31/124
行列
蒸し暑さで起きた。今は何時だろうかと横目でスマホを探す。半分瞼が落ちた目にちらちら白いものが移った。はっとして睡魔の中で目を凝らす。違う。あれは緑だ。布団のへりを二センチくらいの緑が行列を作っている。カマキリだ。子供たちが外を目指している。まさか部屋の中に卵を産んでいたのだろうか。膝に違和感を覚えた。チクチクする。茶色と緑の何かがついていた。カマキリの子供たちはこちらの気も知らぬまま行列を続ける。
蒸し暑さで起きた。今は何時だろうかと横目でスマホを探す。半分瞼が落ちた目にちらちら白いものが移った。はっとして睡魔の中で目を凝らす。違う。あれは緑だ。布団のへりを二センチくらいの緑が行列を作っている。カマキリだ。子供たちが外を目指している。まさか部屋の中に卵を産んでいたのだろうか。膝に違和感を覚えた。チクチクする。茶色と緑の何かがついていた。カマキリの子供たちはこちらの気も知らぬまま行列を続ける。
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。