流星会アジト爆破事件 3
その頃東京湾第二コンビナートでは今岡を護送する準備が行われていた。神津は今岡に向かい強気な発言をする。
「残念だったな。これで爆発は起きない」
この発言を聞き今岡はまた高笑いをする。
「それはこっちのセリフじゃ。まだ終わらんよ。ここ以外の流星会のアジトの爆弾には面白い仕掛けがあってな、人間の熱を感知するセンサーが着いておる。爆弾が仕掛けてある部屋に二人の人間が入るとすぐ爆発するようになっておるよ。一人が発見したとしても解体しなければ爆発する。つまりじゃ。爆弾を見つけた人は爆弾を解体しないかぎり助からない。お前たち警察に邪魔されたら元も子もないからな」
最悪な罠の存在を知った大野は合田に電話をする。
「合田警部。爆弾を見つけても決して部屋中には入らないでくれと爆発物処理犯や組織犯罪対策課の刑事に伝えてください。あの爆弾には人間の熱を感知するセンサーが取りつけてあります。二人が部屋の中に入ったり、爆弾を解体せずに部屋の外に出ると爆発するようになっています」
『やっかいな罠だ。すぐ伝える。そんなに贋作を葬りたいのか。こっちは爆弾の設計図を手に入れた。爆発物処理班に送ったがこんな罠が仕掛けてあるなら組織犯罪対策課の刑事にも渡した方がいいな』
「お願いします」