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ミステリーサークル
仰向けになっていた。空が仄かに明るい。ぼうっとした頭で、体に張り付く泥と服が気持ち悪いと思う。頭を傾けようとすると、泥水が頬にあたってやめた。青々と数十センチほどに成長した稲がちらりと見えた。思いっきり呑んだ記憶はある。鞄を探して動かした手が稲に触れた。思いっ切って上半身を泥から引き抜いた。田んぼの真ん中にいた。見渡す限り、整然と稲が植え付けられている。自分はどうやってここに入ってきたのだろうか。
仰向けになっていた。空が仄かに明るい。ぼうっとした頭で、体に張り付く泥と服が気持ち悪いと思う。頭を傾けようとすると、泥水が頬にあたってやめた。青々と数十センチほどに成長した稲がちらりと見えた。思いっきり呑んだ記憶はある。鞄を探して動かした手が稲に触れた。思いっ切って上半身を泥から引き抜いた。田んぼの真ん中にいた。見渡す限り、整然と稲が植え付けられている。自分はどうやってここに入ってきたのだろうか。
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