1話-4
『Silent Night』-1-4
俺達は今向かっている学校は小中級学校なので四人共同じ場所に向かっている
ちなみに俺達が住んでいる地域はド田舎の中のド田舎で
人口も少なくそれに比例して子供の数も必然と少ない
なので、一階と二階に分かれてはいるが同じ校舎
もちろん一学年につき一クラス
さらに、一クラスに十人も居ないのがほとんど
なので経営がまともに成り立つはずがなく、
国からの僅かな援助と
子供達がこの地から離れる事を危惧した村人からの少なくない援助で何とかなっている
教師も一クラスにつき一人と保健医
後は教頭と校長だけで
中学の授業は三人の担任と教頭、さらには校長はもちろん
保健医までを駆使して何とかこなしている
ちなみに俺のクラスは六人
学年は中二で
俺と美羽を入れて男女各三人ずつしか居ない
…あ
ちなみに俺と美羽は一年近く歳が離れているが
俺が四月生まれで
美羽が三月生まれなので
同じ学年だ
「兄さん!
ちゃんと走って下さい!」
『いや…だから先行ってていいって…』
「駄目!」
『寝起きにダッシュはきついって…』
「兄さんが悪いんでしょ!」
『それに、さ
ほら、都会では味わえない
この大自然を満喫したいって言うか…』
「兄さんは何年此処で暮らしてるの!!」
「シンジ君…」
「何?」
「…変わらない朝だね」
「……うん」