第一章 第一話 追放と取得
人生で初投稿です!
続くかさえも分かりませんが、頑張るので応援よろしくお願いします。
"中途半端な雑魚クラスはもういらねぇんだわ"
僕はそう告げられた...
目が覚めた僕はいつも通り、初の、闇系クラスのみで構成された勇者パーティー"闇の竜骨"の朝の会議に出ようと思い、大部屋へ行くと皆の顔が普段と違うことに気づいた。
僕の後にパーティーのリーダー、つまり勇者である黒剣士のバフルトがやってきて6人全員がそろった。
闇の竜骨は勇者であり"黒剣士"のバフルトをリーダーとして、いわゆる壁役の"ダークナイト"であるソム、、一風変わった攻撃魔法を使う"黒魔術師"のルアン、クラスの概念がないダークエルフの弓使いがリンダ、治癒魔法とは真逆の方法で回復を行う"闇治癒士"のミオン、そして"ブラックテイマー"の僕の六人で構成されている。
するといきなりバルフトが喋り始めた。
「リオル、お前に言いたいことがある。今日をもってお前をこのパーティーから追放する」
いきなりそういわれた僕は暫く呆然としていた。
「全員の意見だ。中途半端な雑魚クラスはもういらねぇんだわ。」
「我、同意。」
「うんうん。もう僕たちには君は必要ないんだよ。」
「あっしらだけで全部のことできるからね」
「...うん。」
本当に皆の意見らしい...。
「金だけ持ってかれても困るんだよなぁ。てことで出てけよ。せいぜい雑魚らしく頑張れよ。」
「バフルト言い過ぎ~」
あっという間のことで状況を理解できない僕は部屋を追い出された...。
僕はリオル。
クラスはブラックテイマーで闇属性の魔物を使役してる。
ちなみにクラスはすべての人が15歳の時に与えられるもので、将来の職業に大きく結びついてくる。
クラスは生まれたときからの行動で決まるらしいけど、闇系クラスに選ばれる心あたりはまったくない。
そんで、勇者パーティーの一員...ではなく元勇者パーティーのメンバー。
闇の竜骨は全員同じ村出身の仲のいいパーティーのはずだった...
そう思ってたのは僕だけなのかな。
昔から仲の良かった六人がパーティーを組んだのは三年前。15歳の時にみんなそろって闇系クラスになってみんなで笑い、ちょっと悲しみながらパーティーを組んだっけ。唯一闇系にふさわしいのはルアンくらい。あいつ頭おかしいから。
こっち系クラスはだいたいみんな冒険者になるから、パーティーを組んでギルドに登録した。
全員で頑張ってDランクに上がったとき教皇からバフルトが勇者に選ばれた。皆で喜んだなぁ。
皆が変わっちゃったのはその頃からだろうか。態度が傲慢になって、金遣いも荒くなった。
それでもBランクまで到達して個々がかなり成長した。僕は主に、壁となるブラックベアや超音波の回復魔法の使えるダークバット、攻撃力の高い黒百足などを使役してパーティーに貢献してきたつもりだった。
今、何体の魔物をテイムしたかはわからないけど、テイマーとしてはかなりすごい方だと思う。
ブラックベアとかはCランクの魔物だからかなり強い。雑魚クラスって言われちゃったけどね。
ちなみに今呼び出せるのはこいつらだけ。皆、僕の影に入れとくのは可哀想かなって思って逃がした。僕の側にいたいと言ってくれるやつもいたが、あまり束縛するのは好きではない。だから逃がした。
テイマーにはレッドテイマーやライトテイマーなどがいて、この二つは炎属性と光属性。
テイマークラスの人は主に2.3種類のモンスターテイムの属性が与えられるけど、僕の場合は最もテイムしにくい闇属性の魔物だし、一属性。最高に効率が悪い。けど僕は頑張ってきたのにな...
努力は報われない。そう実感させられた。
今何をしてるかというと豪華な宿を追放されて、一人でプラプラ町を抜けて草原を歩いている。
と、その時僕の視界に黒い何かが映った。
近づいてみると、そこには血だらけのブラックウルフの子供とみられる小さな狼らしきものがいた。
ブラックウルフはAランクの魔物でかなり強い。
見逃すこともできないのでダークバードを呼び出し治癒させる。
数分するとブラックウルフは起き上がり僕の足に体をこすりつけてきた。
ダメもとでテイムしてみようと思い。手をかざす。
すると、こいつは承諾してくれた。さっきまで落ち込んでいた気持ちが少し楽になった。
その時、僕の目の前に"何か"が現れた。
「条件を達成したので、新クラス "悪魔皇帝"を取得しました。」