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真犯人のプライド 2

 今岡は鼻で笑った。

「そのトリックなら誰でも出来たはずじゃ。ここにいる富山君でもな」

 

 木原は今岡の推理を否定する。

「確かにこのトリックは誰にでも可能でしょう。ですが被害者はダイイングメッセージを残しました」

 

 今岡は驚く。

「ダイイングメッセージなんてあるはずがない」

「墓穴を掘ったな。深海卯吉さんは山というダイイングメッセージを残し死んだ。実はこの山というのは書きかけのダイイングメッセージだった」

 

 大野は補足をする。

「深海さんは炭と書こうとしました。しかし山の下に灰という文字を書く寸前で息絶えてしまいました。その結果書きかけのダイイングメッセージが完成してしまったのです」

 今岡は笑う。

「だからなぜ炭というダイイングメッセージがわしを示しているのじゃ」

 

 木原は答える。

「由来はあなたがドローイングを好きだからでしょう。ドローイングは木炭を使いますからね。だから深海さんはあなたのことを炭と呼んだのでしょう」

 

 神津は今岡に質問をする。

「まさか中林敦さんのコレクションが欲しかったから連続殺人事件を起こしたという動機ではないのか。そんなに欲しかったのか。松原雲彩の四代天使が」

 

 今岡は怒りだした。

「確かにそれもあった。だがそれだけではない。殺した中林敦と深海卯吉。そして今から殺す富山栄一郎はわしのプライドを傷つけたのじゃ」


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