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すれ違いが生んだ悲劇 1

 十二時三十分大野は隅田公園にいた。ベンチに月森清明が座っている。大野は月森の声を掛ける。

「警視庁の大野です。月森さん。少しだけお話を聞いてもよろしいですか」

「殺人事件の真犯人が逮捕されたという報告ですか。」

 

 大野は首を横に振る。

「いいえ。まだ中林敦さんを殺害した犯人は逮捕されていません。今日は別の事件のことを聞きに来ました。殺人事件が発生した直後中林巧さんが巻き込まれた交通事故が発生しました。それであなたは警察に通報しましたね。」

 月森は思い出す。

「そうだったな。それが殺人事件と何の関係がある」

「ありません。強いて言うなら容疑者を減らす上で大切なことです。なぜあなたは昨日このアリバイを我々警察に話さなかったのでしょう。二つを合わせれば鉄壁のアリバイになるはずなのに。そのあたりがどうしても理解できません」

 月森は言葉を詰まらせる。

「それは・・」

 

 大野はさらに追い詰める。

「さらに小木さんという大切な証人がいたにも関わらず証人はいないという嘘を吐いた。つまりあなたは警察を信用できなかったということです。この鉄壁なアリバイを掲示してしまえばもう一つの事件が露見してしまうから」


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