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大根転生  作者: 大岫千河貢
ランダム(4つの話がありますが、ゲームでランダムに表示されるイメージです)
13/14

第11話 〇〇になってしまった。

この話は、4つの話を結合しています。

【おでんになってしまった。】


 いい湯だな〜。

 懐かしさを感じる優しい香りといい湯加減で、身も心も温まっていく感覚がする。


 あぁ、そうだ。俺は、おでんになったんだ。


 俺はずっと三軍なんだと思っていたけど、こんなに人の笑顔を引き出すポテンシャルを持っていただなんて。

 俺は、おでんになるために大根に転生したんだな。

 人に食べられるって、こんなにも素晴らしいことだったのか。


 おでん最高ー!


 こうして俺は、二日で食べ切られたのだった。





【切り干し大根になってしまった。】


 うおぉ〜。体からじわじわと水分が抜けていって、カラカラになっていく感覚がする〜。

 と思ったら、今度は体の中へ水分が入ってきてるぞ。

 なんだ、これ。

 これが、“整う”というものなのか。


 あぁ、そうだ。俺は、切り干し大根になったんだ。


 俺は「尖ったやつだ」って言われたこともあったけど、こんなにもお袋(概念)のように優しくなれたんだ。

 人に食べられるって、こんなにも素晴らしいことだったのか。


 切り干し大根最高ー!


 こうして俺は、二日で食べ切られたのだった。





【大根のべっこう煮になってしまった。】


 甘さと辛さの入り混じった香りが漂ってきて、文字通り俺の全身を刺激してきている。


 あぁ、そうだ。俺は、大根のべっこう煮になったんだ。


 「君ってどっちつかずなんだね」って言われたこともあったけど、甘くても辛くても、どっちがあってもいいじゃないか。

 俺ってこんなに輝けたんだ!

 俺は、大根のべっこう煮になるために大根に転生したんだな。

 人に食べられるって、こんなにも素晴らしいことだったのか。


 大根のべっこう煮最高ー!


 こうして俺は、一日で食べ切られたのだった。





【たくあんになってしまった。】


 なんだか辺り一面に独特な匂いが漂っている。でも、嫌じゃない匂いだ。

 ボリボリッと、歯切れのいい音がするどんどんそれがクセになり、快感へと変わっていく。


 あぁ、そうだ。俺は、たくあんになったんだ。


 俺の体から、EDMのいい素材になりそうな音が出てるなんて、最高すぎやしないか。

 俺は、たくあんになるために大根に転生したんだな。

 人に食べられるって、こんなにも素晴らしいことだったのか。


 たくあん最高ー!


 こうして俺は、一週間以内に食べ切られたのだった。

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