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ミノル 1

 その頃合田と大野は隅田公園で聞き込みをしていた。しばらく歩いているとゴミ箱をあさるホームレスが見えた。大野はその男に声を掛ける。

「すみません。警察です。昨日の正午頃この男を見ませんでしたか」

ホームレスは写真を見る。

「確かに見たよ。そういえば隣に男がいた。ミノルという名前が聞こえたよ」

 

 ミノルという名前を聞き合田は考え込む。

「ミノルという名前をどこかで聞いた気がする」

「逃走中の凶悪犯ではないですか」

「いいや。そいつらにミノルという名前はなかった」

 するとホームレスは指を差した。

「あの男だよ。ほらスケッチブックを持った男がいるだろう」

 

 二人はホームレスが指差した方を見る。そこには小木実の姿がいた。そして合田はこの男について思い出す。

「そうだ。思い出した。小木実だ」

 聞きなれない名前に大野は首を傾げる。

「誰ですか」

「赤い落書き殺人事件に振り回された男だ。たしか職業はフリーター」

合田がそう言った時大野はいなくなっていた。

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