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深まる謎 2

 北条は合田に報告書を渡して報告を始める。

「まず被害者の後頭部に附着した液体は犯人の汗ではありません。ただの水です。さらに現場から検出された黒い粉末は炭でした。被害者の右手に附着した黒い粉末も同じです。凶器の灰皿からは中林敦の指紋だけ検出されました。木原の掲示した消えた煙草の謎も浮上した」


 大野は皮肉を言う。

「鑑識の結果次第でスピード解決とはよく言った物です。でもこれで分かったことがありますよね。この事件は計画殺人だということです。消えた煙草と残された炭。犯人が掃除をしていたとしたら炭は残さないはず。だとすると残された炭が意味するのは犯人の残した犯行声明の可能性が高いでしょう」


 それから一時間後第二回目の捜査会議が行われた。そこで鑑識作業の結果と大野の推理が発表された。神津は大野の推理について質問する。

「この事件は計画殺人で犯人は切れ者だということは分かった。だが炭が意味する犯行声明が分からない。詳しい見解が聞きたい」

「それは分かりません。あの推理はあくまで可能性の一つに過ぎませんから。もしかしたら捜査を撹乱するために犯人がわざと現場に残した可能性もあります」

質疑応答を終え合田は部下たちに指示を与える。

「木原と神津は殺害現場に行きもう一度中林玲子に話を聞いてこい。俺と大野は月森清明のアリバイを確認する。残りは現場周辺の聞き込みをしろ」


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