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大野達郎の休日 2

 それから大野は一枚一枚絵画を鑑賞した。

飾られた全ての絵画を鑑賞し終わった時には約束の時間三十分前。遅刻をしたくない大野は美術館を後にして約束のレストランに向かった。

 約束の時間になっても彼女は現れない。まさか交通事故にでもあったのかと大野は心配した。それから十分後小川麻里子は現れた。

「ごめんなさい。渋滞に巻き込まれて」

「渋滞ですか。交通事故かと思いました」


 小川は椅子に座ると早速相談を始めた。

「単刀直入に言うとストーカーがいるから何とかしてほしい」

 予想通りの相談内容。警察への相談といえばストーカー被害の相談と相場は決まっている。大野は詳しい話を聞いた。

「たとえばどのような被害なのですか」

「盗撮写真と脅迫状が毎日届くのよ」

 そう言うと小川は鞄から封筒を取り出した。

「これは盗撮写真と脅迫状の一部です」


 小川は封筒を大野に渡す。大野は中身を確認した。手探りで出した写真は確かに盗撮されたような写真だった。そして問題の脅迫状も出してみる。脅迫状はワープロで打ちだされた文字だ。

『コウカイサセテヤル』

「ところでいつからストーカー被害にあっていますか」

「二か月前からだったかな」

 大野はさらに質問する。

「ではストーカーに心当たりはいますか」

「いないから相談しているのよ」

 大野は水を飲んだ。

「まあこれだけの物的証拠があれば警察はすぐに捜査してくれると思いますよ」

 大野は知らなかった。この時間帯ある場所で殺人事件が発生していたとは。


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