
「拡散じゃ! バズりじゃ!」
そういうと、旧王はSNSに動画をアップロードした。
これで話は終わります。
エピローグ前の二話は選択式になっているので、ゲームをやっている感覚で楽しんでください。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。




