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インザダスト■第5回D25のレイガンを逃れた私は、彼の記憶を消し、機密を探ろうと。下の世界で何が起ころうとしているのか?やがて雪が。

インザダスト■第5回(1986年)SF同人誌・星群発表作品

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

●http://www.yamada-kikaku.com/ yamadakikaku2009ーyoutube


D25が冷たく言った。

「Z88、お前もZ90のように死んでもらかうか」


「伺だと、それじゃZ90は」


「そうだ。俺が事故に見せかけて殺した。Z90もマザーコンピュータのまわし者

だった。幸い自殺者が多いので都合がいい」


「それじゃ、他の自殺者もか前か」


「ばかを言え。マザーのまわし者以外になぜ俺が仲間を殺さねばならんのだ」


 D25のレイ=ガンが向けられた。出力が最小限にしてあるのだろう。

私がこの場所で死んでは訟かしいのだ。


。かかの


私はすでに原因を、上の世界が滅びようとしている原因を発見し

ていたのだが、まだ判然としない所があった。私の心に巣食う疑問なのだ。




 レイガンが発射された。


が一瞬、閃光が部屋を包み、倒れているのはD25であった。


 私のペンダントは一種のシールドを発生させる


私のぺンダントがレイガンの光条をはね返したのだ。


 D25が今の事を憶えていないようにするため、私はペンダントを使いD

25の記憶欠落を行なう。


 まだ探らねば痙らない事がある。これはマザーの指令を逸脱して

いたが、私や疑問が残っていた。


 私はD25を彼の個室から連れ出し、私の部屋へ連れていった。やが

て彼はD25は意識をとりもどした。


彼は覚えていなかった。気が戻り、話を続けた。

「ああ、Z88、話の途中だったな。すまん、ちょっと目まいがして。

実は上の世界へ帰れるという可能性がまったくないというわけでは

ないんだ。


Z88、それはか前にもわかるだろう。つまり穀物を上の

世界へ送ら左ければならん。どこかに各農場の収穫の塔から集積し

た穀物を上へ転送している搬出センターがあるはずたんだ。その場

所さえわかれば」


 そして、D25にはめすらしく明るい顔で言った。


 「それに、上の奴らに復讐する手だては他にもあるからな」


そう、それは私にもわかっていた。


私は、彼の若い時の写真を思い出していたか、続けて質問をした。


「上の世界への搬出には、下の世界の老人は関与していないのか」


「わがらん。穀物を集めに来るのは、いつもロボット部落だからな。

それに運搬用のトラックもかなりの重装備だ」


「その車には近づけんのか」


「だめだ。各トトラックにはレザガン砲塔が載ゥている。以前に

一度そのトラ″タに忍び込もうとした奴がいた」


「で結果は」


「まっ黒こげさ。レザーガンの集中砲火をあびてな」


「それじゃ、基地はわからんわけか」


「残念ながら」



 私はこの世界に同化され始めている。


時が私の心と体を風化させていくのを感じる。


早く結論を得たい。私はあせっていた。タワーの窓から外を見ていた私は、空の様子に気かついた。不思議産物が空から舞い落ちている。白い粉のよう産物だった。


 「伺だ。あの白いものは」


私はと産りにいたD25に尋ねた。


 「そうか、お前は、ここでの冬は始めてだった産。あれは雪とうものさ」


 「雪だって」


 D25はタメ息をもらしている。


 「冬か、さて厳しい季節にはいった産」


 「とういう事だね」


 「この世界に、我々の他に、原住民が住んでいる事は前に言ってお

いたね」


「そりだ。外周の森林群をすぎれば、我々の手の届かない地帯だと

聞いている。がその原住民と、冬と伺か関係があるのか」


「我々の農場と、彼らの生活圏は離れてはいるのだが、冬がやっ

てくると」


「冬が来るとどうなるのだ」


「彼らは、狩猟を主な生産活動としているが、冬場には得物が産いのだ」


「我々の穀物か」


「そりだ。奴らは収穫物をねらいに来る」


続く

インザダスト■第5回(1986年)SF同人誌・星群発表作品

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

●http://www.yamada-kikaku.com/ yamadakikaku2009ーyoutube

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