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Silent Night  作者: 結城コウ
0話
5/119

1話-3


『Silent Night』-1-3


「兄さん!早く!」


『別に学校は逃げないよ』


「そうじゃないでしょ!遅刻するから!」


『なら、先に行けばいいじゃないか


俺は後から行く』


「だ、駄目よ!そんなの!」


『何でさ?』


「え?…えーと、その

…兄さんが遅刻したら周りの皆に迷惑かかるでしょ」


『そうなのか?』


「…ああもういいから行くよ!」


『朝メシは?』


「そこにあるでしょ!」


何故か本棚に皿にのったトーストと牛乳があった


『…俺、朝はコーヒーのほうが…


しかも、アイスよりホットのほうが…』


「いいから!」


俺は無理矢理トーストを口につっこまされ

牛乳を流しこまされた


『…がッ!!


ゲホッ…ゲボッ…


いきなり…なにすんだ…よ…』


「行くよ!」


『いや、まだ顔も洗ってないし

歯も磨かないと…

…それに成長期なんだしちゃんと朝メシ食いたいって言うか…』


「駄目!我慢して!


外で神子達が待ってるのよ!」


『…いや、だから

俺は後からゆっくり…』

「駄目!」


俺は半ば(と言うより完全に)強引に外に連れ出された。


「兄ちゃん、姉ちゃん遅いよ~」


「お兄ちゃんおはよう」


『ああ、おはよう二人共』


「ごめん!シンジ、ミコ…走るよ!」


『…ええー』


「兄さんが悪いんでしょ!」



この二人は霧生神子(キリュウシンジ)霧生神子(キリュウミコ)


俺の義弟と義妹で双子


七歳の小学生


何を血迷ったか漢字を同じで


読み方が違う為


大変ややこしい


ちなみに美羽とは一応血が繋がっているが


母親が違う


…やれやれ、我ながらややこしい家族をもったものだ




『じゃ、頑張って走ってくれ


俺は後から歩いてく』


「駄目!」


『駄目だ駄目だって…


そんなに否定ばっかしたら


子供は伸びないよー』


「兄さん!」


『冗談だ』


「もう!」


「…いつも通りだね、ミコ」


「…うん」

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