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Silent Night  作者: 結城コウ
0話
8/119

1話-6

…昼



「ソーマぁ!一緒にメシ食おうぜ!」


『……え?』


「せっかくだから僕も一緒にしたいな」


『……何で?』


「いいだろう?蒼真!」


『…ハァ、わかったよ』


「やれやれ、朝の元気は何処に行ったんだい?」


『………あれで、今日一日分の元気使い果たした…』


「だらし無ぇなぁ」


『……授業中フルに寝てた奴に言われたく無い……って


…あ』


「…はい、兄さんお弁当」


『……あ、ああ悪い悪い』


「ハハハッ

今日も愛妻ならぬ愛妹弁当か?」


『そんなんじゃ…』


「そんな訳無い!

仕方なくだから

し・か・た・な・く・!」


美羽はそのまま自分の席に戻った


『…な?』


「……ふ、ふーん…」


(…やれやれ、鈍いなぁ蒼真君は)


『……つーか、何が嬉しくて…男で集まってメシ食わなならんのだ…?』


……


-女子サイド-


『…まったく』


「お疲れさん美羽」


『…ホント、大変だよ


だらし無い兄を持つとさ』


「家でもあんな調子なの?」


『うーん…もっと酷いかも…』


「…マジ?!」


『…まぁ、ね』


「……何て言うか、その…


もーーー少しあの性格なんとかならないかなーってさ…」


『委員長もそう思う?』


「思う思う」


『やっぱりねー…』


「……あの…」


『ん?』


「何?楓」


「……優海君…にも…その……あれでいいところ……ある…と……思う……の」


『!!!』


「!!!」


-戦慄中-



しばらくお待ち下さい





………




「いいところ、ねぇ…」

美羽:(無い訳じゃ……無い…けど……それを………)


「……優海…君……

優しい……ところ……ある…し

……結構……皆が……見てない…ところで……いいことしてる…と思う……から」


「…うーん


…あれ?


…もしかして……」


「??」


『委員長?』


「楓もしかして……蒼真の事が……」


『えっ?!』


「い、委員ちょっ……何……を……」


「大人しく薄情しなさいな!」


「そ、そんなんじゃ……」


美羽:(…まさか、ね…)


……



『……うるさいな…あっち』


「……そうだな」


(……原因は君みたいだけどなぁ…


…この様子じゃ、聞いてない、か…)




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