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狙撃

 熊田は繁華街にいた。仲間の携帯電話はなかなか通じない。はめられたと熊田は思う。

 

 全ては俺を逮捕するための罠だった。仲間の中に警察と繋がっているスパイがいるということなのか。熊田は最後の手段に出る。それは愛澤春樹に匿ってもらうという物だ。熊田は急いで連絡する。

「俺だ。熊田だ。警察に追われているから助けてくれ」

『それは出来ません。あなたは捨て駒ですから。では行きなさい。スナイパーさん』


 スナイパー。まさかと思い熊田は周りのビルを見る。そこにはライフルを構えている人影が見えた。スナイパーは標準を合わせると熊田の携帯を狙う。銃弾が発射され携帯は打ち砕かれて粉々となった。もはや修復は不可能だろう。これで唯一の連絡手段は失った。確実に逮捕されるだろう。こうして熊田は途方に暮れた。


 その頃携帯を打ち砕いたスナイパー。レミエルはラグエルに電話をする。

「何で携帯を破壊した。標的は熊田の方が手っ取り早いでしょう」

 ラグエルは笑う。

『だからあなたをスナイパー役にしたのですよ。携帯より人間の方が大きい。人間を暗殺することは誰でも出来ます。しかし携帯を粉々に打ち砕くことは中々出来ない。こんな芸当が出来るのはラジエルかあなたくらいですよ』

 レミエルは怒りだす。

「ラジエルでもよかったということか」

『結論はそうですね。ではお疲れさま』

 レミエルは聞き返す。

「お前はどこにいる。」

『さあ。案外どこかに潜入しているかもしれません』

 

 それから五分後商店街の中心で逮捕劇は繰り広げられた。熊田の周りには警察が覆っている。もう逃げ場はない。そう思った熊田は投降した。


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