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企画参加作品

セックスに優しさは存在しますか? 各地世界でインタビューしてみた

作者: 紅藤

家紋 武範様主催【夢幻企画】の参加小説です。

 

 どこか遠くの地でサイコパスなお兄さ……最高なお兄さんが暴れていた頃。

 我々取材班は、各地世界を渡り歩いてインタビューを行っていた。


 なお、これは取材記録の一部である。

 またプライバシーに配慮し、固有名詞はすべて仮名に置き換えてある。

 その点をご承知の上でご覧いただきたい。


★エルフの森在住、アマゾネスのロッカさん

『セックスに優しさは存在すると思いますか?』

「なんだい、あんたたち急にやってきて。ここがどこだか分かってるのかい。アマゾネスの里だよ。男はもれなくこっちに来な。なんだい、あんたも女じゃなくて男かい。じゃあみんなおいで」

『存在しないかもしれないんですね?』

「あんたたちの役目はあたしたちを孕ますことだよ。強くて長生きする女の子を産ませておくれ。男が生まれたらもう一回だよ。少なくとも女の子を五人産むまでは帰らせてやらないからね」

『わ、私たちには取材という仕事が……』

「あんたたち記者かい。いいねえ。強くて長生きする男がいたら紹介しておくれ。なんだったら、自分より強くて長生きする男がいるんだったら、この場で差し出せるんだったら、あんたたちは帰してやってもいいよ」


 偶然にも女性に飢えていて、狂ったように強くて不老不死の男を知っていたため、我々は難を逃れることができた。

 だが、獲物三人に対して生贄を一人だけしか差し出せなかったため、今後三年間に渡ってその世界に生贄の男性を定期的に送り出すことになってしまった。

 女性は恐ろしいと分かったから、今度は男性に聞いてみよう。


★存在しない部屋200号室在住、部屋のハオスさん

『セックスに優しさは存在すると思いますか?』

「そういえば優しくするとか言われたことないな……」

「ハオス! 何普通に答えてるの! こいつら何もない所から現れたぞ!」

「だって、神様もそうだし、オレもそうなんだけどなあ」

『では、存在しないんですね?』

「なんだと! それは論理の飛躍だ」

「だったら試してみればいいじゃないか。ちなみにオレは存在しないと思う」

「では今日は可能な限り優しく致します!」

「可能な限りとか言ってる時点で……あ、こら! 口にキスするな!」

『……』


 その後しばらく観察を続けましたが、黒髪の青年が部屋の中を触ったりキスしたりしているだけだったので、その場を後にしました。

 他人の濡れ場には長いこと居ない、記者としての鉄則ですね、先輩。

 せっかくですので、もう一人、男性に話を聞いてみましょう。


★北の最果て村在住、天才魔導士の乳首魔王さん

「待って!? おれの名前おかしいよ!?」

「この時点では名前が明らかになっていなかったんだろ」

『……セックスに優しさは存在すると思いますか?』

「優しくするから~って奴? あれってイベントでしょ?」

『イベントと言うと?』

「優しくできなくて、朝になってから涙目で『優しくするって言ったのに!』って言ってくれる最高のイベント。そんでその可愛さに我慢できなくて朝から発生するイベント」

『つまるところ、優しさは?』

「セックスに優しさは必要ない!」

「へえ。それはおもしろい意見だな」

「あ、あっあの、ソール! 違うんだよ! これはその一般的にはそういうイベントもあると言うことであって、ソールにそーゆーことを強要したいわけでは……!」

「実家に帰らせてもらおうか」

「隣の家!」


 その後しばらくは修羅場が続いたんですが、何の魔法を使ったのか、相手の機嫌がコロリとよくなって、出て行ってしまいました。

 もったいない。修羅場だったらいい記事が書けたのに。そう思いませんか、先輩。

 え、もうホモカップルは十分だって?

 じゃあ分かりました。女性の方に話を聞きに行きましょう。


★てきとーRPGライフ+在住、勇者の妹ミオさん

『セックスに優しさは存在すると思いますか?』

「エッシーさん! 見て! すごい! 男ばっかり! ウヒョー!」

「今日も盛り上がってんなァ。あとアル○ルト化しないで」

『存在しますよね?』

「え? 存在するセックスもいいし、存在しないセックスもいいよね?」

「まァ、どっちもあるだろうことは認めるけどよお。俺も描くし」

「じゃあ、逆に質問するけど、ひたすら焦らしてイかせてあげないのって優しいの?」

『そ、それは……あまり優しくないのでは?』

「行為自体は激しいこと何にもしてないよ? あなたたちの言う優しさってなあに? それが分かんないと詳しいことは話せないなあ」

『……』

「R18じゃねえから、どっちにしろ詳しいこと話せないだろ」

「男性版エロの伝道師のエッシーさんでも?」

「当然だ。女性版エロの同人誌作者のミオちゃん、これ以上はNGだ」


 な、なにやら先ほどと同じ展開になる気がしたッス。

 なんだかこの女性、オイラたちのことじろじろと舐めるみたいに見てるし。

 さっさと帰りましょうよ、先輩方!

 まだまだいけるよ、ってやばいですって!

 これ以上は、貞操の危機か命の危機があるっス!

 もう! そこまで言うなら、次が最後っスからね! 次が終わったら会社に帰るっスから!


★北欧神話出身、馬のスヴァジルファリさん

『セックスに優しさは……』

「うん? 誰?」

「誰でもいい。殺してやる」

『失礼しましたっス!』


 や、優しそうな顔してえげつないことしてましたよ!

 これが焦らし攻めか……って、先輩何言ってんですか、感心してる場合じゃないっスよ!

 もう、セックスに優しさはないんです。幻想なんです!

 読者の方がなんと言おうと、そういう記事にして出しますからね!

 帰りますよ、先輩方!!! これ以上ここにいるのはガチで命の危機です!

 あの人なんか、剣出してますよ! オイラの身体は頑丈ですけど、これ以上は無理っスー!!!


読んでくださった方と、家紋 武範様に感謝を。

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― 新着の感想 ―
[良い点] インタビュードキュメントですかね。 いろんな種族の考え方があるでしょうね。 企画参加ありがとうございます!
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