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未来の光

それから数年後。この日は月森清明が出所した日だった。月森は不安で仕方なかった。毎週のように届いていた小川麻里子の手紙が届かなくなったからだ。


月森は諦めていた。その理由は初めて小川麻里子が面会に来た時にもらった雑誌だ。表紙には松原雲彩主催絵画コンクール最優勝受賞者発表と大きな字で書いてある。月森は雑誌を捲る。最優秀賞受賞者を紹介するページには小川麻里子の描いた風景画が載っている。彼女は松原雲彩の弟子となり今では有名な画家となっていた。そんな女と犯罪者の男が結婚したらスキャンダルとなり彼女の画家生命に傷が着くだろう。


 もうこの恋は諦めるしかない。そう思いながら刑務所を出所した。月森は久しぶりに青空を見た。刑務所の中ではきれいな青空は見えなかった。明日を目指して歩き出そうと思ったその時聞き覚えのある女性の声が聞こえた。

「月森さん。」

 月森は振り向く。その先には小川麻里子がいた。その隣にはかわいい麦わら帽子をかぶった女の子がいる。

「まさか・・」

 

 小川麻里子と再会した月森清明。彼女の隣にいる女の子の正体は。これは別の物語だ。ここから新たなる物語が始まる。


 原作者山本正純です。混沌とした世界の中でシリーズ第八弾密室の芸術家が本日関係しました。

 今回の舞台は美術館。メインの舞台はそこだけではありません。動機は絵画絡みの物。

 そして容疑者は変人ばかり。たとえば先生と称さないと話を聞かない天才画家。爺臭い美術館館長など。二転三転する展開で誰が犯人でもおかしくありません。最後まで犯人は分からなかったでしょう。

 犯人二人いるパターンは沢山書いたがここまで天地の差がある犯人が生まれるとは思いませんでした。一方は愛する者を守るため。もう一方は自分の理想を追い求めたため。

 愛する者を守ろうとした犯人一号には未来に良いことがあったかもしれません。しかし理想を追い求めた犯人二号は確実に死刑になるでしょう。爆破テロ未遂をした上に二人も殺せば死刑になるのではないでしょうか。もしくは終身刑かな。

死刑になるような犯人と懲役三年くらいになる犯人。どちらも犯人なのになぜここまで差が生まれたのでしょうか。今回のテーマは天と地でした。まさか犯人一号と二号を対峙するとは思いませんでした。

因みにラストで未来を描いたのは今回が初です。数年後彼は幸せになれたのか。この解釈は読者様に委ねます。続編を作るつもりはないため答え合わせはいたしません。この作品のラストから続編を作るとなると苦手なラブロマンスになりそうなので。

ここまで読んでくださった読者様に感謝しつつ新作を頑張って執筆しております。次回作をご期待ください。

ラグエルはホモなのか。だって透明人間の正体は男だもん。


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