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インザダスト第7回 ●私シオンは、D25を助けようとして、プランテーションに向かうが、農場は燃え上がり整備は破壊されている。上の世界秘密工作員ゼルフィンの仕業だ。

インザダスト■第7回(1986年)SF同人誌・星群発表作品

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

●http://www.yamada-kikaku.com/ yamadakikaku2009ーyoutube



 私の下の世界にひろがっていく案に反対し、さらにそれを理由に、現体制に対する危険分子

として私を高級市民最高幹部会から追放しようとした。


 マザーコンピュータが、上の世界の疫病の原因を調べるために下の世界へ降下


せよと命令したのだ。


私はちゅうどいい機会だと思った。


そして私シオンはマザーコンピュータに対する疑惑を確信するにいたったのだ。


 


■Z88と名付けられていた私は、原住民からレイガンを取り上げ、全住民がいる洞窟の奥へ人っていった。


 そこには医学設備が整っていた。もちろん脳外科関連のものだ。


コンソールやパネル類が所狭しと並んでいた。


 原住民の知能を人為的K進化させていたのだ。その作業を行なっ


たのは誰か、私にはわかっていた。ゼルフィンだ。


ゼルフィンはこちら側のピラミッド、つまり受け皿の事を知ってステーションk86を完全に破壊するつもり左のだろう。


いるだろう。そこのコンピューターと上の世界のマザーコンピュータはリレーされているは


ずだ。そこを調べねばなるまい。


 ゼルフィンを見つけ出すのだ。私は急いでプランテーノョン陰86


へ戻る事にした。が方角がまったくわからたい。私は原住民の一人


の息を吹き返らせた。


 乗物かなくプランテーションまで原任民を先導させて歩くのは一


苦労だった。


 しかし、やがてどプランテーションの方向が私にでもわかるように


なった。空の一部が明るくなっていたからである。


 農場が燃えあがっていた。


 境界線のトーチカがあちこちで破壊されている。案内役にしてい


た原住民は、私が農場の有様に気をとられているすきに逃げ去って


しまった。私は彼を追うゆとりがなかった。


 我々が手間ヒマかけた穀物が、畑が、灰になっている。


私は収穫の塔へ向かう。途中、作業用ロポツトが、吹き飛ばされ、あちこち


に転がっていた。


 一台、まだ壊れていないキャリアーを見つけた。私はキャリアー


に乗り、収穫の塔を目ざした。タワーに近づく程、破壊の有様がひ


どくなっていく。


 私達の仲間、数名の老人が倒れていた。ゼルフィンはプ’フンテー


 いやな予感がする。


 収穫の塔の前に散人の原住民が群がっていた。そこで、私はペンダントを


用い、彼ら全員を気絶させた。エレベーターに辿り着色、最上層の


管制室へ上っていく。

私は気がせいて廊下をひた走る。人の声か耳に人ってきた。


 とうやらゼルフィンとD25の声だ。


半開きの扉の陰に潜んでそっと中をうかかった。誰かもう一人いる。


 「いいかげんに白状しろ。証拠はあがっている」


ゼルフィンが声をあらげている。


 床に転がっているD25が弱々しく応えた。どうやら拷問を受けたらしい。


一人の男の顔は見えない。その影の男が言った。


「お前は、上の世界で疫病をはやらせた事は認めるな」



インザダスト■第7回(1986年)SF同人誌・星群発表作品

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

●http://www.yamada-kikaku.com/ yamadakikaku2009ーyoutube

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