表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/49

動揺 1

 午後四時警視庁で捜査会議が始まった。刑事たちは今日の捜査で判明したことについて報告をする。ホワイトボードにはあらかじめ被害者と第一容疑者の写真が貼られている。

「まず今日の捜査で容疑者が追加された。これからホワイトボードに張る写真の人物は全員被害者を殺害する動機がある」

合田は写真をホワイトボードに貼っていく。

「妻で第一発見者の中林玲子。その息子中林巧。東都美術館館長今岡正巳。美術商深海卯吉。東都中学教師富山栄一郎」


 合田が最後に貼った二枚の写真を観て大野は驚いた。

「画家松原雲彩。東都美術館学芸員小川麻里子。それと最初から貼ってある被害者の部下月森清明。容疑者はこの八名。では大野。月森清明のアリバイについて報告しろ」

 気がついたら尊敬する画家と高校の同級生が殺人事件の容疑者になっていたという事実を大野は飲み込めない。大野は放心状態になっていた。合田はその様子を見て怒鳴る。

「大野警部補。早く報告をしろ」

「はい。月森清明さんのアリバイには証人がいました。同郷の小木実と昼食を食べていたという完璧な物です。気になる点は二つあります。なぜ月森さんはアリバイの証人がいるのにいないと答えたのか。それともう一つのアリバイがあったのになぜそれも言わなかったのかです」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ